バスは朝6時に成田空港へ着く。
さすがの成田空港も、この時間ではほとんど人気がない。
ポツネンと椅子に座りつつ、朝ごはん、どこで食べようかなー、と
空港案内のパンフレットを眺めながら考えるのも、なかなかワビしくて良いもんです。
ちなみに今回は甘栗持参。――日程が厳しくなりそうな旅行の場合は持って行くようにしている。
意外に重いものなので、持って行って良かったかどうかはその時によるが、
いざという時の非常食があるのは心強い。けっこうお腹にたまります。
また、やはり“日本の味”なので、海外の味に飽きた時に食べるとほっとする。
梅干や緑茶を持って行ったことはないけれども、わたしにとってはその代わりになるもの。
甘栗を早速食べながら食べ物やさんの開店を待つ。食べ物関係は一番早い所が7時頃から。
食べ物が高くて不味い成田空港だが、今回朝食をとった「えん」という店は美味しかった。
お茶漬けの店。鮭茶漬け(750円)で小鉢2つ付き。値段も味も、ここは許せる。
寝不足のお腹にも優しい。
去年食べた中華の成○軒なんかは、1000円近い値段のわりに……
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
地元から成田空港への移動は基本的に夜行バス。その理由は、
1.安い。(片道7500円。新幹線+成田エクスプレスだと13000円くらい?)
2.スーツケースを引きずっての移動距離が少なくて済む。
3.前日の夜に出発なので、旅行気分がそれだけ長く味わえる。(これは貧乏性ではないのか……)
空港へのバスは椅子が一列ごとになっているし、リクライニングも遠慮なく出来る為、
夜行バスとしてはかなり睡眠がとりやすい。眠れる時は4、5時間ぐっすり眠っていける。
が、今回のバスは、夜中にずっと喋っている外人さんがいてー……ほとほと参った。
一度、注意した人はいたのだけれど、しばらく黙った後またお喋りが始まって。
わたしは今回初めて耳栓を準備して行った。なので、耳栓をしている分には
外人さんのお喋りそのものは眠れないほどうるさくはなかったが、
「ああ、このお喋りでどれほど皆がイライラしていることか」とか、
「いつか誰かが怒鳴り出してしまわないだろうか」とか、
「この状況でなんで延々と話していられるんだろう?」とか、
イロイロ考えて気が休まらず。結局睡眠時間は3時間くらい。
わたしにはこれから過酷な移動が待ち構えているのに、どうしてくれるんだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
飛行機はエールフランスで、本来は第1ターミナル発着なのだが、今回は急きょ第2ターミナルへ変更。
普段であれば第1だろうと第2だろうとかまわないけれど、
成田空港は最近リニューアルしたらしく、第1ターミナルの方に折紙博物館なるものが出来たらしい。
出国手続き後に行ってみようと思っていたのに、行けなくなって口惜しい。
そこまで口惜しがるほどのもんではないだろうけど。
Narita Airport terminal 2.
第2ターミナル風景。
エールフランスと言いつつ、JALとの共同運航便のため機体はJAL。
成田11:10分発。
乗継のパリ・シャルルドゴール空港まで12時間弱の飛行時間。
――え?話が地味ですか?
いやいや、いくら旅行ったって、事件なんかそうそう起こりませんよ。