外に出られない状況が続いています。そういう今は、動画配信サイトが最強。いや、まあわたしは動画よりは読書を……という立場ですけれども(汗)、でもドラマも面白いよね!
海外ドラマのお気に入りを一つ見つけると、長く楽しめますよ!日本のドラマと違って、人気があるものはそれはそれは長く続くので。「BONES」なんかシーズン12、全246話ですから!
わたしはユル系の事件ものが好きです。
わたしは海外ドラマはイギリスの昔なつかしの作品、ホームズやポアロなどは見ていましたが、5年くらい前まで現代のドラマはまったく見ていませんでした。理由は、数がありすぎて何を見たらよいかわからなかったから。
しかしふとしたことで見た「BONES」がすごく面白くて!これの続きが気になって動画配信サイトで見ました。
ちなみに好んで見ているのはだいたい事件もの。
〇怖くなくて
〇ユーモラスで
〇恋愛メインじゃない
というのが好みです。日本のドラマでいえば「アンナチュラル」「時効警察」「デカワンコ」とかが好きですね。ユル系。
そんなユル系好きのわたしが実際に見て「面白かった!」と思ったドラマをご紹介します。
「BONES ――骨は語る――」
タイトルからシリアスドラマだと思っていたので、全然興味がなかったのだが、ちらっと見たら面白くて!シーズン1から12まで見通すはめになりました。わたしの初海外ドラマ。
BONES ―骨は語る― シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
天才で美人の女性法医学者、ブレナン。彼女はワシントンにあるジェファソニアン研究所のエースで、
変死事件が起こるとその死体を解剖し死因を突き止めます。
彼女に仕事を依頼するのがFBIのブース特別捜査官。ブレナンとは正反対の性格で、熱血漢で常識人、頭より体が動くタイプ。
出会った当初はお互いがまったく理解できなかったが、何度も仕事で関わるうちにかけがえのない相棒になっていきます。
「BONES」の魅力。
まずブレナンの性格設定が面白いです。空気を読まない(読めない)ため、思ったことを率直に言いすぎて周囲の雰囲気を固まらせたりしているが、その辺りの描き方が上手い。
最初の方はわたしもブレナンのキャラクターになじめず、違和感を持ちっぱなしだったのですが、一度ハマると癖になる珍味系。一見(というか二見も三見も)かわいげがないけれどもその奥に隠れた魅力に回りの人々は気づいていて、うまくフォローしています。
周りにいるキャラクターもいいんですよねー。「BONES」はバディものというより仲間ものという側面を多く持っていて、ここがわたしは大好き。
親友のアンジェラは優しくてユーモアがありチャーミング、同僚のホッジンズはラブリーな変人で、いつも変な実験をやりたがる。シーズン途中から出て来た上司のカミールが、個性豊かな面々に手を焼きながらもお母さん的にまとめている。
基本的には一話で一つの事件を解決するパターン。これ、毎回話を作るのはすごいことだなと思います。パターンにのせつつ、冒頭部分の目新しさは失わないよう工夫している。海外ドラマの脚本はえらい。
そして一話ごとの事件と並行して、仲間内や家族との人間関係もだんだん深く描かれていき、シリーズの間には関係性が移り変わります。ブレナンもブースも変わっていく。お互いに影響を与えあい、良い方へ。この部分も面白かった。ネタバレになるので詳細は語りませんが。
キャストは五つ星!
「BONES」の注意点。
ちょっとだけ注意点があるとすれば、若干スプラッタなシーンがあるということ。なにしろ死体を解剖して骨から事件を解決する話ですから。
そういうの苦手、という人もいるかと思いますが、そこは目をつぶっても見る価値がある面白い作品だと思います。わたしもスプラッタ苦手。でも「BONES」のスプラッタシーンの作りって、凝りすぎてて笑えるようになっていて、何回か見ると慣れてしまいます。
コツはお化け屋敷の仕掛けを第三者が見るように見ること。お化け屋敷の仕掛けって感情移入せずに冷静に見るとけっこう笑えますよね。
「ホワイト・カラー」
美術専門の詐欺師・ニールと刑事・ピーターがバディ。
詐欺師が刑事のバディってどういうこっちゃねんと思うが、ニールは捜査に協力する代わりに刑務所に収監されることを免れ、しかも自由の身に見えつつも足首に取り付けられた機械で24時間居場所は把握されている、という状態。
事件解決の手段が物理的にすごく鮮やかで、このトリックを考えるのも、その撮影もえらいなあと思う。技を感じる。
ホワイトカラー シーズン1 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]
「ホワイトカラー」はキャラクターが魅力です。
主人公のニールの役者はマット・ボマー。かなりの美形です。わたしはこの「ホワイトカラー」でしか知らないのですが、スーツがピタッと決まっててかっこいい~~~。実は詐欺師なのに、エグゼクティブになりすますととてもハマります。人たらし。その能力を捜査にも活かします。
相棒のピーターは見た目は普通のおっさんですが、この人も味があるんだよなー。見て行くうちにだんだん好きになっていく。中盤以降はニールよりもピーター目当てで見たくなります。ラブラブな奥さんがいて、この奥さんも頭が良くてチャーミング。大好き。
ニールの方には、ずんぐりむっくり、メガネのおっさん・モジーもテクニカル・バディとしてついています。モジーも天才犯罪者。ニールも天才的ですが、技術的な面はだいたいモジーが魔法のように解決してくれます。
長いシーズンなのに、メインの登場人物はだいたいこの4人だけなので、人数が多いドラマが苦手な人にもおすすめ。
ニールとピーターは一面ではすごく信頼し合っている相棒なのに、ニールは死んだ恋人にまつわる謎を秘密裡に追っていて、いろいろ隠し事もある。なのでピーターをだますことも多い。それに気づいたピーターは気づいたことを悟られないようにニールを探るという構造もあり、その葛藤も見どころです。
これもキャラクター五つ星の作品。
「メンタリスト」
犯罪コンサルタントのパトリック・ジェーンと女性刑事リズボンがバディ。
各話ごとに一つの事件を解決していくのは他の刑事ものと同じですが、ジェーンの妻と娘を殺したサイコパス、レッド・ジョンへの復讐という部分の比重が高い。ちょっとずつちょっとずつレッド・ジョンへと近づきます。各話の事件はあまり怖くないが、レッド・ジョン関連はサスペンス感が増します。
THE MENTALIST/メンタリスト <ファースト> 前半セット [ サイモン・ベイカー ]
吹替がおすすめ。
主役のジェーンはタレ目がかわいい。実は昔は霊能者と騙ってテレビにも出ていた詐欺師で、その天才的な読心術と記憶力、洞察力で事件を解決します。人を食った言動でリズボンを振り回す。
仲間ものの側面もあり、リズボンの部下の面々もドラマを支えてます。アジア系のチョウという刑事がいい造型。
ジェーンの声を当てた人の喋り方がぴったりだったと思うので、わたしはふだんは字幕派ですが「メンタリスト」は吹替版をおすすめしたい。
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」
ホームズ物は古今東西山ほど作られていますが、ワトソンが女性だということがこの作品の新機軸。しかしわたしが見ているシーズン4までの段階では2人は恋愛関係にはありません。今後はわからないけど。
薬物中毒になり(外聞が悪いため?療養のため?)ロンドンからニューヨークへ来たホームズ、という設定。……ニューヨークに来た理由にちょっと弱いが。でもアメリカの連続ドラマをロンドンで撮っていたらお金がかかるしね。
エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY
シーズン1<トク選BOX>(12枚組) [DVD]
ジョーン・ワトソンは元は優秀な外科医でしたが、とある事件がトラウマになり、その後薬物中毒者の付添人の職についていて、ホームズに出会った。ホームズから探偵術の特訓を受けてからは探偵業のパートナー。
ホームズに振り回されてばかりいるが、冷静な表情の下でホームズにも周りの人にも気を配る優しい人。これをルーシー・リューが好演しています。
ちょうど良いホームズの変人性。
このドラマの見どころはホームズの変人ぶり。事件ごとにホームズが繰り広げる推理やトレーニングの方法が変。「……一体何やってるの?」とジョーンが訊くような突拍子もないことばかりで、ここで毎回クスリと笑わせられます。
この作品のホームズはたしかに変人でふだんは周りの人が怒るようなことをいろいろやってしまうのですが、実は情に厚いという設定です。時々しんみりさせられます。
ホームズの兄や父なども出てきますが、彼らの言動は原作からは遠く離れている。もはやホームズの名を借りた別物だが、これはこれで面白いです。これは字幕版をおすすめしたい。
「ナンバーズ 天才数学者の事件簿」
天才数学者で大学教授のチャーリーが捜査官の兄・ドンを助けて一緒に事件を解決していくストーリー。
ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル シーズン1<トク選BOX> [DVD]
おっとりしていて学者肌の弟とマッチョで自分に人一倍厳しい性格のドンとはあまり兄弟という感じがしない。その違いゆえに葛藤もあったりして……
数学が苦手でも大丈夫。
でも数学で事件を解決していく手法は面白いし、親父さんもいい味出してるし、ドンの部下たちもいいキャラクターなので家族物としても楽しめます。家のリビングでの場面が頻繁に出て来て、なんかあったかい感じがするんですよね。
天才には珍しくチャーリーは優しい人な造型です。多少変人だけど、変人成分はどっちかというと低め。チャーリーの吹替が好きなのでこちらも吹替版をおすすめしたい。
「FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿」
これはねー。わたしは面白かったと思うんですけどねー。わりとファンもいたようなのに、残念ながらシーズン1で打ち切り。この原因は謎のようです。主役を演じた俳優も、突然の打ち切りにがっかりし、しばらく立ち直れないほどだったとか。
なんとDVDも日本語版は出ておらず、Amazonプライムビデオで見るしかないらしい。面白いのになー。不遇な作品。
事件ものには珍しく、不老不死のファンタジーな主人公。
主人公のモーガンは200年近く前に生きていた人。船医として船に乗っていたが、海で殺されてしまう。その時なぜか不老不死の体になってしまった。
そこから200年、さまざまな苦労をして生きて来ました。今はニューヨークの監察局で監察医として働いています。
――モーガンは現代でも事故に遭ったりなんだりかんだりで死んでしまうのですが、そのたびに生き返ります。でも生き返るのは必ず水中。しかも素っ裸で!陸地に上がると警察に捕まります。そのたびに服を持って迎えに行くのはモーガンが同居している男性、エイブ。
対外的にはモーガンはエイブを「父さん」と呼んでいますが、実はモーガンの方が逆にエイブを赤ん坊のころから育てた育ての親で、2人きりの時にはエイブがモーガンを「父さん」と呼びます。
外見はモーガンが40代、エイブが60代なのですが。モーガンが不老不死なので、どこかで見た目年齢の逆転が起こってしまったんですね。
監察医としてのモーガンのバディが女性刑事のジョー。モーガンの秘密には気がついていません。モーガンも自分が不老不死だということは絶対口外出来ないので、秘密をかかえたまま、距離を詰められない……という関係です。
うーん、やっぱり素っ裸で復活するというのに無理があったのだろうか。ロケも大変だしねえ。前半は一話にたしか必ず死ぬシーンがありましたが、後半は死ぬシーンが少なくなります。
昔生きていた時の回想シーンも時々入り、歴史もののテイストも味わえます。イギリス人という設定なので(主演のヨアン・グリフィズは実際にはウェールズ出身)そういう部分もわたしの好み。
全22話と短いので、むしろとっつきやすいかも。
海外ドラマのいいところは長く楽しめること。
海外のドラマって、人気があればずっと続けるんですよね。シーズン1回分がだいたい22から24話くらいで、1年のうち半年放映して、残り半年でドラマを撮って、みたいな流れらしい。
日本でもこういう風に出来ないかなーと思うんですけども。日本のドラマは「相棒」以外はたいていは11話前後で、視聴率によっては数年後に続編が出たりはしますが。でも面白いドラマは続けて見たいに決まっている。
11話というのは、みっちりストーリーを描くのには短いと思うんだよなあ。3ヶ月ごとに新しい設定を考えてキャストも新しくして、っていうのは脚本家をすり減らしていくような気がするのですが。せめて半年のドラマがもう少し増えてくれることを祈ります。
DVDでも動画配信サービスでも。
ドラマを見るのにいろいろな方法が選べるようになりました。DVDでも動画配信サービスでも。動画配信サービスのラインナップはそのサービスごとにかなり違うので、契約する前に具体的に見たいドラマがあるかどうかチェックしてから選んでくださいね。
上記の5つのドラマの中で、面白そうなものがあったら見てみてください。
長く楽しめると思います!
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