amairoの旅日記 西四国・南九州の巻/2019

35.熊本にも小泉八雲旧居があります。

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ここで危うく市電に乗ってしまいそうになったが、あ。その前に小泉八雲旧居へ行かなくちゃ。

 

小泉八雲旧居。

小泉八雲=ラフカディオ・ハーン。みなさん、英語の教科書に「MUJINA」が載っていた世代ですか?今も載ってるのかな?

Long ago,there was a long slope in the city of Edo.

というアレですね。他にも「Kwaidan(怪談)」(くゎいだん。っておどろおどろしくてイイ)の中の「耳なし芳一」「雪女」が有名ですね。

わたしは小泉八雲もちょっと好きで。文章がきれいでね。ハーンは英文で文章を書いた人なので、わたしが読んだのは翻訳されたものですが。翻訳家のお手柄。水のような美しい文章。
ハーンは随筆で、ものすごく日本を褒めてくれているんですよね。褒め殺しか?と疑うくらい。(←いや、ほんとに)だいぶ理想化もされている。日本のことが好きだったようです。

去年、松江に行った時は松江市の小泉八雲旧居にも行きました。2年連続小泉八雲訪問。

 

 

松江の家にも似た、いい家でした。ここにも松江時代と同じくハーン愛用の机が残っている。目が悪かったハーンは、読み書きする時に目と本の距離が近い、天板の位置が高い机を愛用していたそうです。

 

 

ハーンと漱石を(主に帝国大学教授時代で)比較した展示が面白かった。漱石について書いた文章を読んだのははるか昔のことで、漱石がハーンの後任として重責に苦しんでいたという記憶は全くなかった。なるほど。――ただこの展示物は独自研究という側面がだいぶあるような気がするので、これを全部そのまま鵜呑みにしてしまうのは疑問です。

 

最後に、熊本博物館へ行きます。

時間がたっぷりあるので当初の予定通り熊本博物館へ。通町筋の電停から市電のB系統に少々長い間乗って、杉塘という電停まで。これスギドモって読むんですか……。今の今までスギトウだと思っていた。
途中「蔚山町」という電停を通ります。これはウルサンマチと読みます。変わった地名だなー。これはきっと文禄・慶長の役の朝鮮関連地名だな、と思ったところビンゴ。加藤清正が布陣したのが蔚山城というところだったそうです。こないだテレビでたまたまやってた。

 

 

熊本博物館は地震前から大規模なリニューアル工事をして、半年前に再開館したところだそうです。展示が新しい。ここはずいぶん内容の密な施設で、1階が歴史的展示、2階が自然史分野の展示、地下1階がプラネタリウム。時間もあることゆえプラネタリウムも入ってみようと思っていました。

熊本博物館に14:30着。プラネタリウムは15:00からだと事前に調べておいた。
……が、実際着いてみると14:45からと表示されている上に、なんだかもう人が並び始めている。え、プラネタリウムで人が並ぶ?それは珍しい気がする。半信半疑で並び始めたところ、14:45には相当な長蛇の列になりました。チケットは完売。「本日は満席の可能性がございますのでお隣との座席を空けないよう、詰めてお座り下さい」とアナウンスが流れるほど。
プラネタリウムが混むのって意外。日曜日のせいか。子供連れも多い。が、大人連れもけっこう多い。

プラネタリウムはねー。……ちょっとつまらなかった。前半は宮沢賢治の妹トシ子を主人公にした紙芝居的なプログラム、後半は長年朗読のお仕事に携わった朗読のプロが、宮沢賢治作品の「双子の星」を生朗読するという趣向。だがあんまり星の映像出てこないし。

宮沢賢治もピンキリなんだから、地味な「双子の星(の前半部)」よりはもっといい話があったのではないか……。寝てしまった。「永訣の朝」を朗読しても、子供には意味がわからないんじゃないかなあ。大人にとっても、プラネタリウムを見たい人が「永訣の朝」を聴きたいかどうか……

歴史分野展示は、藩主細川家の御座船「波奈之丸」の御座所部分の復元?現物?が面白かった。船の上の座敷部分だから相当に大きなものです。

自然史分野は、

 

ステゴドンの全身骨格とか、

 

 

鳥の剥製とか。

なかなかきれいに見せている。子供をたまに連れて行くのに良い施設だと思います。プラネタリウムも含めて結局ここに17:00までいました。

 

九州新幹線。

さて、これから鹿児島へ移動です。

熊本ー鹿児島間の移動は、JRと高速バスの2択でした。高速バスだと3時間半、3700円。新幹線だと46分、6420円。

ここは新幹線ですかねえ。新幹線は運賃も高いし、どうも面白みがないのでふだんはあまり選ばない交通手段です。でもここが最後の移動。ここまで散々移動に苦労したんだから、最後は贅沢するか。

しかしこの贅沢の替わりに、熊本2泊・鹿児島4泊という日程になりました。当初はどちらも3泊ずつにしようと思っていたのですが、熊本・鹿児島のホテルを取ったのがもうだいぶ差し迫ってからで、熊本のホテルで安めのところは売り切れていました。熊本は1泊8400円のホテル、鹿児島は1泊5400円のホテル。このホテルの差額を新幹線代に、と思えばあまり抵抗がなくなる。熊本にさらに1泊しても、どっちにしろ翌日すぐに鹿児島に移動ですから。

 

 

九州新幹線。かなり最近の新幹線だと思っていたのですが、鹿児島ルートが全線開通したのが2011年というから、わたしの記憶は相変わらず不確かだ。

18:26、熊本駅発。19:12、鹿児島駅着。あっという間。

 

 

いつのまにか地元へ帰って来たのかとびっくりする。そんなわきゃない。

 

 

鹿児島中央駅にも大きな観覧車が。松山でも思ったけど、一番上はやっぱり怖そう。楽天生命パーク宮城にある全然小さい観覧車でも、実際に乗って一番上から見ると、球場のダイヤモンドが思いのほかはるか遠く見えて怖いもの。ましてや5階?6階?の建物の上でしょ。怖くないのかな。その空中感がいいのか。

 

サンデイズイン鹿児島は良いホテルでした!

鹿児島中央駅から市電に乗って、ホテルには19:45着。

今日のホテルはサンデイズイン鹿児島。前述した通り、ここは1泊5400円でした。そのお値段で、ビジネスホテルとしては最上の部類だと思います。けっこう感激した。

廊下が広くて明るくて、部屋も広めで新しくて明るくて、スーツケースも置ける。
ユニットバスも広め。手桶がついているビジネスホテルは人生初かもしれません。
机も大きめ。色々置きたい方なので大きめがうれしい。
電気ポットがあってお茶のティバッグがあるホテルは珍しくないけど、ホテルオリジナルのドリップコーヒーまである。
1日1本、水のペットボトルもくれる。
コンセントが3つもある。1つはベッドサイドにあり、スマホを充電したままyoutubeの音楽を聴きつつ眠りにつけるのが〇。今回の旅で、使えるコンセントが1つしかない部屋は地味に使いにくいことに気づきました。スマホの充電とカメラの充電を同時にしたい。
枕が2つあるのも珍しくはないけど、柔らかいのと固いの2種類あり、工夫が感じられる。
フロントの人の感じもいい。テレビ番組表もフロントにコピーが置いてある。

小さな満足が一つ一つ積み重なって、多大な満足を生み出します。4泊するのがここで良かった!

5400円は朝食なしのプランですが、前日までにチケットを買うと540円で朝食バイキングが食べられます。試しに明日の分のチケットを買います。当日だと1080円だって。

夕飯はこれ。

 

くまモンのカスタードケーキ。熊本駅で買いました。かわいい。

鹿児島は最終目的地です。翌日の観光をあれこれあれこれ検討した後に寝ます。その場所に着いてから検討するとは泥縄だなー。

 

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