よく考えてみると、仙台空港を利用するのは10年ぶりくらいなのであった。
Sendai Airport.Last time I came here,was maybe 10 years ago.....
出発が朝早かったので、朝ごはんは空港で買って食べた。
サンドイッチもつまらないなー……と思い、朝っぱらから何を食べたかというと
600円のトンカツ弁当。
空港の食べ物は高い、不味い、少ない、という三重苦のイメージがあるが、
これは(特記すべきほどでもないけれど)普通に美味しかった。
が、後でわかるが、朝からトンカツ弁当はだいぶ間違った選択だった……。
仙台から千歳までほんの1時間の飛行。あっという間。千歳空港に9時到着。
さて、我々はこれから14時近くまで時間をつぶさなければなりません。
なぜかというと、秋田から数名、岩手から数名、ツアーに合流するお客さんがいるので、
各空港からの飛行機の到着を待たなければならないからです。
これはねー、正直言ってひどい話だと思う。
旅行会社としても苦肉の策だろうし、こうでもしないと人口が少ない地域の人は
なかなかツアー参加が難しい、という理由もあるんだろうが、
せっかく海を渡りながら5時間も空港で足止めとは。
それでも今回は、その間にバスで支笏湖に連れていってくれるそうで、
それも観光の一環だと思えばあまり損をした感じはしないけど、
以前両親が礼文島行きのツアーに参加した時は、やはり4,5時間待たされ、
その間、昼食を食べにバスでどこぞのドライブイン(またはレストラン)へ行っただけだそうだ。
食べるとこなら千歳空港に山ほどあるっちゅうねん!
さすがにクレームが増えたんだろう。旅行会社も知恵を絞って、
千歳空港から距離も適当で、入場料などもかからない支笏湖観光。
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支笏湖は、十数年ぶり3度目。嬉しい。
支笏湖は好きなんだよー。最初の印象があまりにも良すぎたのか、それとも磁場がいいのか、
わたしはなぜだかここでいつも幸せな気分になる。
今回は3度目にして初めて曇りで、湖面もどちらかといえばどんよりとした鉛色だったのだが、
それでも湖畔のベンチに座って風を感じていると、
……あー。癒されるー。
口を開けて、ぼーっとしていました。魂が抜けた人だったに違いない。
I couldn't see mountains.
山は見えなかった。
But the river was beautiful green.
でも川はきれいな緑だった。
ふと思えば、こんなに植物がある場所に来たのも実は久しぶりなのではないだろうか。
良くない。無機物にしか触れない生活は良くない。
やっぱり生物には各々なにがしかの生体パワーのようなものがあって、
色々な個体の生体パワーに触れている状態が健康なんじゃないかなあ。
支笏湖にいたのは30分程度だろうか。
(今回はメモをとっていないので詳細不明。)
十数年ぶりなので、湖畔の雰囲気もだいぶ変わっている……とは思うが、
以前来た時の記憶がそれほど細かくないので、どのくらい変わっているかわからない。
だが、「水の歌」なんぞというえらく立派な宿泊施設?は前はなかったなあ。
「樽前シュークリーム」なるものを買ってバスに乗り込む。
今回は樽前山は見えなかった。あのポコンとした山を見たかったよ。
そして「樽前シュークリーム」は、その地域密着なネーミングから想像されたものとは違い、
ケーキ屋さんで売っている高級シュークリームなのであった。
朝のトンカツ弁当を50%くらい消化したところにこのシュークリームで、
満腹度は現在60%。
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千歳空港に戻る。
Chitose Airport in Hokkaido.Huge!
ここから13:30のツアー再集結まで2時間弱くらいだったろうか。
その間に各自で昼食をすませておくこと、というのが添乗員さんからの指令。
千歳空港は記憶にあるより相当大きくて、下手すると成田並み?と思うような規模。
当然飲食店も立ち並んでいる。
が、オナカ空いてないんだよー。まだ12時前だし、朝からトンカツ弁当+シュークリームだし。
入る店を決めかねて、飲食店エリアをぐるぐる。
ただでさえウチの家族は食の好みが不一致で、常に妥協と不満が入り混じるというのに……
「せっかく来たんだから、札幌ラーメンが食べたい」というわたしの主張を元に、
母が「冷やし中華か何かさっぱりしたものを食べたい」と言い、
最終的に父が「じゃあここだろう」と決めたのは
ラーメン横丁のようなところにある「味の時計台」。
……ここ、仙台にもあるよー。あんまり美味しくないよー。
そう言いたかったが、散々ぐるぐる回った後だけに言えずに終わる。
案の定、あまり美味しくはなくて微妙な気分。
だいたいオナカ空いてない時のラーメンが旨いはずはないのだ。プチ不幸。
本心ではラーメンを食べたくなかったらしい父は、食事直後に、
最終日、出発の前に夕飯を食べる店の物色を始めた……
How colourful !
千歳空港内だけの特色なのか、それとも道内の商業的傾向なのか、
レストランの前の食品サンプルがえらく派手。
特にこの店は背後の蟹の看板のインパクトとあいまって、かなりパワフルだった。