ギリシャ/Greece:2008

24・バスの裏切り。

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21時、アテネ・リナシオン・ターミナル着。まだかろうじて陽が残っている。

だが、そこからアテネの中心部へ戻るバスをだいぶ待つ破目になった。
24番のバスに乗らなきゃいけなかったんだけど、バス停が見えた瞬間、24番バスは発車するところで。
まあ中心部行きのバスなんだから、10分程度で次が来るだろうと思いきや、
夜の時間帯のせいか、次が来たのが30分くらい経ってから。もう完全に暗い。
待ってる間、わりとイライラしてました。全く土地鑑がないところで、ただひたすら
バスを待つしかないという状況はあまり嬉しくない。

ようやく来たバスに乗り、これですんなりホテルに帰れる……はずだったのが。
また一難あるわけです。

リナシオン・ターミナルからアテネ中心部まではバスで20分くらい。
来る時乗ったバス停で降りればいいんだし、その手前でオモニア広場も通るはずだから、
そっちで降りた方がホテルに近いかも。でもオモニア広場は、夜は治安が良くないと
ガイドブックに書いてあったから、少し遠くてもその次まで行った方がいいかな。

などと考えつつ、バスに乗っていったのだが……なかなかオモニア広場に着かない。
来る時、こんなに時間かかったっけ?でも時間帯によって交通量も違うしな。

が、ふと通り過ぎるバス停の表示を見て愕然とする。
シンタグマ広場?ここがシンタグマ広場だとすると、
オモニア広場も、来る時乗ったバス停も、とっくに過ぎてる!

オモニア広場を見逃したはずはない。けっこう特徴的な広場だし、わたしは気をつけて
窓の外を見ていた。来る時乗ったバス停も、アテネ大学とか国立図書館とかの、
えらく大きな目立つ建物の前だったんだから、あれを見逃すはずはないのに。

とにかく降りなければ。ホテルが遠くなるばかり。
だが、全く知らない場所で降りても帰り路がわかるか?
すぐ降りるべきか様子をみるべきか。どうしよう。

……ここで、天からの救いが。バスの窓の外にハドリアヌスの門が見えたのだ!

Hadrian's Arch.Again.

昨日、アクロポリスへ行った帰りにこの門の写真を撮った。
この近くには地下鉄の駅があり、ここからなら道もわかる。
ここで降りなかったら、あとはほんとに迷子になるしかないよ。

バスから降りて心からほっとする。
その後地下鉄に乗り、無事に22:10にホテル着。はー、着いた着いた。良かった良かった。
ハドリアヌス門のおかげだよ。あれがなかったら、どうなったかわからなかった。

Kotzia Square near the hotel.

ホテルのそばのコジア広場。ライトアップがきれいでしょ。

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ところで、バスがなぜこうなったかというとですねえ。

正解は実ははっきりしないけど、多分……行きと帰りでは別な道を通るのではないかと。
もしそうなら、「先に言ってよ!」と心から言いたいぞ。誰に対して文句を言えばいいんでしょうね。
うーん、まあねえ……たしかに行きと帰りの道が違うバス路線ってのはたまにある。
だからそのことを責めるわけにはいかないが……
でもこの路線は観光客が使う割合も高いはずだから、ぜひバスの車内にでも書いておいて欲しい。
英語で。しっかり目立つように。

やはりバスは旅行者にはキケンな乗り物だ。どこに連れていかれるかわからない。

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