21.和歌山の旅は。

和歌山/2026

7泊8日の和歌山旅行が終了しました。まあ実際の旅行は2ヶ月以上前ですけど。
小粒な旅行を想定していましたが、それでもけっこうあちこち行きましたね。

そもそもここ、の下村観山展。

下山観山展は行って良かったです。山田五郎のyoutubeで知って「行こう」と思い、勢いのまま行って来た。帰って来てしばらく経って山田五郎は亡くなり……。置き土産をもらった気がしている。

人が少なかったのでじっくり見られた。いい日本画をまとめて見られる機会は少ないので貴重な経験だった。「弱法師」との再会。――しかしその後、録画していた「日曜美術館」の下村観山回を見ると、やはりもっと細部を見てくるべきだったみたいですね。「熊野観花」なんか、自分でも相当細かいところまで見たつもりだったんだけど、その奥に、さらに細かい見どころがあったようなんですよ。顕微鏡レベル。

今まず思い出す一枚といったら遺作の「竹の子」だなあ。病中、あんなにしっかりとした、あんなに繊細な線が描けるものなのかと。何十年も鍛錬した線。しかも竹の子だからね。生命力の象徴だからね。弱弱しい竹の子ではあり得なかった。

 

貴志川線。

今回、一番印象に残ったのは実は貴志川線だったかもしれない。意識してなかっただけに、電車のデザインの素晴らしさがグッと――というよりバーン!と来た。

ミュージアム電車のデザインがすごく好き。車体の色がダークチョコレート?ほぼ黒?ってところもクラシカルで良かったし、古今東西(主に西)の名画をネコでパロディにしているのも好きなセンスだった。これでもか、と詰め込まれた細かなデザイン。ここまで総模様にしちゃうと下品になりかねないんだけど、それをぎりぎりの線で抑える見極め。

あと何しろ、たま駅長の存在がね……。でっかく引き伸ばされたたま駅長の写真の表情に胸を打たれた。深い感情をたたえた写真。聖母のような、といえば言い過ぎだが、いつまでも見守ってくれるだろうと人間側に思わせてしまう精神性がある。

わたしはもう今後の人生で和歌山市に行く予定はないのだが(熊野には行くかもしれないけど)、貴志川線はもう少し気合を入れて乗ってくれば良かったと思った。何しろ格安だしね。一日乗り放題チケットを買えば800円ですよ!800円で電車を味わい、猫の駅長たちを訪ね、なんだったらたま駅長のカフェにも行き、三社めぐりも出来る。一日遊べます。半日じゃ足りなかった。

大高野山。

神社仏閣好きのわたしがようやく初めて訪れる高野山。今まで何をしてたんだとお思いの向きもあるでしょうが、……まあ伊勢神宮にだって数年前に行ったばかりだしね。

やっぱり山上の宗教都市というのは日本にそんなにないと思うので、特異性は感じた。下界からのアクセスも変わっていたしね。
だが着いてしまえば普通の落ち着いた佇まいの町で、特に違和感というものはない。お寺も多いがお店も普通にあって、あまりお寺が前面に出てる感じではないんですよね。

一つのお寺が広大だというよりは、たくさんのお寺がある広大な土地、という感じなので、いにしえの中尊寺、毛越寺など、僧房何百と言われたころのお寺はこんな感じだったんだろうかと思いを馳せた。

とはいえ、車やバスは普通に走ってるし、現代の町です。けっこう観光客が多いはずなのに、通行人が少ないのは、エリアが広いからだろうか。うーん、でも来る時のケーブルカーやバスの乗車率を考えると、このシーズン、観光客もそこまで来ているわけではないのか。その中で、歩いている人がかなりの割合で欧米系であることが不思議だった。高野山には彼らを引き付ける何かがあるのだろうか。

一緒に歩いたドイツの人は、その後も楽しく旅をしただろうか。

宿坊にも泊って良かった。高野山の体験としては、奥の院参道と宿坊がやはり大きかった。奥の院参道を最初に通った時、雨上がりだったことも良かった。高野山の湿度を感じられた。苔の美しさ。水豊かな土地。

奥の院はやはり特別でした。

根来寺の行きにくさ、そして行けた喜び。

行く前はちょっと無理かなあ、と思っていた根来寺に無事に行けたのは良かったですねー。
何しろアクセスがワケワカランのよ。根来寺の公式HPを見てもよくわからないし。なにしろ観光客は土地勘がないから、3方向からの案内をされても「???」となるしかない。

だが「JR岩出駅からりんくうタウンへのバスの途中で根来寺に寄る」と考えれば、ごくシンプルに問題は解決できました。まあだからといってバスの本数は増えないので、やはり行きにくいことは行きにくいんですけど。あとでこのテーマの記事を一つ書いておきたいと思います。

根来寺は大塔の姿が良かった。蝉の声に囲まれながら木陰で涼んだ記憶も。

美味しかったもの。

最初に思いつくのは、キーノ内「厚切りとんかつ よし平」さんの太刀魚の炊き込みご飯ですかねえ。とんかつ自体も美味しかったけど、とにかく太刀魚の炊き込みご飯に感動した。

……と思ったら、実は昨日突然新聞広告が入って来ましてね。
「厚切りとんかつ よし平」。なんか記憶にある……あ!和歌山で入ったお店だ!まさかピンポイントでわたしの行動範囲にお店が出来るとは!

こちらはチェーン店だったんですねえ。和歌山市内に2軒3軒あったのは食べログで見たけど、和歌山県内と関東圏に20店弱出店しているらしい。そして東北初出店なんでしょうか、まさかピンポイントでわたしの(以下略)。

行くのを楽しみにしています。月替わりの炊き込みご飯が美味しそうな時に行こうっと。

あとは洋菓子店のPKiAさん。バターサンドが美味しかった。まあ2回めに買った時は持ち歩く時間が長すぎてつぶしてしまったわけですが。

キーノの1階のオシャレスーパーが良かったですね。もっとお弁当とかお寿司も買いたかったんだが。ちょっと今回は果物だのお菓子だの、欲張って買いすぎました。旅行の時はよく歩くから、どっちかというと痩せるのですが、今回はちょっと太ったと思う。

 

楽しかったです!

友ヶ島へ行けなかったのは残念でしたが。仕方ないね。そういうめぐりあわせだった。

しかし和歌山市及び周辺に7泊8日かけるかー……と思うと、我ながら半分呆れます。相変わらずじっくり派の旅行をしますねー。高野山があるとはいえ。

本当は串本の無量寺にも行きたくて、スケジューリングの時点ではかなり四苦八苦して考えたんですが、今回はオオゴトになるので止めておきました。……そしたら、宝物庫改修をしていて、結果的には今回行くことにしてなくて良かったーということになりました。

無量寺はね。熊野と一緒に行きたいね。

 

今後、秋に会津へ行く予定があります。でもひとり旅ではないので記事にするかどうか……。内容によりますかね。
その後、来年になるが例によって2月にキュンパスで東京へ行きたいなあ。

この会津と、2月の東京を早々にスケジューリングしておきたいと思います。

では。次の旅行までごきげんよう。

 

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