鳥取・島根/Tottori,Shimane:2018

12.小泉八雲旧居。

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6月6日。4日目。

ちょっと早起きをして、今日はようやく!松江城に行きます。
前に来た時も松江市中心部には行ってないんだ。
松江城は一度国宝になったのにのちに取り消されて、この度また国宝に復帰したそうだから、
松江市民は嬉しいと思うよ。

石垣がどーんと。

ボルダリングの人なら登れないだろうか。
でも頑張って登っている間も弓に狙われ、鉄砲に狙われ、熱い油や糞尿をかけられるのでは……
ちょっと無理。

復元資料を探しているんですってよ。500万円に惹かれてじっと見たけど、
……わたしの手元には復元資料は全くない。
仕方がない、他の人に任せよう。

敷地内にある興雲閣。

きちんと作られた洋風建築。

松江城です。登ったよー、上まで。階段大変。

そんなに見かけない気がするんだけど、この材の使い方が面白かった。
合理的。相当安上がりに太い柱を使えるわけじゃない?

でもまあわたしもそんなに城マニアではないので、登って降りてあっさり終了。

その後ちょっとだけ松江歴史館にも入って無料部分だけ見た。
無料部分にも甲冑の(簡単な)復元とか、工芸砂糖菓子作品とか、
松江で将棋の名人戦をやった時の何とか(名前はついてるんだろうが知らない(^^;))
とかあってちょっと面白かった。

だが有料部分は割愛。

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塩見縄手は昔、武家屋敷が集まっていた町。

その一角に小泉八雲記念館と小泉八雲旧居がある。
小泉八雲は、今回鳥取・島根に来るのを決める前、1年くらい前からちょこちょこ読んでいた。
あんまり出版点数がないので(「怪談」は山ほどバージョンがあるんだけどね)
10冊内外くらい。「小泉八雲作品集」という全集みたいなものでもわずか全3巻。

小泉八雲の文章がきれいなんだよね。憧れる。
まあそもそも本人は英語で書いたんだし、これは訳者が偉かったんだと思うが。
優しくて寂しくて、端正。

そしてまた、本人が何しろ日本に惚れ込んでいるわけだから、
日本人として、内容が読んでてキモチイイんですよ(^^;)。
大絶賛。もしかして褒め殺しか?と思うくらい。
そこまで褒められるほどの国だったかね、日本は……と段々卑下したい気分になってくるほど。

記念館は八雲の人生とアイルランド文学についての展示だった。
わたしは文学畑の人ではないのでよく知らないが、アイルランド文学って、
文学中の文学というイメージがある。
土着的、詩的、幻想性の強い。強い風の中の荒涼たる島の文学。

そうなると、日本のそれこそ怪談なんかは、まさにこれ!という大好物だったんだろうと思うよ。
日本の怪談にも滑稽なものとかは沢山あると思うのに、そういう類はほとんど採ってない。
美しく怖い話。あるいは怖くて悲しい話。
世界放浪の後、日本に来て、それも松江に来て、セツさんと出会ったことは
ハーンにとって幸福なことだったと思う。

旧居が印象深かった。

庭もいい。そこまで立派なお屋敷ではないが、ここなら寛いで暮らせただろう。

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ちょっと時間があったので月照寺というところにも行きました。
レイクライン(観光循環バス)のルート上にあって、わりあいに行きやすいところ。
ここには、

化けガメがいる。

「無茶なもん建てたな」と見えるが、松平不昧公が大真面目にお父さんの長寿を願って建てたらしいよ。
そしてどう見ても亀にしか見えないが、龍らしい。これ龍ですか。納得できないですが。

ここは歴代藩主の菩提寺。

やっぱり庭ですね。

12:20、月照寺発。

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