amairoの旅日記 西四国・南九州の巻/2019

9.坂本龍馬記念館と桂浜。

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バスは桂浜バス停の一つ手前の坂本龍馬記念館前で降りました。高低差的にそれで正解。坂本龍馬記念館の方が高い場所にあるので。

この記事は写真が並びます。

 

浦戸城跡。

記念館の前に、浦戸城跡という案内が出ていたので寄ってみます。こういうところ、ちょっと好き。

 

 

 

記念館の駐車場から、木が生い茂る小山をほんのちょっと登る感じ。木の間から舗装道路が透けて見えそうな小山ですが、木が密生しているので距離の割には人里離れた、厳かな雰囲気のあるところ。

山内一豊より長曾我部氏の方にロマンを感じる。まあ長曾我部氏は「信長の野望」(←ゲーム)で名前を見ただけだけど。

 

坂本龍馬記念館。

こっちが本館で、

 

こっちが最近出来たばかりの新館らしいです。

 

渡り廊下で繋がっている。言うたらなんだが、並べるにはちょっと調和が取れない建物のデザインな気がする。良かったのか?これで。

 

 

「シェイクハンドぜよ!」……と力強く言われたら、そうかなあと思い、とりあえず握手をして来ました。駐車場の警備員の人に頼んで写真も撮ってもらった。素直な観光客。

ここも……って、今まで高知で見た施設全部に言っていることだけど、なかなか工夫して作ってあって面白かった。高知市の施設は総じてレベルが高いと思う。

しかし観光客として素直な感想を言うと、高知城歴史博物館・龍馬の生まれたまち記念館・坂本龍馬記念館と(さらに幕末志士社中も加えて)、テーマが通底している(幕末、龍馬)施設なので、「なかなか工夫して作ってある」のは間違いないところだが、若干飽きてくるのは否めない。仕方ないけれども……

展示品で印象に残っているのは、

公文菊僊「武市半平太肖像」。
竹中半平太で記憶に定着してしまって、つい竹中半平太と呼んでしまう。竹中半兵衛のせいですかねえ。正しくは武市半平太。みなもと太郎による「風雲児たち」という大河ギャグマンガがあって、わたしはこれを高く評価しています。ギャグマンガにも関わらず、関ケ原以降の歴史にがっぷり四つに組んだ力作。

 


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おそらくそこで描かれた武市半平太はこの肖像画を基にしていると思う。アゴのシャクレがそっくり。この武市半平太のキャラクターも良かったんだよなー……死んじゃうけど。

あとは龍馬が暗殺された場所である近江屋の復元。

 

 

ここには実際に入れます。よく言われる通り、天井が低いな。これは刀を振り回すには不便。特に龍馬は当時の人としては高身長だったそうだから。当日は、たしか龍馬は風邪気味で体調が悪かったそうな。血しぶきがついた屏風や掛け軸も展示されてました。

 

 

最後にあるアトラクション(?)が面白い。こういうところにスタンプがあるのはそんなに珍しくないけど、デザインがいいと思った。手前の四角い箱に入っているのはひらがな50文字+αのシールで、たしかこれは龍馬の手紙から拾った字だったはず。ご自由にシールを貼ってオリジナル名刺をお作りください、というもの。色々よく考えますねー。

坂本龍馬記念館にも2時間ほどいました。我ながらけっこう丹念に見ている。2時間見られる作りにしている行政のオテガラ。あ、でもそのうち30分くらいは足休めがてら旅メモを書いてました。

 

次は桂浜へ。

ここから桂浜に向かいます。建物出てから気づいたけど、桂浜まで遊歩道があるのでそこを通るのがおすすめ。5分弱といったところです。……ただ途中、突然桂浜水族館のショーのMCがけっこうな音量で聞こえてきてびっくりします。

 

 

桂浜といえば坂本龍馬像。なんとなく砂浜にあるもんだと思っていましたが、実は高台にあります。そして今はこんな状態。

 

 

龍馬と同じ高さになってみよう!という企画らしい。入場料100円。せっかくですから登ってみましょう。

 

多分高所恐怖症の人は止めた方がいいです。たわむ。って、もうこの企画終わってるか。

です。……まあ特にコメントはなし。でもこの視点から龍馬像を見られるのはめったにない機会でしょう。

 

桂浜で清遊。

坂本龍馬像のある高台から浜辺へ降ります。

 

 

ちょっと傘もさすような曇り時々小雨の日でしたが、美しい風景でした。

絶対海へ入ろう(←海へ行くと大抵波打ち際で足をつける)と思っていたのに、誰も入ってない。もったいないなあ。
しかしここまで来ると理由がわかりました。人が通りかかると自動アナウンスが流れ、「桂浜は地形の関係で、波が急に高くなることがあります。波打ち際には近づかないでください」といっている。そうかー。太平洋には触れないのか。

砂浜にあるあずまやに座って、ぼーっと海を眺めます。

ここもいい風が吹く場所。ちょっと違うが、俗世を離れて清遊、という気分になった。前の道を観光客は通りすぎていくけれど、このあずまやにはほぼ誰も目もくれず、こんないい場所を独り占め。

――という幸せはそう長くは続かず、サラリーマン風の2人組が来て、タバコを吸いながら上司の悪口を言い始めました。わたしの清遊の邪魔をしないでくれっ。

でもそれ以外は近づく人もおらず、なかなかの清遊具合でした。30分くらい座ってたかなあ。ちなみに前日、はりまや橋のそばの和菓子屋さんで買った「いごっそう」「かんざし」は、めでたくここでわたしのお昼ごはんになりました。

さて。それではさっきから気になっている、砂浜のずっと向こうの竜宮的なお宮に行ってみましょうか。

 

 

 

その名も竜王宮。そのまんまや。
ここもなかなか階段が……。わたしは平地が好きだ。
晴れてたら3枚目なんかすごくいい景色だろうなー。

14:30のMY遊バスに乗って、高知市中心部まで戻ります。

 

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