伊勢・名古屋の巻/2025

5.そして城宝寺にも行くのです。

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池の原公園で残された碑と銅像の下でしばし感慨にふけったあと、もうちょっと足を伸ばしてつばき公園にも行ってみることにしました。さっきサザンカが満開だったし、ツバキもちょうどいい頃かと思って。……でも正直なところ、観光客としてはつばき公園は行かなくても良かったかなー。あまり花も咲いてなかったのよね。規模も小さかったし。

ずっと歩き続けて、そろそろ15時です。この辺に、調べておいたカフェがあるので休憩にしましょう。カフェ2910さん。

イメージでは小さなこじんまりとした個人店だったのですが、広くてオシャレで意外だった。スタバのよう。全然イメージが違った。この時間は空いててゆっくり出来ました。こんなにちょうどよく休憩が取れることなど、わたしの旅ではめったにない。

この時点で時刻は15:40。行きたい場所は行ったので、あとはとりあえず駅に戻るだけ。駅には徒歩でどれくらいかかるのかなあ。まあそんなに遠いはずはないけれども。駅に戻って16時過ぎかな。時間があったらもう一か所、行きたいところがあるのよね。

 

墓に詣でる。

それは、渡辺崋山のお墓がある城宝寺。

駅近くだから余裕です。そもそも歩き出す時に看板が見えていたくらいだし。1キロ弱駅へ向かって歩いて、無事に城宝寺発見。誰もいない境内の、本堂前のわかりやすい位置に渡辺崋山のお墓がありました。その区画は囲われていて、渡辺崋山を中心に向かって右に母、左に妻、1つ下座に息子の小崋とその妻の5基。

なるほど。と、一渡り見て、いったん城宝寺を後にします。近くの商業施設、セントファーレに行く。ここは行きに中を一度確認し、中規模のスーパーが入っていることはわかっていたので、そこで花を買う。崋山の墓に備えるための。

再び城宝寺へと戻り。
観光の過程で有名人の墓に参ったことは何回かあるけど、花まで供えたのは人生初めてなんじゃないでしょうか。今後もしあるとしたら、鎌倉観光のついでに赤瀬川原平さんのお墓くらいかなあ。白洲正子の墓に行くことがあれば花を供えるのにやぶさかではないけれども、そもそも観光で行く場所になかった気がする。

……しかし実際には、供えたのは崋山の奥さんのお墓でした。崋山以外の4基のお墓の花がどれも枯れていて、捨てる場所さえあれば片づけてあげたい気はしたけれども、ゴミ捨て場が見当たらなかったんですよねー。崋山の墓の花も枯れかけていたが、他の墓よりはかろうじて生きていて。奥さんも苦労しただろうしなーと思って奥さんに花を。

ご苦労なさったことでした。

 

本日の宿へ。

三河田原駅前から17:00頃のバスに乗って西へと向かう。40分ほど。そんなに長い一般乗合バスの路線も珍しく、夕暮れのなか見え隠れする海も旅情を感じた。だがバス代が820円だったのは高いなあ、と思った。まあ地元も似たような料金だろうけど、そもそもふだんバスに乗らないからね。

最寄りバス停で降りて本日の宿へ。この場所に宿泊先があってくれて良かった。三河田原にもホテルはあったし、明日行く伊良湖岬にも宿泊施設はあったけど、三河田原に泊まると伊良湖岬までの移動に時間がかかって次の日の予定が難しくなるし、伊良湖岬の宿泊施設はリゾート的で、全体的に1泊が高かったのよね。
ここに泊まれなければ旅行のスケジュールが崩れる、という要の宿。

実際に着いてみると予想よりも規模が大きく、昔は割烹旅館だったのか?と思う民宿でした。とにかく玄関から部屋までが遠い!そんなに分岐点が多くなかったが、絶対道に迷う自信しかない。(幸い、迷わずに済んだ)

ま、正直なところ古さはあったし、寒めではあった。でも生花がたくさん活けてあるところが好きでした。あと温泉が良かったです。
ここでは旅館に食事処が併設されています。泊ってる人も食事処で食事をするスタイル。

 

幻の○○。

わたしはここで食べたいものがあったんです!

それはオオアサリのフライ定食。

……地元の方には思いもかけないことでしょうが、わたしはオオアサリというのは架空の存在だと信じていたんです。いやほんとに。だって実生活上で見たことも聞いたこともないんだもの。
オオアサリという名前を見たのは、このマンガでした。

 


小さなお茶会 完全版(1)

 

……なんか今回マンガの話ばっかりしているような気がしますが、この本もすごく好きだったのよー。
主人公の猫の家族がみんなで海に旅行に行って、子供が海のなかでオオアサリを見つける、という話があった。オオアサリ。話がファンタジーだから架空なんだろうと思い込んでも仕方ないじゃないですか。大人になっても現実で見たことも聞いたこともなかった。

それが……今回食べログで当該店舗を見ていたら、メニューにオオアサリがフライになったり、焼き物になったりして載っている!オオアサリって実在の魚介類だったの!?と一驚し、食べてみたい!と楽しみにしていた。

食べます。

……うん。うんうん。ホタテほどはボリュームがないんだなあ。でも旨味は多分アサリな気がする。美味しい。
だが実は、3個のフライのうち2個目と3個目は砂が抜けてなくてジャリッと当たった。それはちょっと美味しくいただけませんでした。何にせよ、長年の未確認物体を実食出来て満足。

 

お風呂に3分で入る。

お風呂は部屋にはなくて、大浴場。大ではないか。浴場。
早めに入ろうと思って21時すぎに行きました。女湯はそんなに広くなくて、他に誰もいなかったので「ラッキー!」と思った。だが、営業時間が。

え!?9時まで?もう過ぎてるやん!

一瞬迷ったが、いやもうここまで来てるし、とにかく超早で入っちゃおうと思って慌てる。
ああいいお湯、とか思う暇もなく上がる。そして慌てて浴衣を着る。

――が、浴衣を着てお風呂から出ようとした時点で気づいたんですけど、9時までって朝の9時のことでした!表記がたしか、夜:4時~10時半 朝:6時~9時(時間はうろ覚え)とかだったんですよね。縦書きの場合、一行目に朝の時間帯、二行目に夜の時間帯を書くもんじゃないんか……

もう1回ゆっくり入りなおそうかとも思いましたが、なんか面倒になっちゃって。そのまま出ました。若干釈然としない。出来れば時間表記は全国的に二十四時間表記を主流にする方向でお願いしたい。特にラテ欄。なんだったら深夜の時間帯は26時表記とかにして欲しい。その方がわかりやすいじゃないですか。余談ですが。

 

旅行のちょいワザ。

あとはお部屋に帰って寝ました~。実はこの時はスーツケースを自宅から次の宿泊地に宅配で送っていたので、下着と歯ブラシだけ持って移動している。この方法はいいですよ!

スーツケースがなければセントレアから2回乗り換えて三河田原、そこで心ゆくまで観光をし、さらにバスに乗るというルートも自由に組めます。その場所その場所でコインロッカーを探すのも、路線バスにスーツケースで乗るのもなかなか苦行ですからね。

通常は1泊目の宿に荷物を送るのですが、今回は少々技を使って、2泊目の宿に送っております。そうすると1日目も2日目も移動しながらの観光が可能になるんですよね。

この身軽さは一度やるともう戻れません。これをやるとやらないのでは、スケジュールの実現性が全然違います。まあたしかに宅配便は高いのだが……今回は片道だいたい2500円でした。LCC便の預け入れ荷物代にちょっとプラスするだけでいいなら格段に楽じゃないか、と自分を納得させています。まあ今回はLCCじゃないので割高感はありました。が、移動をメインにしないと話にならないスケジューリングだったので。

さてさて。明日も移動です。朝もはよから動く予定なので、とっとと寝ます。

 

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