京都/Kyoto:2016

16.醍醐寺及び無鄰菴及び永観堂。

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10月10日月曜日。祝日。6日目。

明日の午後には京都を離れるので、まるまる使えるという意味では最終日。満を持して、この日は醍醐寺。
ここも初めて行くところ。国宝・重文で何万点ですって。楽しみにしていた。

だがしかし!!!

期待が大きすぎたせいか、どうもな~。
霊宝館という建物があって、10月15日からは秋の特別展示で入場料が跳ね上がる。1500円。
今日は霊宝館と本堂の共通券で800円。安くて良かった。……と思ったのもつかの間。

安い間に見られる展示物はほんのちょっぴりしかないの!建物立派だけど特別展示期間以外、奥の方は閉めているらしく。
今見られる目ぼしいものといえば、宗達の「舞楽図」のみ。これ前にどこかで見たことあるし~。
見ごたえがないにもほどがあるんじゃないかね。いいもん見たくて来たのに。自慢の国宝も、見られないんじゃねえ。

まあ秀吉の庭は、まあまあ。

秀吉らしく、明るい開放的な庭とかいう説明だった気がする。そう言われればそんな気もする。
言われなければわからない。

敷地は広くて、遺跡感もあって、近くの“おらが寺”としてならなかなかいいところじゃないかと思う。
たまに散歩に来るような。
だが、あの醍醐寺!と思ってくると肩透かし。やっぱり過剰な期待は事故の元。

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次は無鄰菴へ行きました。

近頃はNHKで庭の番組を見ることが多くて。よく見かける庭。
山縣有朋の別邸で、名匠七代目植治作庭だそうだ。可愛らしく明るく、伝統的な庭と比較して、より親しみの持てる庭。

しかし実際に行ってみるとテレビで見ているのと決定的な差が。

敷地が狭いのね。まあ狭いっていっても明治のエライ人の別邸だからそれなりなんだけど、
何しろ場所が南禅寺門前なのね。観光客が大挙して歩くところ。
ということは、敷地外からの人声、車の音がウルサイ。
テレビ番組だと、静か~なところに水音だけがチョロチョロと聞こえ、くつろぐ感じなんだけど、
実際はそういうわけにはいかなかった。

でも庭自体はいい。

家の近くにあったら時々来たいところ。地元でいい庭って皆無なのよね。残念ながら。

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今写真を見返すまで、永観堂に行ったことは記憶からすっかり抜けていた。
そうか、見返り阿弥陀の寺か。植木屋さんがいたところか。

庭の手入れで植木屋さんが入っていてねえ。
その仕事ぶりをしばらくじーっと見ていた。
池のそばの松の木の手入れに、はしごを池の中に立てたりするんだねえ。竹とひもで固定して。
さすがに池の中に脚立を立てるのは難しいらしく、四苦八苦してたようだ。
でも池の端と端にはしごを渡してその上を通るとか、今まで知らなかった植木屋さんの仕事ぶりを目のあたりに出来て得した気分。

松の木も決して大木には見えないのだが……人が上に登って作業していた。危なくないのかなー。
暑い中、お疲れ様です。

ここも庭。ここは角っこの小さい庭。

木漏れ日がきれいですね。

見返り阿弥陀堂から本堂。この高低差が魅力。お寺には珍しくエレベーターがついており、
自分の足で登る善男善女を後目にわたしはエレベーターで昇る(^^;)。
ここは紅葉で有名なところ。今の季節は青楓だが、きれいでした。

見返り阿弥陀は思ったよりも小さく、柔和な表情のブツでした。見てて穏やかな気分になる。
しかしなんでこう見返らせようと思ったのかね仏師は。
不思議。

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