そして、この春最後の旅行は、福島への日帰り旅行でした。
ふりかえれば、2023年に久々の旅として福島日帰りしたんですよね。
これはキュンパスとは関係なく、2023年のコロナ明け。久々に旅だ!と思って非常に感動したのですが、短期間で同じ目的地だと、こういってはなんだが旅行感はだいぶ減りました。ちょっと足を伸ばした美術館訪問という程度。
せっかく行くんだから、福島市の観光ではなく、その他に何かないか?と探してみました。
いろいろ考えた結果、桑折町観光。
AIにも相談したのですが、正直無料のAIはそんなに深い旅行計画にはつきあってくれない。いや、つきあってくれないわけじゃないけれども、訊き方が悪いのか、自分のなかにない意外な目的地ってなかなか出してくれないんですよねー。
でもAIが出してくれたなかでちょっと気が惹かれたのが桑折町。
福島市よりも遠くなると交通費もかかることになるし、福島県立美術館の大ゴッホ展がメインなんだから、あまりがっつりした目的地でも困るわけです。桑折町ならばちょうどいいくらいじゃない?旧伊達郡役所を見ればいいんだからね。桑折町にちょっと途中下車して、なんだったらお昼くらい食べて、福島市へ行けばいい感じ。そうだそうだ、そうしよう。
さくさくっと参りますね。
無能寺&法圓寺。
というわけで、まずは桑折町で電車を降ります。8:57着。1時間くらいの電車旅ですね。

桑折駅は小さくて新しい駅。町の中心ではなく、住宅地エリアの方にあります。グーグルマップによると何軒か食べ物やさんもあるけれども目にはつかなかったなあ。

献上桃の里らしい。桃美味しいですよねえ、果汁がたっぷりで。あー、たくさん食べたい。季節になっても高いからたくさんは食べられないが。
とにかく旧伊達郡役所が目当てなので、メインストリートをひたすら南下します。
途中には無能寺というお寺が。正直「無能寺?」とネーミングには疑問を持つわけだが、お寺の名前には日常感覚とは違う名づけがありますよね。……他の例は特に思いつかない。
立派な松があるお寺。

中の幹や枝がまるでクリーチャーみたいな不気味さ。「御蔭廼松(みかげのまつ)」という名だそうです。明治天皇御幸の折、お供の人によって名付けられたとか。
そこからさらに南下すると法圓寺。ここには芭蕉ゆかりの碑があります。

「1689年(元禄2年)に当地を通った奥の細道行脚の芭蕉が詠んだ「風流の初めや奥の田植唄」の真蹟が埋められたという「田植塚」があります」――ということなんですが、田植塚が2枚目かな?
その後30年ほど経ってから、やはり地元の俳人が、芭蕉を慕ってその近くに碑を建てた――これが1枚目――ということらしいです。
旧伊達郡役所。
それから間もなく目的地である旧伊達郡役所に着きました。ここは立地がけっこうすごくてね、南北にまっすぐ伸びる旧街道の南側のどんづまり、真正面に建てられているんです。どんだけ重要視された建物か想像出来る。

建物のこの立派さ。この頃の洋館は趣がありますねえ。

1階ホール。明るくていいですね。床がピカピカ。

これは展示のみ。こういう服の貸し出し・フォトサービスという商売の仕方はあると思うが、手間と原資を考えたら、元はなかなか取れないでしょうね……

2階にもホールがあり、多分こっちの方が広い。ベランダに出る扉の上のステンドグラスがかわいいね。

2階の窓から北側を映した写真ですが、見て欲しいのはこのまっすぐな道路の立派さ。片側二車線でこそないけれども、当時としては相当広く作った道路ですよ。
建築としてなかなか良かったです。係の人から、今後数年のうちに敷地内に資料館みたいなものを立てる予定だと聞きました。出来上がったらまた来たい。
その辺をうろうろ。
そのまま駅に戻っても良かったんですけど、時間もあったことで、周辺を少し歩きました。桑折寺と諏訪神社。桑折寺には伊達朝宗の墓があると思って行きましたが、それはわたしの勘違いで、お墓はもっと遠かったようですね。

諏訪神社の本殿と桃。……桃?厄除け桃ですって。ペタペタ触って来ました。厄除け厄除け。
その後、旧伊達郡役所のはす向かいの「照寿司」さんでお昼を食べようと思っていたのですが、なんとお休みでしたー。まあ福島市で食べるか。でもお腹空いたから、近くの地元のお菓子屋さんの大野屋さんで「大野桜ぱん」「半田山」「わけありクッキー」を買い込む。わけありクッキーが予想外に美味しくて、全部食べるつもりはなかったのに食べ終わっちゃった。
街道の町。

駅からほぼまっすぐ旧伊達郡役所まで伸びる道は昔の街道でしょう。こういう、いかにも商家というおうちもちらほら残っている。
街道もいいですよねえ。
宿場町を売りにしている観光地もたくさんあるが、現地に行ってみて「あ~、ここ街道か~」としみじみ発見するような道が旅行者としては趣深い。こないだの鳥羽街道とか、山形の町はずれの洋館の道とか。
桑折町は奥州街道、羽州街道の合流点として栄えた宿場町だそうです。これねー。なんというか、わかる気がするのよねー。宿場町は過去に華やかな時代を経験しているだけに、ほんのりとした上品さがある。こぎれいにしている。洗練されている。
これは大通を歩いている間に感じました。結局お金があるということに帰結するかもしれないが、現代に建てられた観光協会?信用金庫?の建物がしゃれていたし、通り沿いにちらほらお金持ちそうなおうちもあったし。あと、お寺が多い&立派な町は、やはり過去の繁栄がそれを支えているんですよね。
いい雰囲気だなあ、と思って歩いていました。こういう雰囲気に気づけるとお得。
12:00過ぎに桑折駅を出ます。いい街歩きだった。
あ、そうそう。桑折駅は、どうも新幹線が高架ではなく地面を走るところのようです。そして在来線と新幹線が近接して走ってるので、多分タイミングによっては並んで走る電車と新幹線が見られる……のではないかと思います。よく知らんけれども。

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