熊野/Kumano:2014

20.大露天風呂。

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電話をするとホテルから迎えに来てくれるそうなので、本宮大社前から電話する。
少し時間がかかったけどちゃんと来てくれた。
でもメモを見ると、待ったのは10分くらいだったようだ。疲れていたから長く感じたに違いない。

ホテルへ戻って、その足で食堂へ。19時頃まで注文が出来るらしい。

鰻丼ですよ。とても鰻丼が食べたい気分だったのでシアワセ。美味しかった。

この漆器が使いこみ感のない、いいものだった気がした。宿泊代のわりに、という意味で印象深い。

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前述したように、ここは大露天風呂が売りの温泉宿。
お風呂は大して好きではないわたしですが、今回はけっこう楽しみにしていた。
……お風呂ですから当然写真はありません。ホームページの動画でどうぞ。
大露天風呂が別棟というのが最初は面倒に感じたけれど、実際に行き来するとそれほどでもなかったですね。

お風呂は謳い文句に違わぬ広さ。まあでっかいお風呂がドーンとあるわけではなく、
たしか四つに分かれていて、奥へ奥へと続いているため、
最初入った時にはまぁ広い!とは思わないわけだが、考えてみると相当広い。
一般的に、露天風呂といっても家族風呂に毛が生えた程度の広さのものがわりあい多いじゃないですか。
ここは一つがけっこう大きくて、さらにそれが四つだからなあ。

そして、ここも……人がいないので、お風呂に入っている人が数人しかおらず、
その四つのお風呂に一人ずつ入る。岩とか高低差で一つ一つのお風呂が独立しているので、
湯船に浸かってしまえばもう他の人の姿は見えない。大露天風呂、占有気分。
贅沢!!
露天風呂を堪能しました。ただ暗かったので転びそうになった。足元注意。

この贅沢を出来るだけ長く味わっていたかったが(←ケチ)、
長風呂が出来ない体質なので、残念な気もしつつ30分程度で上がる。

が。

今日のわたしは一味違う(?)。さらに本館のお風呂にも足をのばす。まあこれも貧乏性のなせるわざ。
この渡瀬温泉は、本館がささゆりで若干お値段が高く、
わたしの泊まった別館のやまゆりは少し安いが露天風呂が近く、
その他にひめゆりという別館もあるらしいが繁忙期のみ開けているようだ。

やまゆりに泊まっても、露天風呂はもちろん、本館の大浴場にも入れるというので行ってみる。
……この大浴場は、あんまり記憶にないところをみるとそれほどインパクトはなかったんだろうが、
ここもたしかほぼ貸切でいい感じだったと思います。

本館ささゆりとやまゆりの行き帰りは、川にかかる吊り橋を通る。、
山の端に月がかかって、下の川からせせらぎの音が聞こえ、良い感じでした。
「おぼろ月夜」が鼻歌で出る。
このシーンも、なかなかないことだと思って印象深い。

――ま、夜だし、照明はそれなりにあるけど暗いので、
「吊り橋の向こうから人が来て突き落とされたら完全犯罪成立だなあ」と思って
ちょっとコワかったことは否めないが。
多分目撃者は皆無ですよ。さっきの本館のフロントの人は、わたしがお風呂に行った時間は
証言できると思うが、それ以外はきっと誰も何も知らない。火サスですね。

渡瀬温泉は再訪するに足る、いい宿でした。
やまゆりのフロントの人も大変感じが良かったし、レストランの人も――
――やっぱり一人旅だとレストランなんかでは若干気を使うんですよ。
ランチは特に気にならないけど、夕食はね。ましてや温泉旅館でしょう。

でもさりげなく声をかけてもらって、気持ちよく食事が出来ました。
後述するけど、朝食も美味しかったし。これでいくらだったかな?朝食付きで7500円。
部屋はまあ……褒めるほどではないにしても、わたしの旅には十分。

だが残念ながら、今後の人生で熊野本宮大社付近に行くことがあるかというと、ないだろうなあ。
何しろ遠すぎる。なので、わたしの代わりに皆さんどんどん行ってあげて下さい。

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