旅あれこれ

◎だれも知らない小さな村、アルフリストン。イギリスらしい風景。その1。

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小さな村シリーズ。(←に、いつの日かなる予定)

2年前、久しぶりにイギリスに行った時は、前半は友人の家に泊めてもらい、後半は自分で旅をすることになりました。行ったことのない場所へ行きたかったのでいろいろ検討したのですが、どうもここ!というところが見当たらない。

フットパスを歩きたい気がしていた。あと、いかにもイギリスらしい小さな町に行きたかった。

かろうじてバーミンガム、シュルーズベリー、バンガーというコースをひねり出しましたがしっくり来ず。友人に「どう思う?」と訊いたら「その動線は無駄なのではないか」という返事。何しろ4日間なので(正確には4泊5日)移動ばかりの旅になるよと言われたのでした。

友人の家はイギリス南部。「この近くにもいいところあるわよー」といわれ、

Rye,

Arundel,Alfriston,

Royal Tunbridge Wells,

and so on.

……その他にもいくつかあったはずですが、わたしの目に留まった町が上記の4つだったので4つしか覚えていません。全部初めて聞く名前だったので、ネットで調べたところライ(Rye)の情報が多少あるくらいで、その他のところは日本語の情報はごくわずか。こりゃ知らないはずだわ……

そしてAlfristonのサイトに飛んでみる。

今は写真やレイアウトも変わってしまいましたが、2年前にこのページを一目見たとたん「わたしが行きたいのはここだ!」と一目で恋に落ち、目的地決定!その他に行きやすいところで、と検討した結果Arundelにも行くことにし、コースが決まりました。

 

 

あとから思えば、ちっちゃいところをくるっと回る旅だった。例えていえば、相模原市の友達の家に泊めてもらって、そこから静岡県と山梨県の小さな町に行った感じでしょうか。飛行機12時間乗って(実際はこの時香港乗り換えなのでもっとずっとかかっている)、ずいぶんこじんまりしたところを回ったものです。

アルフリストンはイギリスらしい、かわいい小さな村。でも交通手段が難しい。

陸の孤島とはいいませんが、車以外の公共交通機関利用となると、Alfristonはなかなかアプローチが難しいところです。数か所ある鉄道駅、どれからもちょうど中間くらいに離れているんですよね。車で行くのをおすすめしたいところ……。

でもわたしも公共交通機関利用者なので、何とか行ってみる方法を調べてみました。

※ただし、結局のところわたしがアルフリストン入りする日は鉄道のメンテナンス休日(というものがイギリスにはあるらしい。ある程度の広範囲で鉄道が運休する。日本では考えられないことで、メールで何度か訊き返しちゃった)で電車が動いてなかったので、友達に車で連れて行って貰いました。

 

アルフリストンを通るカックミアバスの時刻表。

リンクを貼りましたが、これはけっこうわかりにくいですね。

月~土:126 Berwick - Alfriston - Seaford, Monday to Saturday 上り下り。

日祝:126 Seaford - Alfriston - Eastbourne, Sundays, Public Holidays & Good Friday 上り下り。

と路線が変わるってことかしら。

実際に行く場合はその時点の情報をお調べ下さいね。カックミアバスの時刻表には別団体であるコンパストラベルが運航するバスの時刻表も載っているみたい。

 

鉄道駅としてはBerwickとEastbourne(日祝のみ?)とSeafordが最寄駅。この3地点の中間に、Alfristonはあります。

さくっと調べたところ、Berwickはロンドン・ヴィクトリア駅から電車で1時間40分、1時間に1本位(時間帯によっては2本)くらいのようです。今知ったんだけど、これベリックって読むんだね!バーウィックだと思ってた!運賃は多分30ポンド強くらい。

BerwickからAlfristonまで4キロ弱のようだから、距離としてはタクシーもありのような気が。しかしタクシー乗り場があるような大きな駅ではないと思います。駅そばにパブがありそうなので、そこからタクシーを呼ぶ(呼んでもらう)という手はあるかもしれません。しかしわたしはこの駅に行っていないので確実ではない。

Eastbourneは大きな駅で、ロンドンのロンドンブリッジ駅から1時間に2本くらい、1時間半から2時間ほどかかります。電車によって違うようです。

ああ、電車部分は一番Seaford駅が便利かー。ロンドン・ヴィクトリア駅から1時間半、1時間に2本、運賃も若干だが多分一番安い。Seafordはそんなに大きくないけど、町です。

 

※ちなみにイギリスの鉄道事情に詳しくないので詳細はご案内できませんが、インターネットでオフピークの時間帯のチケットを予約すると、半額以下になる場合があるようです。この辺、うまく活用すれば相当に違ってくると思うので、各自お調べ下さい。なお、ロンドンからの日帰り旅行などの場合は、日帰りリターンチケットを買うと片道料金とそれほど変わらない料金だったと思います。色々調べるのが面倒な人でも、日帰りの場合は最初に往復を買った方が多分お得。

 

 

しかしどこの駅からにしろ、バスが2時間に1本とか……。

バスの時間に合わせてSeafordへ電車で行って、そこからAlfriston。というのが一番堅実な方法かと思います。ただこの方法の難点は、たしかSeafordのAlfriston行きのバス乗り場が地味でわかりにくかった気がすること。

わたしは帰りはAlfristonからSeafordへバスで来て、電車で次の町へ向かったのですが、その時のバスの運転手さんはバス停ではなく、駅の最寄でわたしを降ろしてくれたんです。なので、バス停自体の位置はよくわかってない。

バス停と駅の距離自体は大したことなかったと思います。スーツケースを引っ張りながらでも5分以内に行けるような。バス停の位置は駅の案内所で訊くとか、現地に行けばわかるものだと思います。しかしそのためには乗り継ぎ時間を多めに取っておいた方がいいでしょう。旅先で焦るとろくなことはないですよ!30分前には着くようにして、時間が余ったらオヤツを食べる。あるいは人間観察をする。せっかく遠くまで来たんですから。

もう一つの方法は、前述のBerwick駅→パブ→タクシー、という手でしょうか。こっちの方が時間的には融通がききそうです。しかし実際にパブがあるかどうかとか、ちょっと不確定要素がある。不確定要素のリスクを見極めるのも旅の技術。

一番いいのは、泊まるホテルを予約したら(車なら別ですが、Alfristonへ行くのに公共交通機関を使って日帰りという選択肢は多分ナイかと……)、メールで「ホテルへの一番良い行き方」を問合せるということかもしれません。

何しろツーリストインフォーメーションもないくらいの小さな村です。Alfristonのサイトにcontact usというフォームがあるけれども、どうもアルフリストン戦争記念ホールのメールアドレスらしく、Alfriston自体へのアクセス方法を訊いていいのか迷うところ。多分訊けば親切に教えてくれそうな気はしますが、ホテルの方が、こちらがゲストなだけに(たどり着いてもらわないと困るだろうから)問合せしやすい。

……交通手段だけでかなり長くなりました(汗)。アルフリストンへの公共交通機関は若干難しいです。

 

アルフリストンの宿泊施設は意外と多い。

歩けば15分で横断してしまうような小さな村ですが、そのわりには宿泊施設が多いです。



あとで触れますが、アルフリストンは、

・イギリスの小さな村の雰囲気を味わう

・教会やクレージーハウスなど、いくつかの観光名所を見る

・サウスダウンズウェイという長大なウォーキングコースを歩く

・hill figureを見に行く

観光客は、このどれかの目的で訪れると思います。そう考えるとハイシーズンは5月から8月くらいなのでしょうか。歩くのにいい季節という意味で。

 

わたしにしてはかなり贅沢にスターインに泊まりました。イギリスで一番古い宿らしいです。

 

 

この時1泊13000円ほど。イギリスはそもそも宿泊費が高いし、高い中でこの金額だったら比較的にお得感がありました。スタッフがみんな感じが良くて、部屋もきれいでバスルームも広く、とても良い印象のある宿です。

写真のパブ部分はチューダー様式のすごく古いものですが、実際に泊まるところは実は現代の建物です。裏側に駐車場があり、そちらがホテルの玄関です。フロントが「え?ここ?」と思うほど小さくて、受付もほぼ一人しかいないけれども、すごく親切。心と時間に余裕のある仕事ぶり。人間の仕事はこうじゃないと。

わたしが探した限りでは、アルフリストンに安い宿はそんなにないようです。やはり全体的に観光地価格。車移動であれば宿泊はイーストボーンやシーフォードでも可ですね。

 

まずはアルフリストンの交通手段と宿泊施設について書きました。次の記事では見どころとお店について書きたいと思います。

◎だれも知らない小さな村、アルフリストン。イギリスらしい風景。その2。

ところで、記事タイトルはこの本の題名をもじっています。

 


新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ)

 

大好きで大好きで大好きな本でした。1959年に書かれた物語。60年前……!

永遠の名作です。

 

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