チェコ・9月6日

24.チェスキー・クルムロフへ。

投稿日:

今日は珍しく朝からベッドでぐだぐだ。それには理由があります。
――本日日曜日につき、例のバスターミナルの案内所は13:30からしか開きません。
つまりその時間までこの町を出発出来ない。
それならそれで町の見物でもというところだが、何しろこの町はとても小さいので、
どんなにゆっくり見物しても1時間とかからないだろうと思われる。

ああ!こんなことなら当初の予定通り、今日の午前中にフルボカー城へ行くスケジュールに
しておけば良かった!そうすればスーツケース閉じ込めもなかったし、ビアホールも行けたのに!
最初はそれで予定を組んでいたんだけど、前日にフルボカー城へ行っておけば、
今日は朝からチェスキー・クルムロフに移動出来ると踏んで予定を変更した。
これがアダになったのう。
だからキツキツのスケジュールはあかんのだ。

11時にホテルを出る。チェックアウトは12時だったんだけど、ぐだぐだするのにも飽きたので。

まずはホテルを出てすぐのオタカル広場の昼風景。
夜景もきれいでしたが。明るい時に見るのもなかなか。

聖ミクラーシュ教会と黒塔。

Cathedral of St.Nicholas,Black Tower.

塔に登ろうと思えば登れたが、体力的にちょっと……。

見どころは以上!

旧市街地は地図上では川と運河に囲まれていることになっているので、
そっちにも足をのばしてみる。オランダのデルフト、あるいはロンドンのキューガーデンあたりの
運河の景色を期待して。
……だが、特に景色のいいところではなく、水もあまりきれいではなかった。

今から考えれば、この午前中にタクシーを飛ばして、世界遺産である
近郊のホラショヴィツェ村に行こうと思えば行けたし、
小さいながらも博物館もあったんだから、そこを見ても良かったんだけど、
やっぱり旅疲れが出てたのかもしれないな。肉体的にも精神的にも。
ま、疲れた時は休むのが基本です。

もう時間を持て余してしょうがないので、バスターミナルに向かいます。
その前に駅で電車の時間を確認しよう。次の目的地であるチェスキー・クルムロフへは
基本的にバスで行くつもりだけれど、ちょうどいい時間のバスがあるかどうかわからないし。

This is Marks and Spencer.
It's so small! Is the smallest M and S in the world?

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

そして駅とバスターミナルの時刻表を確認した結果、恐ろしい事実が判明。

チェスキー・クルムロフ行きのバスは13:30に出る。
その次は電車の14:54発で、その次は17:16しかない。
……思い出して下さい。案内所は13:30に開くんです。
13:30から営業開始の案内所でスーツケースを受け取り、バス停へ移動して
13:30のバスに乗る。……テレポーテーションでもしろと?

お願いですから、案内所の人!定刻の3分前に来てくださ~~~~~~いっ!!!

胃が痛い。このバスを逃したらクルムロフに着くのが16時頃で……
ってことは、クルムロフ城のガイドツアーが終わってしまうんです!

……………………………………………………。

案内所の人は定刻の3分前に来て、必死の形相でガラス窓から覗きこむわたしに気づく。
彼女は昨日のおねーちゃん。予想としては笑われるか気の毒がられるかのどっちかだと
思っていたのに、彼女の表情は険しい。が、遠慮をしている場合ではない。
何か言ってるが、こっちはとにかく急いでいる。一日分の追加料金を払って、
スーツケースを引きずりながら全力疾走でクルムロフ行きのバス停に向かう。

バスに飛び込んで「クルムロフ!?」と訊いたら、運転手のおじさんは、ごくのんびりと
「そうだよ~」と返事をする。
ああああ、間にあった……。

脱力。力の抜け切った状態のまま、チェスキー・クルムロフに向かいます。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

付記。

こういう苦労をさせられたせいではないが、とにかくこの町の名前には文句を言わせて下さい。
チェスキー・ブディヨヴィツェは、文字で書くと……
(しかしチェコ文字は環境依存文字なので、wikiの該当ページを貼っておきます)

これのカタカナ表記がヒドイ。

wikiのページではカタカナ表記は「チェスケー・ブジェヨヴィツェ」。
ガイドブック「地球の歩き方」だと「チェスケー・ブディェヨヴィツェ」。
gooのサイトの旅行コーナーでは「チェスケー・ブジョヴィツェ」。
ホテル検索サイト「アップルワールド」では「チェスケー・ブデェヨヴィツェ」。
「あのね」というサイトでは「チェスケー・ブディエヨビツェ」。

外国語のカタカナ表記が統一出来ないのは仕方ないことではあるが、これってひどくないか。
検索が辛くて仕方ありません。
間違い探しじゃないんだからさー。もう少し簡単な名前をつけてくれ!
……そんなこと言っても先方にはカタカナ表記を考えて地名をつける義理はないが。

結局わたしがどんな風に発音していたかというと、「ブデヨピゼ」だろうと思う。
これで通じるんだもの。チェスケーもいらない。
モラヴィア地方にも「モラヴスキー・ブディヨヴィツェ」があるので、
プラハあたりだとチェスケーも必要でしょうが、この辺りだと「ブデヨビゼ」で充分なのだ。

次の記事へ

-チェコ・9月6日

Copyright© 旅と風と日々のブログ , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.