イギリスのオールド・ドラマ、ホームズ物やミス・マ―プル物は別にして、海外ドラマを見るようになったのは、この6、7年です。といってもそんなに数はこなしておらず、そのなかでもすごく面白い!と思ったのは何本かだけ。
その何本かについては後日、別記事で書きたいと思いますが、それはそれとして、
今回は見ていて「あれ?英語聞こえる?」と思った、
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」について。
エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY
シーズン1<トク選BOX>(12枚組) [DVD]
もしかしてルーシー・リューの英語は聴きとりやすい?
わたしは現在シーズン4を見ている途中です。シーズン3を見たのが多分1年か2年前で、その頃にはまったく思わなかったのですが、最近シーズン4を見ていて、驚きました。
ルーシー・リューの英語が部分的に聴きとれてる気がする。
海外映画やドラマなど、字幕なしで理解できるのは憧れですが、なかなかそのレベルまで達するのは難しい。ネイティブが話す速度はやはり速く、わたしの場合は、ゆったりしたドラマで単語が簡単な台詞がわかる程度。それも集中して聴いた場合です。集中して聴くと全然ドラマを楽しめなくなりますから、ふだんはそういう努力をせずに見ています。
が、最近普通にドラマを見ていたところ「あれ?」と思いました。集中しなくても、時々英語が入ってくる。主にルーシー・リューの台詞。
スイッチが入ったような感じ。この感覚はものすごく久々だったので、感動しました。
これはどうしてだろう……と考えましたが、理由として一番思い当たるのは、ここのところちらほらNBAの英語実況を聴いていたことです。
近頃はだいぶさぼっており、英語実況まで聴くのは1週間に1度くらいですが、やっぱり効くんじゃないかな、コレ。
(残念ながら今年のNBAはシーズン中止になってしまいました)
また、特にルーシー・リューの英語が聴きとりやすい要因については、
〇アジア系で英語は5歳頃から習得を始めたというのが関係しているのかと思ったり。
〇台詞に短い言い回しの割合が多いという理由もあると思いますね。
〇わたしが聴くのはワシントン・ウィザーズ側の実況なので、ウィザーズの実況の人がニューヨーク出身なのか?と思ってみたり。(ルーシー・リューがニューヨーク育ちなようなので。英語にも方言があります)
真相は不明ですが……
ちなみに主役のホームズはジョニー・リー・ミラー という俳優が演じています。イギリス人で、台詞量が多くて早口。なかなか聴きとるのが難儀です……。グレッグソン警部もぼそぼそ喋るので聴きとれない……。ベル刑事は多少は聴きやすい。他の2人の男性と比べれば。
「英語が入ってくる」感覚はちょっと面白いです。
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」とはどんな話?
さて、このドラマはどんな話なのでしょうか?
古今東西、数々作られてきたホームズ物。そのなかで、このドラマの新機軸は、ワトソンが女性、しかもアジア人女優が演じるということ。これは珍しい。
ロンドンでスコットランド・ヤードの顧問として活躍していたホームズは、覚せい剤に手を出し、そのリハビリのためニューヨークに移住。ドラマの冒頭ではリハビリ施設から出て来たばかり。
国際的な巨大ビジネスを経営するホームズの父が、立ち直りのケアのために雇ったプロの付き添い人がジョーン・ワトソンです。2人は同居生活を始めます。
変人で偏屈なホームズに振り回されるワトソンですが、彼女の誠実さと包容力が徐々にホームズの心を開き、彼らは相棒としてニューヨークで起こる数々の事件に立ち向かう……という話。
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」の面白さは?
よくある事件もの、バディものといったジャンルではありますが、ホームズの変人ぶりとその中にあるかすかな優しさ、不器用さとワトソンのキャラクターがいい味。
ホームズの独創的な捜査方法が小ネタ的に面白い。
個人的にはルーシー・リューの顔立ち自体はそんなに好きな方ではないのですが、彼女を見てると、アジア系の女性はほっとするというか、癒しがあるというか、「見守る」優しさをより強く感じると思いました。
でもこのワトソンがわりと男とすぐ深い仲になる軽い女なのが、わたしとしては若干納得出来ないが。
このくらいなら軽い女というほどでもないのか?でもあれだけ誠実な人なら、もう少し慎重派であって欲しかった。
しかしワトソンとホームズはそういう関係にはなりません。この辺りの微妙さがまた、制作側が狙った部分なのかも。とはいえ、わたしはシーズン4を見ている段階なので、最終的にどうなるのかは不明。
2人の仲は進展するのか?
グレッグソン警部やベル刑事の友情も好きだ。……が、なにしろホームズは偏屈なので、実生活で同僚にいたら大変苦労するタイプだ。
シーズンによっては、兄のマイクロフトやお父さんが出て来たりします。昨今のホームズ物に顕著なのだが、ホームズは常に家族と葛藤してますね。やっぱりあんなに変人になるにあたっては、幼少期のトラウマという設定にどうしてもなってしまうのだろうか……
マイクロフトがリス・エヴァンズだったのはちょい嬉しかったが、この役がわりと奇想天外な設定で、その後にシーズンには顔を出しません。戻って来れる設定にはしていると思うけれども。これもシーズン5・6・7でどうなっていくのかしら、というところです。
ニューヨークが舞台なのでホームズ物の魅力の一つであるイギリス味は少な目ですが、主役がイギリス人俳優ということで「控えめに表現された友情」はあるかなー。
のら猫みたいなホームズが、ワトソンをかけがえのない人だと認識していくさまがわたし好みです。変なヤツだがかわいい。
「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」、ヒアリングの素材としてもおすすめ。
日本のドラマは大抵1クールで終わりですが、海外ドラマは続く時はけっこう続く。この「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」はシーズン7で完結だそうです。たっぷり楽しめます。
動画配信サービス、U-NEXTは現時点で31日間お試し無料です。まあ31日間でシーズン6まで見るのは限界を越えると思いますが……
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