1.なんという ことはなけれど 山口へ。

北九州・山口/2025

前回の伊勢・名古屋への旅行はおよそ10カ月前でした。

……本人は1年以上前に感じるのですが、実際は2025年1月。行きたいところがいっぱいあるので、1年に1度の旅行では間に合わない。ただでさえ夏が殺人的に長くなって、その間は外へ出られないというのに。ちゃんちゃんと予定を立ててさっさとこなしていかないと!

そんなわけで、初冬に南を攻めるつもりで7月頃からルート検討会をしていました。視野に入っていたのは長崎・福岡・山口。でも長崎はとある理由によりいったん候補から外し、福岡と山口の一騎打ち。

気分的にはどちらでも良かったんですが、昨今のオーバーツーリズムが目的地を決めました。人が少ない方に行こう。山口は若い頃にちょこっと行っただけだから、ノルマ(?)を果たしているとはとてもいえない。福岡は空港があるから一番行きやすいしね。

長い前説。

そんな風に軽く目的地に決めた山口ですが、今回の旅行は――12泊13日になりました。

……いくらなんでも長すぎるだろう、と我ながら思う。いや、最初は10泊11日の予定だったんです。それでも長いけど、小倉・門司港で1日目使うし、津和野にも行くし、10泊でも少し足りなくはあった。でもさすがにそれ以上はやりすぎだろうと思って10泊に収めた。

これが12泊になったのはなぜかというと、わたしの貧乏性が原因です。

今回は珍しく早め早めの予約になった。そもそも11月の旅行を7月の段階で計画しているのが驚異的な早さ。インバウンドで、宿がずいぶん取りにくくなっているでしょう?わたしの狙うお手頃な宿は7月の段階でも多少品薄でした。これが遠い話だから品薄である可能性もあるが、とにかく取っちゃった方が安心できる。まあとりあえず、と思いました。

だがホテルを全部押さえるのは、つまりはスケジュールもきっちり立てることです。――そうなるといつの間にか決定事項。これが7月の話です。

でもここに罠があって。この時期の飛行機の発売は8月下旬だったのですね。時が移り、発売日に満を持してIBEXのHPに行ったところ、さすがに3連休の初日の飛行機はだいぶ高くなっている。高くても片道18000円くらい?と見ていた航空運賃は29000円になっていました。

3万かー。いやあ、これは痛いねえ。

諦めきれずにカチャカチャやっていたところ、前日の運賃が目に付きました。あら、だいぶ安くなる。その前日は?……これがほぼ最安値の11000円。29000円-11000円=18000円。2泊の宿代よりも高いのでは?

実際には観光して回る費用もかかりますから18000円の差額では足が出る可能性は高いですが、旅の満足感と比べればお釣りが来ますよね。これは前倒しにするしかない!と、ほぼ脊髄反射で決断しました。その方がきっと満足出来る。

――という経緯で12泊13日です。長々とお疲れさまでした。

結論からいえば、ルートとしてはまあまあ失敗でした。

しかし帰ってきて思うが、純粋に山口県の動き方としてはベストではなかった。

そもそもせっかく12泊するのなら、もっと山口県自体の泊りを増やしたかったところ。でもホテルやレンタカーをすでに固めてしまっているし、

・門司港のナイトクルーズの土日のみ運航
・山口県立美術館の国芳展の終了日
・SLやまぐち号の土日運行

という曜日の縛りもけっこうツラかったのよねー。この件でさんざん頭を絞って決めた日程だけに、前倒しで2泊増えてもおいそれと組み直しは出来ず。計画自体は変えず、素直に門司港の前にどこかで2泊することにしました。まあこれはこれで不満ではなけれども、山口市と防府市の観光に若干の駆け足感があったことを思うと、本当は山口市泊りを1泊は追加したかったところです。

でも予約したところの全面的な取り直しも面倒だったしね。仕方ない。楽しかったから結果的にOK。

北九州・山口の日程はこうでした。

1日目:仙台から福岡へ。福岡でお昼を食べて、猫の島観光。(古賀泊)

2日目:レンタカーを借りて宗像大社の辺津宮、大島へ渡って中津宮観光。(小倉泊)

3日目:午前中小倉観光ののち門司港へ移動。門司港洋館群を眺めた後夜景クルーズ。(門司港泊)

4日目:門司港から下関を経て山口市へ。山口県立美術館を見た後、津和野へ。(津和野泊)

5日目:津和野観光。夕方、SLに乗って湯田温泉へ。(湯田温泉泊)

6日目:レンタカーで秋芳洞、秋吉台へ。午後、山口市内観光。(湯田温泉泊)

7日目:湯田温泉&山口市内ちょっとだけ観光。防府観光。(湯田温泉泊)

8日目:湯田温泉から萩へ移動。萩観光。(萩泊)

9日目:萩観光。(萩泊)

10日目:萩から仙崎へ移動。仙崎観光。夕方仙崎から下関へ移動。(下関泊)

11日目:下関観光。(下関泊)

12日目:門司港観光。(下関泊)

13日目:門司港観光。福岡市観光。福岡から仙台へ。帰着。

たっぷりですねー、我ながら。これでも長門のあたりは諦めたんですよ。
長門はレンタカーを借りないとどもならん。そして萩からも山口からも下関からも、微妙に遠いの。長門泊りに出来たら行ったんだけど、長門の泊るところも少なかったんですよね。

初めの4泊が全部1泊ずつだったので体力的にというより精神的に疲れがち。やっぱり連泊しないと落ち着かない。移動だけになって、その土地が自分のものにならない。

さて、どこへ行こう。

元々は初日、福岡空港へ入り小倉観光をし、門司港で泊るという予定でした。その前にまる2日の旅行がくっついた。その場合、どこへ行くべきでしょう?

博多に泊って博多観光、という手も当然ある。
でも博多にはいつか改めて来る(予定)なんだから、そこより東の方を攻めた方が良いだろう。

この辺のことですよね。福岡市から北九州市の間に何があるのか。

これがベストだったかというと実はそうでもないかも。宗像大社を今回ツブしておくのは、いつの日かの福岡再訪時の目的地を一つ減らせるからいいとして、猫の島は博多からすぐだから、博多の観光の時でも良かったのよねー。でも1日半の観光として、猫の島と宗像大社のボリュームがちょうど良かった。

気温差に悩む。

今回難しかったのは、地元と旅行先の気温差ですねえ。11月下旬、地元はそろそろ上着が必要になってきていて、そして2週間という長丁場ならば帰って来る時はかなり寒いと思われる。だが旅行先は九州・山口。うーん。

迷った末に、スーツケースには軽めの上着を入れました。まあ向こうでも寒ければ着るだろうし、向こうで着なくてもこっちへ戻ってきてから空港から家までの間に必要だろう。行く時はスーツケースに入れて宅配便で送ってしまうが、最終日はスーツケースで送るわけにはいかないので、持ち歩かなきゃならないから邪魔。

そして結論を言ってしまえば上着は要らなかったのよ、旅行を通じて。

天気がいい日はセーターやトレーナーでさえ不要で、長Tで良かった。夏の暑さがまだ残っていたんですよねー。朝晩は寒いんだけど、昼間の日が照ってる場合はむしろ夏でした。それは大げさか。でも冬ではなかった。1日だけ若干寒い日があって、まさにその日に上着を活躍させるべきだったが、何を間違ったかセーターとストールだけで我慢しちゃった。ちょっと口惜しい。

スーツケースの送り処。

もう一つ悩みどころだったのは、何泊目のホテルにスーツケースを送り付ける(?)か。

2泊目のホテルに送るつもりだったのに、その前に2泊追加したことでそのホテルが4泊目にスライドしました。1泊だけならパンツと歯ブラシを持って行けばなんとかなるのはこないだの名古屋旅でわかったことだが、3泊となると部屋着が欲しいよねえ……。

そして部屋着となるとまあまあかさばる。夏なら半袖と短パンでいいが、冬の部屋着はトレーナーとスウェットパンツ。これ持って歩くのかー。

スーツケースを1泊目のホテルに送ることも考えた。それで2日目3日目は問題ないと思う。でも一番移動が多いのが4日目なんですよねー。門司港の宿から朝早く下関を通り、新山口で乗り換えをして山口市でいったん観光をしてから津和野へ向かう。この行程にスーツケースがあるのとないのとでは気遣いの量が違う。

逆に5泊目の宿に送ることも考えた。でもずっと着たままの外着がうっすら嫌だったのよね。スーツケース(主な荷物)なしの旅行が何かと不自由なのも事実。

これも――結局最初考えた通りに4日目の宿に送ることにしました。これもベストだったのかどうかわからん。ただスーツケースを持って4日目の日程をこなすのは確実に無理だった。

こんなにスムーズだった旅行はこれまでにない!

とはいえ!今回の旅行はわたしの数々の旅行のなかでも一、二を争うスムーズさでした!こんなにやらかしてない旅行は今までなかったかもしれない。移動に関してはいいタイミングでいい情報をくれる人たちが何回現れて、おかげ様でいい流れで回れました。

これは1月名古屋に行った時、熱田神宮の横にあるミヤズヒメのお母さん神(←旅行の神さま)にお詣りをしてきたお陰だろうか。ありがとう。おかあさん。

1日10キロは歩いてただろうが、足が痛くなることもなく。
レンタカーでも無事故で帰ってこられて。
電車にもちょこちょこ乗り。もちろんSLにも。
船は結局、のべでいえば9回乗って海の道を堪能しました。わたしは普通に暮らしていると、船にはまったく関わらない生活環境ですので、こういう風に海のすぐそばで暮らしている人を目の当たりにして新鮮でした。

長い長い旅の話です。――もしかしたら終わるまで初夏くらいまでかかるかもしれません。お暇な折に目を通していただけたら幸いです。

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