前回は歌で16(実際は旧石器時代を除いた15)の時代区分を覚えました。歌えるようになりましたか?
今回は時代区分についてもうちょっとだけ。これも覚えると役に立ちます。
レベル6。時代区分の名前はおおむね、その時代の中心都市。
まずもう一度、時代区分を見てみましょう。
先史時代:(旧石器時代)、縄文時代、弥生時代
貴族の時代:古墳時代、飛鳥時代、奈良時代、平安時代
武士の時代:鎌倉時代、室町時代、戦国時代、江戸時代
近代・現代:明治、大正、昭和、平成、令和
これで16です。(旧石器時代を入れて)
時代区分の名前は、だいたいのところ、その時代の政治中枢があった場所を表しています。そう、政治中枢=都ではないんですね。日本の都は鳴くよウグイス平安京、の794年から明治維新まで(←明治維新の年代は知らない)、ずっと京都だったのですから。
ただしその前の都は奈良や大阪だったし、先史時代は都という存在自体ありません。そして武士の時代は都は京都だったけれども、政治権力を握っていたのは鎌倉や江戸にいた武士(=将軍=幕府)でした。
ちなみに時代名=政治中枢だった時代は16のなかで、いくつでしょうか?
先史時代
(旧石器時代)
×縄文時代←使っていた土器の模様(文様)が縄を使ってデザインしていたから。
×弥生時代←東京都文京区の弥生遺跡から発掘された土器から
貴族の時代
×古墳時代←この頃の都はあまり正確にわかっていない。おそらく今の大阪府付近。
〇飛鳥時代←この頃の都は複数あってだいたい飛鳥エリア。現代の市町村名としては奈良県明日香村。
〇奈良時代←現在の奈良市にあった平城京が都だった時代。
〇平安時代←現在の京都市にあった平安京が都だった時代。
武士の時代
〇鎌倉時代←現在の神奈川県鎌倉市に鎌倉幕府があった時代。
〇室町時代←現在の京都市室町通に室町幕府があった時代。
×戦国時代←日本全国、日々是決戦。都は相変わらず京都。
〇江戸時代←現在の東京に江戸幕府があった時代。江戸は東京の旧名。
近代・現代
明治・大正・昭和・平成・令和
これらは実際は時代ではなく年号。天皇一代で一年号を使用する。明治以降、首都は東京。なぜ明治以降だけこんなに細かく分けるかというと、時代が近い分わかっていることがたくさんあって、歴史上の出来事の分量がやたらと増えるからです。
6つですね。16の中の6つなら、いうほど時代=都ではないか……
でもでも、古墳時代まではそもそも明確な都がないってことと、明治以降は年号なので、除外するとしたら飛鳥から江戸まで、戦国時代以外は当てはまっている。……これは言い訳ですか。まあいいよね。
政治中枢があった時代はその都市が一番輝いた時代。なので、たとえば旅行に行く時に、奈良市へ行ったら奈良時代についての観光がメインになります。京都へ行ったら平安時代について。鎌倉へ行ったら鎌倉時代について。東京に行ったら江戸時代。観光する時はそれに基づいて計画を立てて下さい。
時代名を覚えると、どこのエリアが栄えていたのかがわかる。
16個もあると名前の由来を覚えるのも大変ですが、明治以降は年号だから、由来というものはない(というか出典はあるが)ので、特に覚えなくて良し。先史時代の旧石器時代・縄文時代・弥生時代もそんなに覚えなくてもいいです。要は土器の模様なんですよね。
覚えるとお得なのは古墳時代から江戸時代にかけて。それぞれの地域のアピールポイントを覚えましょう。
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