少し雨模様で、アンニュイに一日が始まります。
朝ごはんを食べるところは、通常はレストランというかカフェで、雰囲気の良いところ。
垢抜けた器のせいか、料理としてはいつもの台湾オカン料理なんだけど、
ほんの少し気取って感じます。
朝食を食べてる時に、向かいのオカリナ屋さんに店の主人が入って行った。
ライトバンで店に何かを運んできたよう。
……当然のことながら、昨日の朗らかな表情ではなく、普通の人の普通の朝の無表情。
ホテルにスーツケースを置いたまま、朝の散歩。
昨日の喧騒が嘘のよう。一夜一夢。また日が昇れば、雑踏が戻ってくるんだろう。
わたしは猫と遊びました。
そういえば、岩合光昭の猫の番組でも、九フンに来ていたなあ。
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昨晩、写真を撮りまくった茶館が朝から開いているというので、そこに入ろうと思っていた。
阿妹茶楼。
ガイドブックを見ると、台湾の茶館システムって一人だと割高なんだよね。
わたしは中国茶が好きだが……せいぜい1時間弱しかいない場所で2000円近く払うのは
チョットイヤだなと思っていた。観光地といって馬鹿にしては悪いが、
すごく気合いの入った茶芸館とも思えなかったしさ。
そしたら予想よりも俗っぽく。(いい意味で。)
日本人が入って行くと、「はいはい、上が眺めいいよー、入って入ってー。お茶ねー、一人300元ねー」
というノリで(たしか現地語)、全てはオートマティカルに進み、全く気楽。
300元だと1000円くらいなので、まあいいか、と思える値段になる。
茶葉をちゃんと選んで、という人にはそれなりに対応してくれるんだろうけど。
この茶館は上からの眺めが売り。
2、3組先客がいたけど、みんな日本人のようだった。
朝から来るような勤勉な観光客はやはり日本人のみということか。
晴れていたので気持ち良かったですよ。くつろいだなあ。
お茶は、淹れ方を説明してくれる。
お茶として普通に美味しい、という程度のお茶。余った茶葉はお持ち帰り可。
凍頂烏龍茶でしょうね。銘柄は。
お菓子も美味しかったよ。あ、お菓子は300元の中に入ってます。
結局ここに一時間くらいいた。
九フンが、こんなに死ぬほど観光客がいなくて、こんな茶館でのんびり出来たら、
家の近くにあればいい場所だなあ、と思った。結局いいところではあると思うんです。
……人が多すぎるだけで。
ホテルへ帰って、すでに荷物をまとめてあったスーツケースを抱え、10:00にホテル発。
大丈夫、今回はあの階段にも悩まされません。なぜなら今日はホテル最寄の旧道バス停からバスに乗るから。
そっちだと高低差はほとんどないので、全然問題なし。徒歩5分弱かね。
でも観光客はそろそろ集まり始めていて、あと30分もすればやはりスーツケースで通るのは
少し気兼ねをするようになる感じかな。
まあ……わたしの九フンのおすすめは、日帰り観光です。
それでも、観光客ぎっしりの状況は覚悟しておくべき。