福岡市美術館は、特別展などをやっている時期ではなかったので常設展のみ。そんなに期待しないで行きました。何しろ常設展通常料金200円ですからね。JAF割で150円。でも期待よりも面白かったです。

言われるまで気づかなかったけど、これも前川國男設計でした。宮城県美術館、熊本県立美術館の設計者です。たしかに。言われてみれば。
「東光院のみほとけ」。
こういうネーミングだと特別展のようですけど、多分これ常設展。博多にある薬王密寺東光院からまとめて寄贈された仏像がメインです。仏像のいいやつを久々に見たので楽しかったー。
……といいたいのではあるが、実はどんなんだったかは忘れました。いや、楽しかったのは覚えているけど、どんなのを見たのかは忘れました。
幸い写真撮影可だった。

南北朝時代の金剛力士立像。わたしはここ数年でようやく知ったのですが、金剛力士=仁王だそうです。似て非なるものだと思っていた。
東大寺の南大門のものが有名ですね。ここのものとは大きさや時代は全然違いますが。

中央が平安時代の薬師如来。仏像は総じて平安時代のものが推しです。
他の4つは多分江戸時代・鎌倉時代のもの。
その他に、

野々村仁清「色絵吉野山図茶壷」。

唐物肩衝茶入 銘「松永」。戦国武将の松永久秀が持っていた茶入らしい。松永久秀は近畿で延々とごたごたしていた大名で、あっちこっちについたり離れたりして、結局は信長に攻められて死んでしまった人。なかなかしたたかに生きたイメージがあるが、それはそれとして茶の湯には耽溺していたらしいです。茶道具などをかなり集めていたようだ。
とろりとした色、形の茶道具。
鴻臚館跡へGO!
とはいえ、福岡市美術館は1時間程度で見終わりました。出て16:00。いや、微妙な時間帯。もう少し何か見られるような……?実は鴻臚館の資料館を見たかったのよねー。時間がギリギリすぎる。でも行く。
広い公園の中なので、場所が今一つわからず、どこかで道を訊きました。だがそこでも「間に合うかどうか……」と微妙な顔をされる。けっこう遠い。走るほどの体力はない。早歩きでもけっこうきつい。
だが何とか間に合いました。

「あと30分くらいで締めますが大丈夫ですか?」と言われながら入る。そこまで展示物がたくさんあったわけではないのが幸い。まあさくっと見ればね。また来るしね。

実は現在、鴻臚館を復元再建しているそうです!まあ数年かかるだろうけど、これは重畳!城跡は日本全国けっこうな箇所で復元できますが、鴻臚館は奈良と福岡だけでしか復元できないからね!あれ?難波にもあったっけ?
Wikiを見たところ、難波、それから奈良ではなくて平安京にあったそうです。わーい、楽しみ楽しみ~。福岡を最後に再訪するのは鴻臚館が出来上がってからにしたいと思います。……果たしていつ頃になるのか。
福岡城址。
17:00近くに鴻臚館の資料館を出て、ついでだから福岡城址を見ることにした。城下町に飽きてる、といいつつ、通り道ですからね。
でもこの頃にはもう日はだいたい沈んでる感じなので、人通りがかなり少なくてちょっとコワかった。

この日はどうも何かのお祭りがあったようです。まあ始まるまで滞在するという手もありましたが、もう疲れてたしね。

このアングルは昔来た時にも撮った気がする。はるかな過去の自分の影を見る。

写真よりもだいぶ実際は暗いです。この旅の最後は夕やみの福岡城。
博多を離れる。

博多の町は他では考えられないほど中心部と空港が近いですから。地下鉄に乗ってしまえばあっという間に空港へ行けるんですね。そういうなめた考えて空港へ行ったところ、17:40に空港へ着いて、うろうろして「博多通りもん」その他のお土産を物色していたら、19:00発の飛行機に乗るには夕飯を食べる時間がなくなってしまいました!
んー、ここで最後の地元グルメを何か食べようと思っていたのだが。仕方ないのでコンビニでサンドイッチとパンを買う。まあ14:00にラーメン食べてますからね。

19:00発の飛行機でこの地を離れる。眼下に広がる博多の夜景。……だが当然のことながら上昇中の飛行機から撮った写真はぶれぶれで、わざわざ人様に見せるほどの写真ではないのであった。
博多から仙台まで1時間半です。本でも読んでたかな。サンドイッチはロビーで食べたんだった気がする。
画竜点睛を欠いたか?
20:30に仙台到着。10分早く着きました。10分早く着いたことが吉と出るのかどうか。
――実はこれは凶と出ました。
早く着いたから、これならひとつ前の電車に乗れそうじゃない?という色気が出てしまった。早足で急いで駅に向かって、ぎりぎりのところでドアが閉まりそうになる。そこで――ここまでせっかく急いできたのにその労力は、という考えが閃いてしまった。つい反射的に閉まりかけたドアに手を突っ込んでしまい、はさまれる。
電車のドアに挟まれるのは、エレベーターに挟まれるということとは全然違うんですねえ。エレベーターと同じように、なんだったら腕を挟まれている時点で自動で開くんじゃないか、という無意識のイメージがあったが、電車のドアは強力でがっちり腕を挟まれてしまう。大慌てで腕はなんとか抜けたが、その代わりに手に持ったお土産の袋が挟まれる。
最悪、お土産は、手を離せば人間は無事だろう。でも「博多通りもん」と、あんなに迷って決めた「苺ひよこ」を諦めるのは無念。……そう思って、必死でお菓子の袋をひっぱる。破れる。しかし中身は挟まれたまま。
――結果的にはそんなに慌てる必要はなかったんです。このドアが閉まったのは発車のためではなく、暖房を逃がさないための一時的な閉扉でしたから。だが悲しいかな、ふだん電車に乗らないわたしは、いざという時にそこまで思いがいたらないんですよね。今にも発車しそうに感じて必死になってしまった。
最終的には、電車の中から見知らぬおねーさんが「開」のボタンを押して開けてくれました。あ……そうか……。当然「開」のボタンはわたしのすぐそばにもあります。がっかりというか、ほっとしたというか、複雑な心境でした。
普段地下鉄などで、「駆け込み乗車なんて、なんて危ないことをするんだろう」と思っていても、自分が実際に直面するとこれですからね。今後十二分に気をつけたいと思います。
21:00過ぎ、無事帰宅。
12泊13日。長い旅行でした。

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