仙台あちこち

◎秘密の花園。長町にある無人バラ専門店「Rose Story」 。

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※ご注意:Rose Storyは2020年6月末日をもって閉店となったそうです。好きだったのになあ。残念です(涙)。好きだった記念に本文は残しておきます。

 

 

わたしは自分に甘いタイプの人間です。なので、ことあるごとに自分にご褒美をあげたくなります。自分にご褒美といえば甘い物。でもご褒美が頻繁になるとカロリーが……!
そういう時のご褒美、次の選択はお花です。甘い物がごちそうなら、花は目のごちそう。amairoのコキタナイ部屋でもその部分だけは心のやすらぎになります。(片付けろよ……)

というわけで、花屋さんには日常的に少々アンテナを張っており、とりあえず近場の花屋さんは把握している……はずだった。しかしここは知らなかった。数年前から開店されていたようですね。

 

バラ専門店?しかも無人?

そもそもこの花屋さんを知ったのはほんと偶然。普段は通らない道を珍しく徒歩で通っておりました。夕暮れ。もう暗くなって来た道に、明るい照明が輝く小さなお店。何の気なしに看板を見た所「バラ専門店 Rose Story」と書いてある。

(写真は後日)

へー、バラ専門店。覗いてみよう。そして入ろうとしたところ「完全セルフサービス」と書いてある。完全セルフサービスってなんのこと?中には一人、人がいる。きっとお店の人だろう。なんのことだか訊いてみよう。

そしたら、中にいた人はお店の人じゃなくてお客さんなのでした。その人が帰ると他には誰一人いなくなる。ロールカーテンで仕切られた奥も人の気配なし。温かみのある木製のチェストがおかれた明るくて真っ白な部屋に大量のバラがあふれる。

なにこれなにこれなにこれ!とテンションが上がりました。こんなにたくさんのバラ!すてき!……でもほんとに誰もいないの?やっていけるのかしら。どうやってお会計をするのかしら。

テンションを何とか落ち着かせて説明書きを読みました。すると、こういうことのようです。

まず花を選んで、

→お買い上げ票に本数と金額を書き込み

→ぴったりの料金をお買い上げ票と一緒にビニール袋に入れて

→ちょっとやそっとでは動かせない鍵付きの机に入れる

こういう流れ。はー、なるほどー。では、まずはお花を選びましょう。

 

これはだいぶ品薄の時に撮った写真……。盛夏は多分バラは品薄なんですね。あとで、たっぷり花がある時の写真と差し替えます。そういう部分が生産現場とダイレクトに繋がっている。

 

これが後日撮った写真。普段はだいたいこのくらいの品ぞろえです。

あ、このお店は大河原でバラ園を経営なさっている方の直売所だそうです。生産と小売りが直結しているので、安くて活きのいいバラを提供できるそう。

そうなんです。このお店は値段がお値打ちなんです。

 

これが1本150円のグループ。

 

 

こっちが100円のグループ。

この2つが主流です。もっと大輪で200円や、あるいは咲き終わりの花が3本100円で売られていることもあります。バラの種類もたくさんあり、それぞれに名前が書いてあります。……覚えられませんが。大輪あり、スプレータイプあり、十数種類は常時並んでいます。

そこをあれこれ迷いながら選ぶときの喜びと言ったら!

お花屋さんだとガラスのショーケースに入っていることが多いので、どのバラが何本欲しいかを店員さんに告げて取ってもらうことがほとんどですよね。でもこちらではガラスの花瓶が並んだところから自分で自由に選べます。これがまるでバラ園を歩いて花を摘んでいるよう。とても優雅な気持ちになれます。

値段が安いので、普段はなかなか作れない多色使いの花束を気軽に作れるのもうれしいですー。多色使いって少ない本数では作れないじゃないですか。でも100円なら20本にしても2000円!一色当たり数種類のバラがあるので色合いにニュアンスが出せます。前回の母の日の花束はこちらで作り、白と淡いピンクを多めにして、淡い黄色とその中間くらいのサーモンピンクを加えてまとめました。一輪咲もスプレーも思いのまま。贅沢でした。

 

さて、買う花が決まったら、入口のところにある机に行きましょう。

基本的には、机の上の右手前に書いてある説明に従ってすすみます。

まず花をまとめましょう。まとめ方は大丈夫ですか?

<花のまとめ方>

1.バラの茎を固定するため輪ゴムをぐるぐる巻きます。輪ゴムを全体に1回1回巻いていくのではなく、茎の1本に輪ゴムをひっかけ、あとはぐるぐると茎先を縛り、最後は輪ゴムをまた別な茎の1本にひっかけると早いし安定します。

2.茎の切り口を包むようにティッシュを巻きます。

3.アルミホイルを10センチくらいに切ります。切り口の下に置きます。

4.机の上に用意されているペットボトルの水を先ほど巻いたティッシュに含ませます。ダラダラにならない程度に。

5.アルミホイルを3分の1くらい茎の切り口を覆うように折り畳み、ぐるぐる茎に巻いて持ち手とします。

6.ご自宅用なら、机の右側の引きだしの中にある新聞紙で花全体をぐるっと巻いてお持ち帰りください。

 

花がまとまったら。

机の右手手前に貼ってあるお買い上げ手順に従ってすすみます。

 

右手奥に、印刷された「お買い上げ伝票」があります。

ここに自分の選んだ花の本数と値段を書き込みます。自分が買ったバラがいくらのものが何本だったか、覚えておいてくださいね。

合計金額と、今書いたお買い上げ伝票をビニール袋に同封し、

この部分に投入します。これで終了。あとは花を持って楽しく家路に着くだけ。

 

Rose Storyはどこにあるの?

お店の場所はここです。

 

駐車場はお店の前に3台。店の前の歩道が広いので駐車が苦手がわたしでも停めやすいです。

あ、大事な注意点。完全無人のため、ぴったりちょうどのお金を払う必要があります。細かい硬貨を十分に用意していきましょう。わたしは時々それを忘れて「あ、そうだった!」とひやっとすることがあります。忘れないようにしてください。

なお、お店には新聞紙以外に若干の包装やリボン(有料)がありますが、これがほんとに「若干」でサイズがかなり限定されます。包装紙やリボンが必要な場合は自分で持ち込みをした方がいいと思います。お花用のセロファンも基本的には置いてありません。

アレンジや花束の注文なども受け付けているそうです。その注文方法も基本的には切り花を持ち帰る時と同じ。でもまずご自宅用に一度利用してみてからの注文をお薦めします。そうすると流れがわかると思うんですよね。注文のやりとりには時間がかかると思うので、もし贈り物であれば十分に日数がある状態から注文することをおすすめします。詳しくはこちらのページを読んだ上で、疑問点は記載の連絡先へ問合せを。

 

秘密の花園です。

Rose Storyさんは長町駅から徒歩3分ほど、仙台南警察署の向かいにある完全無人のバラ専門店です。心ゆくまでバラを眺め、ゆっくりと選べて誰にも気を使いません。秘密の花園だと思うゆえん。バラを摘みに行くつもりでどうぞ。贅沢な心になれるお店です。

 

なお、こないだわたしが買ったのはこれでした。

 

バラ弁当。
ミニバラがいっぱい詰め合わせになっていて300円。少し咲き終わりの花ですが、自宅用なので全然問題なし!可愛くて、2、3日は抱えこみながら(←謎)パソコンのキーボードを打っていました。こういった詰め合わせやアレンジはお店にある時とない時があるので(多分ないと思って行った方が良い)、あったらラッキーだと思って下さい。

 

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