思わぬ経緯でわが家に来ることになった東芝冷蔵庫の「シバちゃん」(←名前をつけるな)ですが、おおむね満足して使っています。
……しかしシバちゃんは正直なところ、自分で熟慮に熟慮を重ねて決めたというものではないので、(経緯については以下のリンクの最後の方をご参照ください)
実はここを評価して選んだ!という強力なポイントがないんですよねー。(おい)
シバちゃん(東芝冷蔵庫 GR-S470GZ)の良い点。
野菜室真ん中。
これですね、東芝の冷蔵庫の売りは。これがなかったらそもそもわたしはこの冷蔵庫を買ってないし。
真ん中野菜室を大々的に謳いあげているメーカーは東芝だけです。
三菱にも多少の真ん中野菜室の機種はあり、シャープにもちょっとはあるのですが、三菱は真ん中野菜室といっても製氷室の下なので、東芝よりは少し下の位置になります。小腰をかがめる、というくらいの位置。
シャープは真ん中というか、真ん中右側だけが野菜室で、野菜室の容量は決して大きくないんですよね。
心置きなく野菜を使いたい人には東芝という選択肢は大きくなると思う。
あ、ちなみに新しい冷蔵庫では野菜をビニール袋に入れずにおくというのを実験的に試みています。一応「うるおい朝採れ野菜室」らしいので。今のところ、ビニール袋なしでも問題ないかなという感触です。
色がいい。
何しろこれに決まった経緯が色ですから。
アイボリーを買いました。前面は細かい横縞で感じのいい色です。わたしもベージュ系の色が好きだったので色の選択としては良かった。手すりのところにちょっとのぞく、メタリックな部分もオシャレで気に入ってます。
前面はマグネット不可。側面は可。側面はアイボリーという色名のわりにむしろグレイがかっていて、前のグレイの冷蔵庫の色と近く、違和感はありません。うちの配置では側面が一番目立ちます。
タッチオープンドア。
現在のところ「ものすごく便利!」というほどに活躍はしていないけど、面白いので時々使っています。触ってから一拍おいてから開くのでなにもない時は普通に手で開けた方が早いですが。片手に牛乳、片手に麦茶を持って冷蔵庫を開けたい時は便利です。
気づかないうちに押すことがあるので、予期せぬタイミングでの開きに注意。(たしかに一度頭をぶつけました)
鉛筆立て型チューブ調味料収納。
ドアポケットの一番右側のちょうどいいところにチューブ調味料(わさび、からし他)を入れる場所があるんですよね。今のところ、わたしのイチオシ!これは便利。
写真の右下のところですね。
チューブ調味料の置き場所は前の冷蔵庫でも懸案事項だったので、こんなに簡単に解決したのがうれしい。4、5本入ります。5本だときつきつ。
が、実は冷蔵庫が来る前に、100円ショップでチューブホルダーを買ってしまっていたのでした。これがあると知っていたら買わなくて良かったのに!
もともとそういう部分がなくても、100均で鉛筆立てみたいな縦型の容器を買ってきて設置すればOK。個別のチューブホルダーよりはるかに使いやすいです。紙コップを置くだけでもいいようですよ!
自動製氷の部品が簡単に取り出して洗える。
自分でその便利さを実感する時が来るのかどうか不明ですが、製氷関係の経路は全部取り外して洗うことが出来るようです。出来ないよりは出来る方がいいよね。
でもシャープで検討した機種には「自動で製氷機洗浄」という機能があったらしいので、そっちの方が進化している。
氷が小さめ。
ここ20年ばかり他の冷蔵庫を使ったことがないので他の冷蔵庫も同じサイズなのかもしれないのですが、製氷で出来た氷が小さい気がしました。わたしは個人的に大きな氷の方が好きだけれども、多分これは持ち歩き用タンブラーに入るサイズということで小さな氷にしているんじゃないかな?タンブラー使いじゃないので、実際に入れてみたことはないですが。
日常的にタンブラーに氷を入れる人にとっては、氷がそのまま入るのと入らないのとでは相当違いますよね。ここはチェックポイントかもしれません。
野菜室に野菜くず落としの穴がある。
現在のところ便利さを実感出来てはいませんが、野菜室の掃除をする時に威力を発揮するはずです。ないよりはあった方がいいとは思う。
野菜穴見えないけれども、野菜室はこんな感じ。
冷凍室の仕切りがあるのに喜んだものの、最初は今一つ使いにくかった。
冷凍室もわりあいスペースが広めなので、仕切りは必要だよなーと思っていたら、ちゃんと仕切りがついていてうれしかった!
……しかしこの仕切り、実際に使ってみると若干使いにくかった。ちょっと細かく区切りすぎるんですよね。冷凍室を3分の1ずつ区切るようになるから。
でもこの仕切りは可動式なので、かなり片方によせて広いスペースも作るようにしたら特に問題なくなりました。なので、良い点の方に入るでしょう。
少し大きめの収納トレイが付属品としてついてくる。
手すりがしっかりした少し大きな収納トレイが1個ついて来ます。これは使えると思う。現在暫定的に、パンにつけるものをそのトレイにまとめて入れて最上段に入れてます。
シバちゃん(東芝冷蔵庫 GR-S470GZ)の悪い点。
悪い点とはいっても、かなり個人的なものであることをご了承ください。
すごく細かい点なんですよねー。
あちこち、直角じゃない。
「ここが直角だったらありがたかったのになー」と思うところが多々あります。でっぱり、でこぼこが多い。
冷凍庫部分の角。
野菜室の角。
ドアポケットの作り。
多分構造的に理由があるのだと思いますが、かどかどが直角じゃないので、脱臭剤やボックスを置きたい時など壁にぴったりつかなくて地味にストレス。他の冷蔵庫はどうなっているんだろうなあ……。この部分はそのうち家電店に行って確認してみよう。
野菜室がでこぼこ。
野菜室広めなのは気に入っているのですが、仕切りをしないとちょっと困るような広さです。しかし前述の通り角が直角じゃないこと、ちょっとしたでっぱりがあること、野菜室の深さに微妙な段階があること、などでプラスティックケースはちょっと置きにくい。
わたし自身は全体的に大変ずぼらなのですが、箱ものはきっちり積み重ねたい方なので、こういうあちこちデコボコな形はちょっとイヤ。
本当は野菜室も完全長方形のすっきりした形がいいのですが、そういう野菜室は少ないのでしょうか。色々な部品を設置しなければならない関係上、難しいんですかね。
わたしは現状、昔使っていた冷蔵庫から外しておいたドアポケット(箱型)を2つ、なんとなく入れてなんとなく使っています。
ぴっちりと壁にくっつけられないので若干釈然としない気分ではあるのですが、ネギを半分に切って収納すればちょうどだし、使いかけで小さくなったキャベツやレタスが入る大きさなので、とりあえずこのままで行ってみます。
もしもっと仕切りが欲しくなったら、クラフト紙袋の使用を検討します。それならぴっちり直角じゃなくても気にならない。はず。
ところで、ネット上にはぴっちり隙間なく並べられた、ボックスで仕切られた野菜室の写真がたくさんあるのですが、あんなにきれいに入る冷蔵庫とプラスチックケースの組合せってほんとにあるんでしょうか?でこぼこがない冷蔵庫なんですかねー。
三菱の冷蔵庫にも野菜室に無用な(機能的には必要らしい)でっぱりがあったしなあ……。しかも野菜の顔ぶれなんて日々流動的なのに、あんなにぴっちり区切っちゃったら白菜はどこに入れるんだろう。大根は?野菜を買うたびケースを出したり入れたり?そのケースはどこに置くのか。
ちなみにシバちゃんの野菜室は、野菜を立てて保存するというほどの深さはないと思います。15センチ~18センチくらい(場所によって違う)。にんじん、ナスくらいなら可能。
あんまり深くてもそれはそれで使いにくいから、わたしは立てて収納はそれほど期待していません。
冷蔵室は若干しっくりこない……
幅665ミリ→600ミリにしたことが理由で、しっくりこない部分はちょこちょこあります。
〇幅が狭くなった分、背が高くなり、やはり最上段の奥がデッドスペースになりました。わたしは身長160センチちょっとあるので、あまり高さに警戒はしてなかったのですが、この部分は少々悩みますね……
最上段はプラスティックケースを活用し、ヤクルトと薬と「パンのお供」セットを入れています。それでもケースの後ろに若干のデッドスペースが出来ます。現在は梅干しを入れていて、まあデッドスペースとしては大したことはないのですが、出来れば有効活用はしたい。
〇幅が狭くなったせいか奥行きに難を感じるようになりました。うちは常備菜と残りおかずで、とっておく皿数が多い方なので、ちょっとスペースが足りないと感じた。なので冷蔵庫の最下段と3番目の棚の間に12、3センチの幅の板を設置しました。そこに小さいタッパーに入れた常備菜(梅干し、漬物、たらこなど)をトレイに乗せておくようにしたら、スペースの足りなさは感じなくなりました。トレイごと出し入れ出来て便利。
ドアポケットも含めて、まだ冷蔵室の使い方は試行錯誤中といったところです。
野菜室と冷凍室の上部ひきだしの音がちょっとうるさい。
中身がちゃんと入って重みが出ればもう少し音は落ち着く気がするのですが、ひきだしがほぼ空の状態だと、出し入れの時に音がガラガラして若干うるさいです。いわゆるプラスチックの音ですね。これは仕方ないのかなー。
シバちゃん(東芝冷蔵庫 GR-S470GZ)の総合的な使用感は。
新しい冷蔵庫が来てから、まるで新しいペットが来たみたいに、用もないのにちょっかいを出しています。冷蔵庫を開けて眺めて収納レイアウトを考えて閉める、ということを繰り返す。やらない方がいいとはわかっているんですけど。庫内温度が……
日々使用していくなかで、致命的に気になることはなし。
一番しっくりこなかったのは空間にでこぼこが多いことなのですが、これは他の冷蔵庫でも避けられないものである気はします。ただ内部空間がすっきり直線で構成された冷蔵庫があったら魅力なので、今回まったくチェックしていなかった直線性も、次に冷蔵庫買う時にはチェックしたいと思います。
しかし次を買うとしてまた24年後?いや、故障なく順調にもってくれたとしてですけれども。通常だと10年くらいと言われているようですね、白物家電は。
あ、小さい冷凍室についてる「急速冷凍機能」は使っています。……使っていますが、それが便利なのかどうかは不明。急速冷凍は多分「味」の部分で力を発揮するのだと思いますが、急速冷凍と普通の冷凍で食べ比べまではしていません。
でもチルド室に刺身をラップなしで放置してみて翌日に食べる実験はしました!脂ののったマグロは翌朝でも問題ない美味しさでした。白身魚の鯛は少し乾いて味が落ちた感じかな?もっともどちらも一切れずつの実験だったので、誤差が十分あり得る範囲です。
全体的な感想は、無難。……ちょっとテンションが下がる感想ですか。
しかし尖ってない分、使いやすいのかもしれません。物の置き場所が定まったらもっと使いやすさは増すと思います。今後、いろいろ工夫する日々。
以上、東芝冷蔵庫 GR-S470GZの感想を書いてみました。価格コムの口コミでは冷蔵庫はあまりダイレクトな口コミがなくて、実際の使用者さんの感想を聞きたかったんですよねー。なのでわたしの個人的な感想を書いてみました。
毎年新しい機種が出る冷蔵庫ですが、そこまで抜本的な変更がなされる場合は少ないと思います。東芝冷蔵庫 GR-S470GZの後継機を検討されている方も参考にしてみて下さい。
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