ギリシャ/Greece:2008

10・ヴェネツィア砦。

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……はっ。

時計を見ると真夜中の1時。
ちょっとだけ休むつもりだったのに、8時間眠ってしまった。
まあ無理ないな。少ない睡眠時間で38時間の移動。イラクリオンの町を歩きまわり、
マリアで炎天下、3,4時間歩いたんだから。

部屋着に着替えて電気を消して、じゃあ再び……おやすみなさい。

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というわけで、目が覚めたのは早朝5:30。12時間寝て目覚めはすっきり。
すっきりついでにベランダに出て写真を撮る。
ヴェネツィアの砦。水平線近い空の薄桃色が美しいですね。

Venetian Fortress from my window in early morning.

顔を洗おうと鏡を見て「おおおっ!」驚愕。
わたしってば。すっごい焼けてる。
襟元がくっきり紅白。なんだか実にめでたい感じの人体になっている。
そりゃそーだよなー、あれだけの日差しの中を歩けば。

朝食まで甘栗を食べてしのぐ。よく考えると昨日食べたのはサンドイッチとジェラートだけか?

Breakfast was good for me,but J wouldn't be satisfied with it.It was not big buffet.
Ah....and tea was terrible.

おまちかねの朝食。地味にビュッフェ形式だったので、もちろん色々食べてみる。
こういう朝食のビュッフェで、小さいパイとかクッキーとかが並んでいるのは珍しい。
スクランブル・エッグにトマトとハムが入っているのも、ライスプディングも珍しい。

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イラクリオンは13~17世紀にヴェネツィアの支配を受けた。
ヴェネツィアの砦は16世紀前半に作られたもの。

Seaside of Venetian Fortress.

砦を海側から見たところ。白いレリーフは翼を持つ獅子で、ヴェネツィア共和国のシンボル。
こういう石造りの建物を見るとわくわくする。ふふふふふ。
しかしこんな朝から(9時頃)訪れる観光客は他にいないらしい。建物内にはわたし一人だ。
静かなのはいいけど、中はこんなんですから、

Inside of the fortress.

ちょっとコワイ。石で出来た、当時の大砲の弾がまだ保管庫に積んであったりする。

Rooftop.

砦の屋上。三角形のガラスはもちろん現代のものです。

マリア遺跡では思い描けなかったけれど、ここなら昔の姿を思い浮かべることが出来る。
ここには昔、脚長き洒落者の(あるいはむさくるしい髭面の)ヴェネツィア男が、
怠惰に勤勉に歩きまわっていたことだろう。
水平線に目を凝らす。敵の船が見えないか。本国からの船はまだ来ないか。
本国からの船が見えた時には、思わず歓声を上げただろう。
懐かしい故郷の香りを運ぶ船。家族や友人からの手紙や届け物も載せて来たかもしれない。
「船が来た!」
年若い船乗りが叫ぶ弾んだ声が聞えるような気がする。

ここからの眺めが良いとガイドブックに書いてあったので、調子に乗って四方八方撮りまくり。

A breakwater. So long.

防波堤。さすがに突端まで歩くという酔狂を実行する気にはなれなかった……

Old harbor of Iraklion.You can see the hotel I stayed,above the tunnel.
Small,pink coloured one.

中央の5つ6つ並んだアーチの左上にある、小さな薄ピンクの建物が泊まったホテル。

しばらくのんびり。海を見ながら。風に吹かれて。

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