2.福島県立美術館の「大ゴッホ展」。

福島・ゴッホ展/2026

桑折町から電車に乗って、福島駅に着いたのは12:20でした。すぐそばなのよ。10分くらい乗っただけ。

福島駅前うろうろ。

福島駅周辺は前述の通り、3年前に来てるからなあ。特に駅前周辺で行きたいところはなく。とりあえずお昼を食べます。さっき食べた桑折の大野屋さんのお菓子で半分以上はお腹がふさがっているんだけど、夜ご飯まで持つか?と考えると自信がなく。

駅近の「丸一」さんという居酒屋でランチを食べましたー。実はこの日が最後のランチ営業だったそうで、その希少価値に押されて中に入ったのは否めない。カツオたたきと鶏天ランチ。美味しかったが、量が多かったので全部は食べられなかった。お菓子がね……

駅前にあった「ミニ花見山」がお気に入り。

 

花見山は多分近隣県の人ならみんな知っている、この世の桃源郷です。桃源郷という名前にこれほどふさわしい場所をわたしは知らない。わたしはまだ花見山がそこまで名前が轟いてない頃、数十年前から親に連れられて行っていて、その頃から素敵なところでした。

多分庭木栽培を生業にしていらっしゃるおうちの私有地なんですよね。元々、桜とレンギョウ、ユキヤナギを主に植えてた気がする。そこを昔から公開してくださっていた。花の盛りは桜色とレンギョウの黄色がとても美しくて、だんだんプロアマ写真家が集まり、観光好きが行くようになり、ここ20年くらいはものすごく人が集まるようになりました。

花見山特設サイト

今はおそらく公的/ボランティアがたくさんいて、駐車場も遠くに出来て、シャトルバスも出ています。すごく混んでてなかなか行くのが難しくなりましたねー。

そんな花見山を彷彿とさせる「ミニ花見山」。写真はつぼみの状態ですが、これが咲いたらきれいだろう。見たかったなあ。

極楽寺の思い出。

福島駅から福島県立美術館へは飯坂電車に乗っていきます。だが予想よりもはるかに美術館を目指している方が多そうで、そのまま直接行くと、大勢の人々と一緒になりそうだったので、先に近所の極楽寺に行くことにしました。特に観光地ではないですが。

極楽寺は思い出があるんですよね。若い頃に何回か、お香の会に呼んでもらったの。

えーと、もちろんお寺自体に呼んでもらったわけではなく、こちらの住職さんが香道のお師匠さんだったの。そこで香道を習っている人がわたしの知人の知人で、その人が香道の公開教室に知人を招いて、その知人がわたしを運転手兼で招いてくれたという。なので、年に1回、4年くらい続けてこちらのお寺には来ていました。

いい会でしたよ。春のいい季節でね。ほんのり華やかで、雅やかな会でした。1年ごとに趣向を変えて、ある時は源氏香(人数が多いので簡易版)、ある時は牡丹組芍薬組に分けて正答率を競う。参加者も、着物の人も多かったし、そうでなくても多少おしゃれをしてきていました。折詰を食べてお香を聞いて、床の間の設えを鑑賞し、お茶とお茶菓子をいただく。いい思い出です。

……その華やかな一日しか知らないわたしから見ると、この時行ったお寺は静かでした。こういうところだったかなあ。この建物、あっただろうか。昔ぴかぴかだった建物は少し古びて。そうだよね、もう何十年も経っているもんね。

ハクモクレンが。たくさん咲いて。きれい。

静かにお寺を後にしました。少し寂しい気持ちで。

大ゴッホ展は大見学者展。

まあ知ってはいたんだけれども、大ゴッホ展はすごく混んでました!

それでも東京展、神戸展よりはましなのかな。わたしは昔々、東京都美術館でやってた「トプカピ宮殿展」の混雑具合がトラウマになっているので、東京で特別展には二度と行かないと誓いましたが、……まあ行ってるんですけどね。でも人混みは激しく嫌いです。

中に入れば外から見た印象よりさらに人混み。電車の時間を外したこともあって入口までは並んでいるというほどではなかったんだけど、中はどっちゃりうねうねと並んでました。この美術館はホールが広くて高い建築物だが、そこがぎっしり。

「入場者は奥の講堂までお進みください」とスタッフの人が大声で告知をしていて、講堂???と思いつつ行き、講堂に行ってもスタッフが誰もいなかったので、またホールに戻って講堂に行ってどうするのか訊いたが、

講堂で着席して待てば、順番にご案内します。とのこと。

講堂で着席で待てる人数より来てる人が多かったから正直わかりにくかったが、これは待ってる人が座席数以下ならなかなかいい方法だった気がする。講堂の座席(246席)に前から順番に座っていけば、結局立って並んでいるのと同じだし。それが座り心地がいい椅子に座って待てるんだから楽。でも現地でそれを説明してくれる人が誰もいないから、結局どうすればいいのかわからんないんだけどね。

20分弱待ったかな。思ったよりも早かったが、そこからスタッフに案内されて、ホールに移ってからが長く感じた。こっちも多分20分くらい。14:20頃着いて、実際会場に入ったのが15:00過ぎくらいだったので。40分並ぶのが長いか短いか。……まあ長かったですね。

 

小ゴッホ展でした!

そして会場に入り、見て来た感想ですが、――「大ゴッホ展」というのはちょっと誇大広告だと感じました。

クレラー=ミュラー美術館から持って来て、鉦や太鼓で宣伝して、しかも「大ゴッホ展」というのならものすごいものが来ると思うじゃないですか。少なくともわたしはそう思ったのよ。「夜のカフェテラス」しか表には出て来てないけど、「大ゴッホ展」ならもっと大作といえるものが何枚も来るはず!と思ってました。100%。

そしたら大作というほどのものは。
「じゃがいもを食う人々」は油絵の方を持って来て欲しかったなあ。
リトが来てました。でも見たいのはリトではなかった。
他に後期ゴッホのもりもりに盛り上げた何かも何枚か見られると思っていたんだけど、
そういうのは来てなかった。

クレラー=ミュラーはゴッホの初期に強い美術館で、チョークでなかなかいいのは来てたけど、小品は小品ですからねえ。小品を見られるのも貴重な経験ではあるけれども、あの大ゴッホ展で「ゴッホを見た」と言えるのか……?ちょっと疑問。

良かったのは「草地」でした。

1887年。中期か……と思ったが、死ぬ3年ほど前でした。でもこの人若くして死んじゃうからね。絵を描き始めたのも遅いしね。本作はパリ時代。

「夜のカフェテラス」も写真撮影可だったけど、何しろ混んでたから写真を撮る気にはならなかった。5枚くらい撮影可でしたね。それ以外は撮って来たけど、一応見ます?

上から、
「レストランの室内」
「自画像」
「石膏像のある静物」
です。

ゴッホの絵では花の絵が三枚くらい来ていて、それは好きだった。
他にルノワール、ピサロ、モネが2枚くらいずつかな?来ていたが、そこまででは。

ピサロはむしろ常設展の、福島県立美術館が持っている「エラニーの菜園」が良かったです。

 

予定では常設展とミュージアムショップを先に見て、それから大ゴッホ展を見ようと思っていたのだが、そういうことは出来ない仕組みになっていた。本展を見ないと常設展、ミュージアムショップには行けない。

本展がとにかく中もじっと並んでじりっじりっと進んで行く感じなので、わたしは途中で諦めました。そんな風にして絵を見ても仕方がない。疲れるばかりだし。多分1時間くらいしか見てないと思います。

最後にミュージアムショップで何か……と思ったら、本展に輪をかけて混んでて、ここも通過。常設展をちょっと見ました。もう疲れていたので、記憶に残る作品は先のピサロだけでしたね。

……なんか愚痴ばっかりになってしまった「大ゴッホ展」ですが、行かなかったら後悔しただろうという意味では行って良かったです。何しろ行かないとわからないですからね。どんなもんなのか。でももう行かない。

実はこの「大ゴッホ展」は来年後編(?)の予定があり、今度は「マヘレの跳ね橋」を――もとい、「アルルの跳ね橋」を持ってくるらしい。でもきっと今回と同じで「大」ゴッホ展ではないのでしょうし、こんなに混むのではね。

あとは帰るだけ。

美術館から飯坂電鉄に乗ると混むなーと思い、1時間くらい美術館の隣の図書館で読書をしながら時間をつぶして帰りました。福島駅前でちょっと早めの晩御飯。だがいい店を探す気力がなく、駅前のサイゼ。疲れていたー。

早く帰りたいとそのまま福島駅に行ったのですが、乗ろうと思っていた電車がなぜか遅延になっており。最終的には20分遅れで発車。発車するまでほとんど情報がなかったのでストレスでした。結局停電が原因だったらしいです。

こないだの三陸鉄道は真夜中に帰宅しましたが、今回はわりと早めの帰宅でした。

 

この日は、桑折は旅っぽくて楽しかったけれども、大ゴッホ展は不満でした。福島市も二度目で旅感がなくなってしまったかもしれませんねー。贅沢になったものです。もう少ししっかり深掘り出来ないと、せっかく来たのに申し訳ない。また来ることがあればガンバリます。

では次の旅で。ごきげんよう。

 

 

コメント