東光寺を出て坂を下っていきます。この辺りはのどかでのんびり歩けるところ。
名のある人たちの小さな家。
吉田松陰の叔父玉木文之進の家にちょっと入って、赤坂離宮を設計した建築家・片山東熊の生家跡の石碑などを見ながら歩く。そしてその近所に伊藤博文の旧宅があったので行きました。

ここはけっこう立派だったのよねえ。
伊藤博文はかなり小身の武士だったはず。今となっては今一つ記憶がはっきりしていないが、元々あった伊藤博文の小さい生家と、その隣に功成り名遂げた後、東京に建てた接待用の別邸(本宅は別にある)を移築したがある、という話だった気がする。写真は立派な別邸の方。とはいえ華美ではなかった。「向かいの○○さんのみかん畑を買い取って建てたんですよ」とはスタッフの方の弁。地元感がある。

となりのスペースに伊藤博文の像。この像は材質は萩焼だとお店のおばさんが教えてくれた。最初は銅像だったんだけど、戦争の供出で銅像はなくなり、萩焼で作り直したんだって。頭身が大きいから子供っぽくてちょっとかわいい。
やっぱり萩の人には吉田松陰が一番らしい。「松陰先生ですもんね」とわたしが言ったら、「よく知ってますね!」と驚かれた。いや、有名です。全国的にもあなたたちの松陰愛は。「二番目は誰ですか?」と訊いたら、伊藤博文か高杉晋作か……とスタッフの人は悩んでいました。とりあえず松陰が一番は動かない。
ここから松陰神社はすぐ近く。
松陰神社。
近代の郷土の偉人を祀った場所としてはけっこう敷地も広く、資料館的な建物も2カ所あるし、松下村塾の建物は真ん中にあるし、松陰が閉所になった親戚の家の復元?もある。神社建築コンプレックスとしては中サイズくらいかなあ。
今の本殿を新しく建てた時に、それまで本殿だった建物を、そのまま松陰の弟子たちを祀る「松門神社」としたらしいよ。師匠のおさがりが弟子の神社になったということですね。微笑ましい。きちんと節約をつけるいい仕事。これで松陰も寂しくないだろうし。

松下村塾。ここを中心にして以後、周りに神社などをだんだんと作っていった感じ。

外から撮るとちっちゃい建物だが、中を見るとまあ部屋は広い方だね。それでもたくさん人が集まっただろうから、いつもぎゅうぎゅう詰めだったでしょうね。晴れの日はいいとして、雨の日に人がたくさん集まったら大変だね。でも晴耕雨読を文字通りに読むなら、弟子たちは雨の日ばっかり来るはずだけど。
ところで。雨の話をしたせいか、雨が降って来るんですよねえ。はげしいってほどではないですが、ちょっと濡れる程度の雨ではあった。雨宿りを兼ねて宝物殿至誠館に入る。ここは最近作られた建物で、吉田松陰の史料を並べている小規模な博物館。窓越しに見える松下村塾がキマっている。
その後雨が小降りになり、本殿と松門神社にお詣りする。

こちらは松門神社。普通の神社だが、成り立ちを考えると趣が深い。
今度は逆側にある施設――吉田松陰歴史館へ。ここは蝋人形がメインの展示で、そこはかとなくコワイんですけど。

藩主に軍学講義をしたのは11歳の時。この話を聞くたびに、この時の藩主の心持ちはどうだったんだろうなあと思う。微笑ましく聴いていたのか、単に家来へのつきあいか。そもそもどういった経緯でこういうことになったのか。

外国船に乗り込もうとして果たせず、江戸での死罪も検討されたが結局は国許の牢獄、野山獄に繋がれた。
だがそこからが凡人とは違う。同じ牢獄にいる囚人相手に「論語」の講義を始め、のちには牢番もその講義を聴講していたらしい。高杉晋作のドラマ「蒼天の夢」で、その野山獄のシーンが出て来て。印象的だった。寒い寒いところだったようだよ。
最後に山口県出身の総理大臣の蝋人形が並んでいるのだが、何しろ現代の人物を含むのでちょっとリアルすぎてさらにコワかった。
歴史館を出たところで16:30になっていました。少し早かったけれど、ホテルも近いし、お腹もそこそこ空いたし、素直に帰りましょう。
ホテルまで1キロ強といった距離でしょうか。全然遠い距離ではないけど、途中でまた雨が降って来ました。ちょうどコンビニで水を買おうと思っていたのでついでに少し雨宿り。小降りになってから帰りました。ホテルに着いて17:00。
萩産和牛!
夕食は、本日2度目の「ダイニングまめだ」さん。
ランチのステーキ膳に未練が残っていたので、今回ついついステーキにしてしまいました。

だが当然ながらランチほどのお値打ち価格ではなく、ライスを添えて約2000円。わたしにしては少し贅沢しました。ランチだと1400円だけど、内容は違うかもしれない。おいしくいただきました。

おさかなのランチョンマット。基本的には居酒屋さんですね。
今日はこの旅行で初めて、余裕のある日程になりました。午前中は湯田温泉から萩へ移動して、午後は松陰神社エリアを観光しただけだもんね。いつも詰め込んでいるので、たまにはこのくらいの日があった方がいいはず。これが出来れば旅が修行じゃなくなるんですけどねえ。欲が深いのがいけないのか。
明日は一日、萩を観光します。かなり見どころ多いので、一日で回れるかどうか。おそらく明日も修行です。

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