6.養翠園から東照宮まで。

和歌山/2026

今回の旅行は、いうてそこまで詰め込みではないので、珍しく朝も少しゆっくりしています。なので贅沢して目覚ましはかけないでおきました。しかしやはりというか、ふだん起きる時間くらいに目覚めるもんなんですね。まあ朝方目覚めたりもしているわけだが。9:00頃ゆるゆるとホテルを出ます。

養翠園へ。

本日もまた和歌山バスの1日乗車券を買って。今日の最初の目的地、養翠園へ。

養翠園へ行くバスもそこまで本数が多くないので、事前に調べておきました。9:37発。養翠園最寄りのバス停は「養翠園前」というそのまんまのバス停名ですが、ここへのバスってどうも東回りと西回りがあるらしい……?

雑賀崎灯台へも行きたいな、と思っていたけれども、バスの本数が少ないので諦めた経緯があります。でもたまたま乗った養翠園を通るバスが、先に雑賀埼を通ってから養翠園へ行くルートだったんですよね。ちょっとどこを通ったのか自信ないんだけど。

「日本のアマルフィ」と言われる地勢を走るバスから見られて良かった。写真撮るの忘れちゃった。だがアマルフィほどオシャレな家が並んでるわけではないだろう……とツッコミました。雑賀崎を見られて、ちょっと得した気分で養翠園へ降り立ちます。バス停からちょっと歩く。

 

素朴な、それほど広さのない日本庭園。正直なところ、わたしは近年、数々日本庭園を見て来ているので、庭としてはそれほど言及すべき点が少ないかなと思う。

そのなかで特筆すべきは、紀州青石の存在。


写真では色があまり出てませんが、きれいな青色。うちの方ではなかなか見ない石で高級感を感じます。産地が近い、しかもお殿様の庭園ということで、惜しみなく使っている。

それから、海が近いので池には海水を引き込んでいるようですね。これが吉なのか凶なのかは微妙。というのは、海水であるために藻がたくさん繁殖しているのかなって。この藻が美しさを損なっている気がする。藻を含めて鑑賞しろというならそれはそれでありかと思うが、藻の繁殖はやはり風情よりは手入れの足りなさを感じさせる。でもこの規模の池の藻を何とかするのはちょっと現実的じゃないでしょうねえ。

松がきれいなお庭。

老松の、寄生された姿が、風情があるような気の毒なような……と思ったが、今AIに訊いたところ、この植物は「ノキシノブ」というもので、寄生(樹から栄養を奪っている)しているわけではないそうだ。心置きなく風情を楽しむことにする。

 

 

 

ここが「養翠亭」という茶室だそうです。こういうのは中も見られないとちょっとつまらないですね。

え!?19室もあるの?ぜんぜん広く見えないけど、広いんですねえ。だが説明板の文章がかなり下手なのではないかと思いました……。フォントも読みにくいです。なんか不満ばっかり述べてるようだが。庭内を歩くこと自体は楽しかったんですけどね。

 

そして養翠園と隣接してあるのが「湊御殿」。

これは養翠園とはまったく別の発生の仕方をした建物。養翠園は十代藩主の時代に造営、湊御殿は二代藩主の時。湊御殿は別な場所にあった建物を近年移築したそうです。これは湊御殿にいたスタッフの方に教えていただいたのですが、その説明がなければ全然気づかなかった。管理主体も、湊御殿の方は和歌山市だそうです。

40分くらいいただろうか。次の目的地へ向かいます。

和歌浦天満宮。

養翠園から和歌浦天満宮までは徒歩移動です。ここねー、距離的には2キロ弱だからそれほどではないんだけど、途中にトンネルがあるんですよね。事前にチェックしていて、ここは心配だった。

実際行ってみると、まあまあ何とか通れました。他に通っている人も1人2人見かけたので、地元の人はそんなに気にせずに通るのかもしれません。でも特に歩道はないので、通る時は十分に注意するのがおすすめです。

 

そして和歌浦天満宮到着。ここで出現するこの階段。

養翠園を散策し、その後ここまで30分歩いた後にこの階段を見上げると「ほほう……なるほど……」と謎のつぶやきが出る。

階段は紀州青石で構成されてました。さっきも言ったが、これは高級感がある素材。だがおそらくそのせいで改修が難しいのかもしれないですね。階段はかなりがちゃがちゃの状態でした。わたしは大分・国東半島の熊野磨崖仏の山道を知っているから全然平気ですけどね!

16.熊野磨崖仏はねー……。修行です。
さて。国東半島のメインとも言える熊野磨崖仏です。車で1時間ほど走って11:55到着。 下の駐車場に車を停めちゃったから、受付までもちょっと登ります。 入場料300円。受付の人が「どうぞ杖をお使いください~」と軽い感じで言ってくれます...

ここはもう本当に修行の地で……。
それに比べてこちらは、普通の神社の階段です。多少ゆがんでいるだけで。

絵馬が多いねえ。

階段の上からもっと見晴らしを楽しめば良かった。登って来た階段だけが気になって、見晴らしを全然見なかった気がする。いい眺めだったんだろうけど。

和歌浦東照宮。

天満宮と東照宮はすごく近いんですよ。地図上で見ている分には。2つの神社が並んでいる感じかな?と思ったけど、参道と敷地はけっこうはっきり分かれていました。天満宮の方は階段を上っていく丘の上。東照宮の方は南東側から森の中の参道を行って、しばらくして出てくる神社。

 

赤い花が気になった。これはなんでしょう。AIに訊きましょう。アメリカデイゴだそうです。神社の雰囲気にあっていたかは定かじゃないが、南国っぽい土地柄には合っていた。沖縄辺りにたくさんありそうな植物。

東照宮っぽく、安土桃山的なにぎやかな色彩で塗られていた神社だった気がする。本殿の周りの彫刻は一周して見学が出来るようになっていました。左甚五郎の何だかもここにもあった気がする。そういう部分の説明も多少なりとも書いてあった気がしたが、ちょっとこの時点での体力では集中力がなくてそっちに興味の方向がいかない。

この日はうっすら暑い日でした。休むに良い場所もお店もそこまではなく、体力が少しずつ削られていく。東照宮に着いた時にはかなりお腹が空いており――まずい、この腹具合ではこの先歩く距離は限られてくるぞ。

「和彩あきら」さん。

この段階で、下調べをしておいた食べ物やさんが近くにあったのはラッキーでした!
この辺りはそんなに飲食店ありませんから。たった400メートルほど離れたお店に行くのに、途中にあったバス停の時刻表をチェックする余裕もないほどお腹が空いていたー。この時点で13:00前くらいですか。こういう時のために非常食を持ち歩いていて、多分この時も何かは持っていたはずなんだけどなぜか食べなかったようだ。

お店が開いててほっとする。和食の、きれいなお店。カウンターが気持ちいい。

美味しそー。メニューは「太刀魚香梅揚げ&はも天ミックス定食」。これにコーラを頼んで1900円……だったはず。食べログを見ると定食のみで1950円のメニューが載ってますが、多分定食自体で1680円だったと思うんだけどなあ。

これ美味しかったですねえ。はも天のさくっ、という口当たりが特に美味しかった。五臓六腑に染みわたる。「うわあー、旨あ……」と幸せを感じる。小鉢もゴマ豆腐もみんな美味しくて、すっきりしたお店で大変ありがたい。

あ、たしか支払いは現金のみだった気がします。

最後の一人になってしまったので、多少時間を気にしつつ13:30までいました。ずっと歩いて疲れていましたからね。ぎっちり暑いとまでは言えなかったけど、日傘が必須な気がする程度には照ってました。

和歌の浦を目指して。

ご飯をしっかり食べてエネルギーを取り戻し、ここからは和歌浦観光です!今までも和歌浦観光でしたが、ここから先はより狭義の和歌浦観光。

ここから不老橋まで、歩いても行ける距離だし、バスを待つよりは歩いた方が絶対早く着くだろうとは思ったのですが、和歌の浦のあちこちは絶対に徒歩のみでしか行けないので、座れる部分は座っておこうという考えに基づきバスを待ちました。15分くらい待ったと思う。歩くのと立って待つのとどちらが疲れないのか……。それは今でも未解決です。

でもここで地域性の高い、面白い建物を見られたので良かった。

全面紀州青石の塀。ひやー、すごく高級感がある!さすが産地!

立派な洋館。ひやー、こんなに立派な洋館なんて鄙にはまれですよ!鄙というのも失礼かもしれないが、大都会だってなかなか見ないでしょう。

……写真には撮ったが、それを貼るのは多分問題があるので涙を呑んで止めておきます。

かなり遅れてバスが来ました。ここから不老橋を目指します。

 

 

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