これから中心部へ戻る。その前にキュビズム建築をもう一つ。
Cubism-apartment house.
その後トラムに乗ったのだが……間違って反対方向に行った(^_^;)。
相当乗ってから気づいて引き返す。
でもまあ、トラムは間違っても、基本的に反対方向のトラムに乗ればいいだけだから大丈夫。
これがバスだと、どこに連れていかれるかわからないのでコワイ。
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次に行くのはプラハ市民会館。
The municipal house.
市民会館というにはあまりに華やかな建物。
中には「プラハの春音楽祭」のオープニング会場として有名なスメタナホールがある。
チェコ・アールヌーボーの代表的な建造物だが、建った頃は反対の声も多かったそうだ。
当時は流行の最先端(というより、少し盛りを過ぎ加減のアール・ヌーボー)のスタイルだから、
古都の住民には拒否反応も強かったのだろう。
エッフェル塔しかり、京都タワーしかり。(京都タワーは未だに存在意義が疑問だ)
ここに来たのは建物内部見物のガイドツアーに参加しようと思ったからなのだが……
……今日の分、中止だって!
ガイドブックに「ガイドツアーは不定期に行われるので要確認」とは書いてあったけど、
それが1日に1回、多くて3回しかないとは思わなかった。
今日は1回しか行わない日。それが中止。明日のガイドツアーも14時からのが1回だけで、
朝早くプラハを離れるつもりであるわたしは、もうプラハにいない。
――つまり、内部は見られない。けっこう期待していたのでがっかり。
実はここに来る直前に、今夜見に行く人形劇のチケットを買っていた。
629コルナ≒3300円。(ツーリスト・インフォメーションで買ったので、手数料込かも。)
人形劇は、前々から見ようと思っていたんだけど、
これを買っていなければ、今夜20時からのスメタナ・ホールでのコンサートに
来ることが出来たんだよなー。そうすれば、ガイドツアーに参加出来なくとも、
少なくともスメタナホールの内装は見られたのに。
どうする?人形劇をうっちゃって、スメタナ・ホールのコンサートに変更するか?
たしかにチェコのオーケストラも聴いてみたい気がする。
しかし人形劇は人形劇で捨てがたい。そして3300円……。
まあしょうがない。これも運命さ。
市民会館には縁がなかったと思ってあきらめよう。
肩をすくめてわたしは歩き去る。
――と、いうことにしようかと思ったが、未練はたっぷり。
実は、市民会館にはいくつか飲食店が入っていて、それぞれがやはりアール・ヌーボー様式で
装飾されているはずなんです。せめてそこだけでも見て行こうではないか。
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入ったのは、地下にある「プルゼニュスカー・レスタウラツェ」という店。
ちなみにサイトに飛んで、左側の「JIDELNI LISTEK」という所をクリックすると、
写真つきのメニューが出ます。写真をめくるには、写真右上のあたりに現れるNEXTを探す。
美味そうだ。
the plzenska restaurace.
ちゃんとしたレストランなので、少し値段は高め。
メニューには日本語で説明もある。日本人が数多く来るのだろう。
その証拠に、中央のテーブルにいるのは日本人のグループ。
高いっていってもメイン料理が1000円程度からあるんだから、
金額的には特に恐れることはないのだが、あまりオナカは空いていない。(この時点で13時半)
すごく考えた末に、グラーシュ風スープ、チーズケーキ、飲み物にトニックウォーターという、
奇天烈な組み合わせに落ち着きました。
カフェ・スラーヴィアの経験から、スープが大量なのじゃないかと予想したことと、
何か甘いものが食べたかったし、喉も乾いていたので。
そうしたら、ここのスープの量は単なるカップスープ程度でした……。
なかなか上手くはいかないね。
Delicious!
美味い♪
食べ終わった後に、ウェイターのおじさんが、ワケのわからん液体を持って来てくれました。
見た感じはリキュールっぽい。あるいはジンっぽい。とても小さなグラス。
ジェスチャーと「ストマック」という単語から察するに、胃を落ち着かせる飲み物らしい。
……えー。酒だと困るぞ。それに、頼んでもいないアヤシイものを飲むのはキケンじゃないか?
と、思いつつ飲んでみる。
……うーむ。微妙な味だなあ。まあ、アルコール分がないシャルトリューズ?
顔をしかめるわたしを見て、向いのテーブルに座っていたおじさんが笑っている。
そうそう、忘れるところでしたが主目的である内装写真。地下なので少々暗い。
Inside of the restaurant.
こういうところが地元にあればのう……。
さてと。食べ終わったし、移動しますか。