29.みすゞ通り。

北九州・山口/2025

さっき王子山公園まで行く時は仙崎地区の東側の、漁港を見ながら歩く道を歩いて来た。今度はメインストリート、町内のどまんなかを通る昔からの道を南の方へ戻ってくる。その通りの名は「みすゞ通り」。

みすゞ通りを歩く。

王子山公園のすぐ下の瀬戸には、昔、渡し船があった。今はみすゞの詩碑。

みすゞ通りと名前がついても、北辺のこのあたりは普通の町の普通の道路。日当たりのいい駐車場で寝っ転がっていた猫が、怪しい不審者(←わたしだ)の姿を見かけて去っていく。

すぐそばに遍照寺。こちらにはみすゞのお墓があります。

このお墓も元は忘れられていて。矢崎節夫が何ヶ所ものお寺で一つ一つお墓を確認して探し当てた、という話だった気がする。苔むして、文字はもうよく読めないような古いお墓でした。お花でも供えたかったけれど、近くにお花屋さんはなかった。だいぶ駅の方まで歩いてから1ヶ所あった気がする。

金子文英堂。

みすゞの生家は本屋・文房具屋さん。父はみすゞが小さい頃に他界し、以後、母と祖母とが店を営んで生活を支える。長じてはみすゞも店番などをした。

今は金子みすゞ記念館になっている。

再現された店の様子が雰囲気があってとても良い。当時はもっと平台がたくさん置かれて、棚にももっとぎっしり本があって……。仙崎の子供たち、大人たち、多くが集う場所だっただろう。

利発そうですね。行動は活発だけれど性格は大人しく、学業成績は優秀で、高校の先生から「奈良女子高等師範へ行って教師の道へ進んでは」と言われるほどだったそうだが、家業を手伝って過ごす。間もなく、再婚した母がいる下関へ。これが20歳くらいのことらしい。


みすゞの部屋(と仮定されるもの)。この建物は再現のはずだから、こういう間取りも矢崎節夫さんがやってるんですよ。当時付き合いのあった人を集めて、思い出話を聞いて。

金子文英堂の背後には金子みすゞ記念館が建てられ、資料が各種展示されています。興味深く見た。

山陰本線で。

その後は仙崎駅、そしてセンザ・キッチンに戻り――戻る前にジェラート屋さんでトマト味のジェラートを食べる――さっき気になったお魚のポストカードを購入し、早めにスーツケースを取って仙崎駅へ戻る。ここから次は電車に乗って下関へと向かいます。

仙崎駅は趣がある。しかし1日6本しか電車が来ない終着駅。

 

あ、その前に。すみません、さっきのみすゞ通りで書き忘れてました。

 

 

こちらは木村聖文堂さん。みすゞ通りにある地元の本屋さんで、たしか金子文英堂が閉まる時に本棚を引き継いだ……だったか、古い本棚を復元金子文英堂へと寄付した……だったか、――方向性は真逆だけれども、なんらかの関りがあったところです。

記念館で名前を見て、仙崎駅に向かっていたらまさにその名前の店があったので、縁を感じて写真に撮った。地元の個人本屋さんの絶滅が危惧される昨今、がんばってほしいところです。

以上で、仙崎を離れます。16:06、仙崎駅をたしか一両車両の電車?電化されてないのはディーゼルカーっていうんだっけ。どっちかわからんけど。

次の駅である長門市駅で乗り換えて、そのあとずーっと山陰本線。ここも、最初に下調べした段階では途中までしか電車で行けず、バスに乗り換える必要があったのですが、実際に行く頃には山陰本線がありがたくも復旧して小串で乗り換え、下関まで行けました。実際に乗るとそこまで風景は見ないけれども、「山陰本線からの風景が見たい」とか思っちゃうのよね。

夕暮れの……どこだかわからないが、海沿いではないから人丸付近でしょうか。
夕暮れの日本海もちょっと見れました。夕焼けというには少し時間が遅かったけど。

そして、下関到着。

2時間ほど電車に乗ったかな?18時半過ぎに下関に着きました。

駅のホームにチョークアートがある。これは駅員さんが描いているのかな?可愛い。少し色が薄いのが惜しいなあ。

この時点でお腹が相当空いていたので、目についたモスバーガーで夜ご飯にしました。まあたまにはハンバーガーも食べたいよねー。旅行中は地元飯をクリアすることに集中するので和食になりがち。たまにはジャンク系で。モスがジャンク系なのかは検討の余地あり。

ホテルは駅から1キロくらい。バスでも行きやすそうなところだけど、スーツケースでバスに乗ると気を使うから、いいか、歩いても。……と思ったが、この選択は間違いでした。

あんなところにでっかい歩道橋があるなら、言ってよ、先に!

お土産などは最終地点の下関で買おうとガマンしていたのでそんなに増えてないのですが、地味に増えているのが紙もの。パンフレットとか地図とか、現地情報を律儀に持って帰るタイプです。萩の天文台でもらった星座図でさえちゃんと持ってきている。これがチリツモで日を追うごとに意外に重たくなるんですよねえ。

今日は萩から仙崎へ移動し、一日仙崎で歩きまわり、さらにここまで移動してきて、そして最後にこの仕打ち。もーどーするよ?と心で泣きながら歩道橋を登り降り。誰か教えておいてってば!

そしてもう「毒を食らわば皿まで」というヤケを起こした気分になって、途中のコンビニで買えばいいところ、ホテルの一本南のスーパーまでわざわざ行って買物をします。基本は水を2リットル。他に何かデザートに甘い物……出来れば地元菓子。と思って探したが、ど定番みたいなのは見つからず、同じ瀬戸内海を共有するよしみで今治のお菓子やさん・母恵夢本舗の王道スター、母恵夢を買いました。

そしたら……おや?おやおやおや?

千日餅がなんとここまで営業に来てましたー!仙台の喜久水庵が出している地元のお菓子。
いやいやお互いこんな遠いところで会うとは思わなかった。大変ですなあ。がんばれやー。

ちなみに喜久水庵は宮城県民ほとんどが好きな広域和菓子屋さんですが、トップスターは千日餅ではなくて「喜久福」です。

これが「ちょうどいい」お菓子なのよねえ。もちろん仙台といえば「萩の月」というのはありますが、萩の月すごく美味しいけど、少し高い&少しボリュームがある。なので日常的に食べるイメージではありません。

その点、喜久福はちょっと小さい&ちょっと安い。今いくらなのかなー。ちょっと前まで120円くらいだったと思ったが、もう少しあがったか。気軽なので1個2個よく買います。前はよりどり10個1000円のキャンペーンを季節ごとにやっていたが、今は1200円?1300円?上がってハードルが上がりました。でも冷凍保存が出来るので、買っといてちょこちょこ食べるのはあり。

 

その後、足が棒になる直前にホテルへ、なんとか部屋までたどり着きました。

 

いやー、つかれたねー。広めの部屋で良かったねー。デスクも広いよー。コンセント3ヶ所くらいあるよ。このくらいにスペースがあればスーツケースを置く場所にも困らない(アパホテルはスーツケースを置く場所がなくてねえ……)。東横インは初めてなのでどんなんだろうと思っていたが、部屋は満足。まあわたしは値段さえ安ければホテルにそんなに多くは求めません。

今日も相当町を歩き回りました。でも時間に追われたわけでもなく、ルートが過酷なわけでもなかったので修行感はなかったな。まあ最後の歩道橋はアレでしたけど。下関は最終宿泊地。旅も終盤です。

では、また明日。おやすみなさい。

 

 

 

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