5.しもみかど商店街。

奈良/Nara:2014

だが、もちいどの商店街からホテルに向かう間にある“しもみかど商店街”を覗いたところ、
そこには面白いものが!

――いい機会だから、ここで奈良の“まち”について語らせていただきましょう。
20年前に来た時には奈良は鄙びた地方都市、ひたすら寺と鹿が存在する場所としての面影しかなかったが、
今回奈良に行って何が一番興味深かったかといって――

“まち”ですよ!

近鉄奈良駅を降りると、そこは「ひがしむき商店街」の入り口。うわ、狭いなー。というのが第一印象。
天下の観光地、奈良の(おそらく)駅前メインの商店街の道幅がこんなんでいいんかいなと。
おそらく仙台市中心部の通りの半分以下だと思います。

でも何だか歩いているうちに、楽しくなってくるんだよね。
というのも、お店の種類に興味を惹かれるジャンルが多いから。
柿の葉寿司の店は観光客としてとりあえずチェックしたいし、
奈良漬けの店は、わたしは奈良漬け食べないけど、ちょっとラインナップを見てみたくなる。
古裂を使った小物やさんとか、実に間口が狭い古本屋とか、
絶対オーナーのみでやってるよね、って雑貨店も気になる。

仙台のように、チェーンのコーヒー屋とか100円ショップとか、ドラッグストアとか多くないもの。
コンビニも少な目だったなあ。大手が住み分けて1店舗ずつあった感じ。

わたしの興味の対象からいうと、正直ルイ・ヴィトンが出店してても、だから何なの?って感じだしね。
旅行に来てわざわざブランド物買わないやん。……つーかそもそもブランド物買わないやん。
仙台はアーケードは日本で有数の規模らしいけど、ラインナップにはほとんどそそられない。

奈良は観光客として、入ってみてもいいな、と感じる店が多かったよ。
もっと予算があればちょっとした小料理屋なんかも多かったので、行ってみたいところではあるが……

そして、ホテルへの道は東へ折れ、

何年前からこういう機運が盛り上がって来たのか知らないけど、
今、奈良は商店街が結構アツいです。

ひがしむき商店街は人が多くて、ガラガラをひっぱって歩くのは少しツライ感じ。
その次の「もちいどの商店街」はだいぶ人通りが減って、寂れてるのかなと思ったが、
こちらもけっこうそそられるラインナップ多し。
歩いてて楽しかったよ、どっちの商店街も。

そしてもちいどの商店街からさらに南に延びる「しもみかど商店街」は、
ここは、オシャレな飲食店もちらほらあるけど、前二者と比べると正直寂れた印象。
だが、そこには面白いものが!(と、初めに戻る)

商店街を往復して、まあこんなもんかと思いつつ。
ふと見上げてこれらのポスターを見つけた時はテンションがあがりました。
なにこれー!おもしろーい!

いや、がんばってると思いますよ。商店街を寂れたままにはしないぞ!という気概が感じられる。
これは作るのにけっこうオカネがかかったでしょう。わりと手慣れた仕事をする広告代理店?大手かと思う。
そうなると発生する料金もけっこうなハズで……
がんばったね!やってるね!と励ましてあげたくなった。

そして真打3件。

最初に目に止まったポスターがこれ。何と結納品調製所だそうですよ。
何?この掛け合い川柳?ぱっと見、店のポスターには見えないから興味を持ってじっくり見る。
しかも写真もいいわねえ。奥さんの笑顔が素敵。

常川文具店。

これは文章的にはどう見ても72歳を撮った写真なのだが……
そして写真的にはどう見ても72歳を撮ったようには見えないのだが……
でも72歳なんですよね?

こういう雑誌仕立てのポスターは若干手垢がついているような気がするが、まあ面白かった。
店の佇まいも現在進行形。

ガンバレ、しもみかど商店街。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

奈良は「ならまち」とか言って、街歩きにずいぶん力入れてるようですよ。
数々の商店街もそうだけど、一番目立ってるのは元興寺周辺ってことなのかな。
……わたしはそのすぐそばのホテルに宿泊したのに、この辺をちょっと通ってみただけだったのだが(^_^;)
町屋改造の喫茶店や雑貨屋などは夕方なのでほとんど締まっており、
薄暗くなった街角を、観光客が「なんかいいことないかなー」とうろうろ歩き回っているという。

ホテルからまっすぐ西へ延びる道、なんていう商店街かわからないけど、ここも趣ある店が多かった。
ここは観光客向きと、昔からの地元の店がちょうどいい混合具合。
日本酒の店とか、レストランとか、ちょっと入って見たかったなあ。

この通りには2軒ほど道具屋(あるいは骨董屋)があって、片方に入ってみたけど、
いくつかちょっと食指が動くものがあった。現代物は値段が安く、今でも気になっているのが、
たしか3000円のコースター?(にしかならない大きさの木製小皿)。
木目がきれいに出ていた。目が惹きつけられた。これで3000円は安いと思ったが、使い道が……
同じく3000円くらいだった紅白の梅の意匠のお猪口も、欲しいと思ったが使わないから
我慢することにした。多分買ってしまえばそれで終わりだと思うが、買えなかったものはいつまでも記憶に残る。
近くにあったらたまにふらりと寄りたい店。

JR奈良駅からまっすぐ東へ延びる三条通りもけっこう印象が良かった。
三条通りはわりとスタンダードなラインナップ気味なんだけど、どこかこじんまり感があって好き。

はちみつの店ではちみつがかかったソフトクリームを食べた(^o^)。

美味しかった。

以上、大変好感を持った、奈良の商店街でした。

コメント