ギリシャ/Greece:2008

21・ゼウス神殿が好き。

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本日はデルフォイへ。
しかしその前にあちこち行く。バスの時間が10:30発で、時間があるので。

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まずは昨日行きそびれたゼウス神殿へ。

Temple of Zeus.

ここがすごく良かった。着いたのが8時過ぎであまり人がおらず、
さらに日差しもまだ強くない。ゆえにわたしもまだ正気。神殿をじっと見る。

パルテノン神殿は――工事機械もあったし、観光客もいたし、何より日差しの強さが邪魔をして、
目の半分でしか見られなかった。目の半分ということは、心も半分ということ。
だが今、目の前のゼウス神殿は一対一で対峙出来る。耳をすますことが出来る。

きれいだ。

嬉しくて、ここでは写真を撮りまくり。

本来の規模としては、パルテノン神殿よりも大きかったらしい。
ちなみにゼウスというのはギリシャ神話中の一番えらい神様だから……一番大きくて当然ではある。

Acropolis from temple of Zeus.

アクロポリスを見上げる。なんか石切り場のようですね、こっちから見ると。
昨日アクロポリスからゼウス神殿を見下ろす写真を撮ったけど、これは丁度正反対の写真。

柱の輪切り。これがまともに立っているとあの柱になる。

外国の雑草は日本のものと比べて花が派手で、これなら花摘みも楽しかろうといつも思う。
「赤毛のアン」とか、よく野原で花を摘んでいるじゃないですか。
日本だと、花を摘もうと思っても、タンポポとかシロツメクサがせいぜいなのに、
外国だと真赤なポピーとか、花瓶に飾ってもおかしくないようなきれいな花が多い。

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次に、アテネで一番大きいと思われる本屋さんへ。

ギリシャに来る前、ニコス・カザンザキスというギリシャの国民的作家(多分)の小説を読んだ。
小説そのものは「まあまあ」という程度だったんだけど、このカザンザキスは旅行が好きで、
一度日本に来たこともあり、その旅行記を書いているらしい。
1938年に出版されたギリシャ人作家による日本旅行記。何かちょっと面白そうではないですか。

が、邦訳は無し。
英語なら読めるかなあ、と思ったので、ギリシャで英語版を探してみようと思っていた。
読み終わるまで何年かかるかは別にして(^_^;)、良い記念にもなりそうだったし。

本屋さんはビル7階建ての大きなところで、店員さんに訊いて探してもらったんだけど
英訳は置いてないとのこと。ギリシャ語版はあるようだが、それはゼッタイに読めない。
ここで無ければどこでも無いだろう。ちょっと残念だが諦める。

……でも、わたしが書いたたどたどしいギリシャ文字が
(旅行記のタイトルがギリシャ語でしかわからなかった)
店員さんにちゃんと伝わったことにささやかなシアワセを感じた。

本屋を出たあたりで、こんなショーウィンドー。

SONY、がんばってるね。

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それから、アテネ・フェスティバル2008のチケットを買いに行く。
これは6月から8月にわたって毎年行われる舞台芸術のお祭り。演劇・ダンス・音楽・
パフォーマンスなど、演目も色々、場所もあちこち。

その、開催場所のなかにヘロド・アティクス音楽堂がある。
ヘロド・アティクス音楽堂とはあれですよ。アクロポリスに登る途中にあったヤツ。
今も残っている古代劇場。そこで実際に何かを見てみたかった。

今回の主目的は演目そのものではなく「その場所で」見ること。なので、演目はまあ何でもいい。
本当はギリシア悲劇とか見られたらすごく嬉しいのだが……
ヘロド・アティクス劇場で行われる演目を確認した所、わたしが行ける日程の範囲では
ポール・テイラー・ダンスカンパニーというところの創作ダンスが唯一らしい。

うーん。創作ダンスは苦手っぽいなあ……。
わたしは基本的に舞台芸術は好きなのだが、それは伝統的なもの限定で前衛はイヤなんだよね。
でもまー、しょーがないかー。他に選択肢ないわけだし。
安い席を選んで20ユーロ(≒3300円)。まさに場所代ですね。

以上3ヶ所を回った後、デルフォイへ向かいます。

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