今まで北海道東部には足を踏み入れたことがありません。何しろ遠い……。
日本最大の湿原である釧路湿原に興味はあるのですが、実際に行くとしたらどういうコースでたどり着いて、どこを巡って、何を食べればいいのでしょうか?調べてみたいと思います!
仙台から釧路まで。
だいぶ昔、興味を持って調べてみた時には時間も金額も、それはそれはかかりました。その時の印象でものすごく遠いと思っていましたが、長い年月の間に変化がありました。
仙台ー札幌間にピーチ様が就航して下さっている!
ピーチ航空になぜ「様」まで付けるのかというと、なんと仙台から札幌まで3190円で運んでくれるからです!3190円ですよ……!いい時代になったものだなや。
もちろん時期によって飛行機代は変動しますし、もしかしてキャンペーン期間中ならもっと安く行ける可能性もあるわけですが、今回はたまたま適当に選んだ、この冬の時期の金額で試算してみます。
……現実にはわたしは真冬の北海道は絶対行きませんけどね。だってきっとものすごく寒いじゃないですか!
札幌から釧路の移動、高速バスだと?
ピーチで3190円で行けるのは仙台14:00-札幌15:15の便と、その後の便。朝一の便だと5890円。新千歳空港着。
札幌乗り換えだと札幌も愉しめますね!ただ新千歳から札幌までの移動の距離とお金を考えなければなりません。
とはいえ、JRの快速エアポートを利用すれば37分、1150円で札幌駅に着きます。ということは、ざっと見て16:30~17:00くらいには札幌駅に立てます。
その後の場合、札幌-釧路間の高速バスは、
札幌17:50発、釧路23:05着の便と、
札幌23:10発、釧路5:20着の夜行バスがあります。正規料金で5880円。
一泊分のホテル代が浮くというのは魅力的。
札幌-釧路は約5時間。そういう意味でも夜行バスの方が楽なんじゃないかな。
寝られなかった時に辛いんですけどね。そこは到着日の日程をゆるくして対応します。
ということは仙台を14:00に出て、早ければ23:05に釧路駅に立て、夜行バスを利用しても5:20には釧路駅に到着しているわけです。金額はおよそ1万円ほど。
昔、試算した時は片道5万弱だった気がするのですが……LCCはありがたいもんです。
新千歳から釧路、飛行機の場合は?
仙台ー新千歳、新千歳-釧路と飛行機乗り継ぎで行くなら仙台発は朝一の便になります。
仙台9:40発、新千歳10:55着。5890円。
その後の乗り継ぎ可能な便はおそらく8便程度と思われます。正規料金だとおそらく22000円くらい。早割などで安くなると、金額は10000円~18000円前後。
新千歳から釧路、JRだとどうなる?
新千歳空港から一駅の南千歳で乗り換えての釧路までの特急があります。JR石勝線特急スーパーおおぞら。待ち時間にもよるが、約4時間、9990円。18:00頃乗って、22時に釧路に着く感じ。
ちなみに札幌から釧路だと9990円、4時間15分の道のり。
3通りの交通手段を比べてみると。
いずれにせよ一日目は移動で終わりますねー。
〇最安値は、仙台-札幌を午後発の3190円で飛んで、札幌までJRで1150円、釧路まで夜行バスの5880円。合計1万円ちょっと。1泊分のホテル代も浮かす。
〇しかし早割が使える期間であれば、仙台-新千歳間も第一便でも3190円の場合もあるし、新千歳ー釧路も1万円前後で。13000円くらい。
さらに札幌-釧路往復の場合、早割で15000円くらいもありそうなのでさらに安い。片道当たり1万円ちょっとにまで下がるかも。
この2択ですね。意外にバスでも飛行機でも買い方によっては金額があまり変わらない。
朝発って夕方釧路入り。そこから観光は出来なさそうな時間だけど、幣舞橋の夜景とご当地グルメは楽しめそう。
予定を2ヶ月くらい前に決められるのであれば、飛行機でもバスでも純粋に交通費という意味ではさほど違いはなさそうです。むしろ早めに札幌-釧路の飛行機を往復買える場合は飛行機の方が安そう。
ここのポイントはホテル代と体力温存をどう考えるかですね。
釧路湿原は広い。どこへ行くか。
細岡展望台と釧路市湿原展望台が二大展望台のようです。
細岡展望台
こちらは湿原の中に川が流れていて、ピクチャレスクだそうです。それから夕日がきれいだと書いてあった。
バスの便はなく、鉄道か車かの2択。
このあたりの鉄道はノロッコ号という観光列車が有名。ただしGWと秋に1日1往復、夏季に1日2往復というかなり頼りない編成……。
その他にはレギュラーな釧網線の鉄道が走ってます。……走ってますが、冬季はこちらも1日に2本などという頼りなさ。5月頃だと1日6本くらいに増えるようなんですけどね。
これを組み合わせて何とかなるかどうか。現段階では2020年の時刻表は未定。実際に行く時の時間帯がどうなっているかですね。
ノロッコ号は釧路→東釧路→釧路湿原→細岡→塘路の5駅の往復で、釧路-塘路間は約50分、640円。
塘路にある、カヌーツアーを取り扱っている団体のホームページでは、11:54塘路着のノロッコ号で行って、釧路川をカヌーツアーで下り、細岡駅付近でカヌーを降りて、細岡駅から14:03に帰るスケジュールがおすすめされていました。
しかしこれだと細岡展望台に寄る時間はない上に、そもそも細岡展望台の最寄駅は釧路湿原駅なので、細岡駅から3キロ弱歩かなければなりません。この道はおそらくですが、けっこう淋しいんじゃないかなあ……。ちょっと通るのは不安な道かも。釧路湿原駅から細岡展望台までも10分程度かなり登るらしいし、塘路のカヌーと細岡展望台を鉄道で一緒に行くのは難しそうです。
注意・釧路湿原駅は無人駅でトイレなし。
近くにある細岡ビジターズラウンジでは軽食も食べられるようです。
鉄道利用なら夏の期間のノロッコ号が一番普通で安心。が、これでは夕日は見られません。夕日を見るなら車移動一択のようです。
うっ、しかもノロッコ号から見られる景色は釧路湿原-塘路間がいいらしい。その区間を乗って細岡展望台に行ってだと、1日2往復のノロッコ号では無理がありますね……。
鉄道だと自由が効かないなあ。やはり日本の端っこは車が強いか……。
安さが売りのニコニコレンタカーだと12時間借りて約3000円+保険料。
ちなみに「ノロッコ号」はこの釧路湿原にあるものとは別に、富良野・美瑛で走っている「ノロッコ号」もあります(これ乗ったことある!)。同じ名前をつけるな、JRよ。紛らわしいじゃないか。
釧路市湿原展望台
2つ目の展望台は釧路市湿原展望台。
細岡展望台が湿原の東側にあるのに対して、釧路市湿原展望台は西側に位置します。なので、ここから写真を撮るのは午後の方が逆光にならずにいいそうです。
あっ、阿寒バスさんが路線バスの時刻表を作ってくれています!
これはわかりやすい。(2019年版)
この展望台の辺りには木道の遊歩道があるそうです。約1時間。バスは午前中の便の方が行きと帰りの間隔が1時間半弱あるし、バスを降りてから先に遊歩道を歩いて、バスの時間まで展望台に滞在するというのがいいと思います。なお展望台の2階は有料なようですが、口コミでは今一つ?
温根内ビジターセンター
釧路駅から見て、釧路市湿原展望台よりも遠いところに温根内ビジターセンターというところがあるそうです。展望台ではないですが、ここの周辺の遊歩道もいいらしい。500メートル?と2キロと3キロの3種類の長さがあるそうです。
釧路市湿原展望台と温根内ビジターセンターはバスの路線は同一。
阿寒バスでは釧路駅前→温根内ビジターセンター→徒歩にて釧路市展望台→釧路駅前というコースも想定しているようです。温根内ビジターセンターと釧路市展望台は木道を6~8キロ。ちょっときついな。
6キロは歩けないというわたしみたいな向きにはやはり釧路市展望台で1時間散策、バスで移動して温根内ビジターセンターで1時間散策、というコースがいいようです。釧路市展望台を先に行くにせよ後に行くにせよ、路線バスの時刻表は周辺を1時間くらい歩くのにちょうどいいくらいの間隔で走っているみたい。
それぞれで1時間くらい歩くつもりでスケジュールを立てると、釧路駅を8:55のバスに乗り、帰ってくるのが13時過ぎという日程が可能みたい。ちょうどいいね。
北斗展望地
釧路市湿原展望台の近くで、道道(←北海道道。県道とかと同じ。ということは都道や府道も言うんですね……。都道や府道は意識してなかった……)53号沿い。展望はいいそうですが、あまり高さがなく、ここを目的地にして訪れるというよりは通りかかったら休憩がてら車を停めて景色を眺める、といったところのようです。
コッタロ湿原展望台
コッタロ湿原展望台もいいと聞きます。湿原全体の北東部、細岡展望台や塘路湖からさらに北に行ったところのようです。
しかしここは車でしかアクセスできないらしいです……。しかも道路は未舗装とのこと。未舗装は特にコワくないんだけど、こないだの九州みたいに、対向車来たらどうすんの!?という道になっちゃうのがコワイんですよね。
うーん、わたしはちょっと無理かも……
穴場で景色がいいらしいので、アクセスに問題なければ行きたいところですが。アクセスが厳しいからこその穴場。
シラルトロ湖の遊歩道、
達古武夢ヶ丘歩道、
塘路湖畔歩道・フィトンチッドの森歩道
などもあるそうですが、けっこうきりがないかも……という感じ。この辺は釧路湿原の北東部なので、車で移動する人が時間があった時にスケジュールに組み込むといいと思います。
結論。釧路湿原の展望台及び木道散策は、
細岡展望台
釧路市湿原展望台
温根内ビジターセンター
の3か所で決まり。一番普通の選択ですね。
タンチョウヅルは見られますか?
タンチョウヅル、見られるものなら見たいです。給餌場に集まってくる冬の方が見やすいそうなんだけど……
夏でも見られるのは釧路市丹頂鶴自然公園。
駅から車で30分くらいかかるようです。バスだと1時間10分。
あとは阿寒国際ツルセンター、通称グルス。こちらも釧路駅からバスで1時間ほど。けっこう遠い。
やはり鶴を見るとなると足を伸ばす必要があるんですね……
見たいは見たいが……
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリという施設もあるそうですが、こちらは給餌場として10月から3月までの冬場営業。
カヌーには乗れますか?
湿原のカヌーはいいらしいよ……!カヌーに乗ったことはありません。夏なら気持ちいいでしょうねー。冬季間でもやっているそうだが、万が一転覆した時の水の冷たさを想像するとちょっとコワイ。そもそも真冬に釧路に行くと考えただけでコワイ。(でも丹頂鶴は冬の方が見られるらしい。うーむ。)
カヌーは小型で、2,3人乗り。ちゃんとガイドさんが漕いでくれて、初心者はただ乗っているだけ(落ちないように静かにしていること!)で良い様子。体重と身長には制限を設けているところもあるようなので、だいぶ大きめの方は予約の時に問合せて見た方が安心かも。
今は冬ですから、具体的な詳細については実際に行く時に調べた方がいいと思います。いろいろな団体が主催していますが、ざっと見たところで目安としては、
場所……塘路湖周辺がメイン。
時間……最短1時間コースというのも見かけましたが、1時間半くらいからが多い。2時間、3時間、4時間、半日、一日とかなりバリエーション豊富。前後の準備の時間を含めるとだいたい1時間コースでも2時間から3時間くらいを見ておいた方が良さそう。
金額……2時間8000円くらいからが多い印象。最少2人からが多いが、たまにおひとり様も可能なところもあり。おひとり様の場合、1.2~1.5倍くらいの割り増し料金設定有り。
その他……保険料としてプラス500円位が必要なところが多い。釧路市内のホテルまでの無料送迎をしているところもあるようです。それはありがたいかも。だがその場合塘路湖散策は無理でしょう。
天気のいい日に、湿原でカヌーなんて天国的な体験でしょうね……!
乗馬はできますか?
北海道ということで、つい馬も気になりました。多分外乗がものすごくいいのではないでしょうか!
〇釧路市ふれあいホースパーク
湿原というわけではなく、林の中を歩くらしい。50分コース4320円、70分コース5400円とお手頃。釧路市動物園の隣だそうです。……でも車で30分、バスで55分。思ったより遠いね。
ここはけっこう遠いですね。しかし釧路湿原の中といえる場所にあるので、コースの景色はすごく良さそうです!2時間コース9100円、5時間コース17300円。おひとり様についての言及はなし。宿泊も可能らしいです。素泊まり5、6000円くらい。
〇乗馬クラブ ケ・セラ
障碍者就労継続支援施設のNPO法人だそうです。サイトではあまり詳しいことはわからなかったのですが、とりあえず書いてあったのは30分のレッスンが1000円で引き馬(馬場2周)が250円なこと……!うちの近くにあれば毎週通っちゃう値段だ!車だと市街地から15分だそうですので、一番近いかもしれませんね。
ただ、サイト更新の直近が2019年6月なので、実際に行く場合は予約がてら現状の確認をした方がいいと思います。
あ、そして「最初は引き馬から」と書いてあるので、観光客が行っても30分のレッスンが受けられるかどうかは定かではありません。でも近くて安いので、引き馬だけでも行っちゃいそうだよ!なんだったら引き馬、5回くらい乗っちゃうよ!
釧路市内の観光地は?
正直、観光場所はあまりないかも。
和商市場は行きたいですね。勝手丼はやってみたいでしょう。(……でも海鮮なら、まず先に地元の塩釜仲卸市場へ行っておけという気もする。数年前に改装して以来、いつか行こうと思っているのですがまだ行ってないんです)
あとは幣舞橋で夕景というか夜景。こんなところでしょうか。
その他はあえていうなら港文館。石川啄木が76日(!)勤めていた旧釧路新聞社を復元した建物だそうです。
一応ザンギも食べましょうか。
あっ!「さんまんま」っていうのがご当地感ありあり!これも食べてみたい!
それから定期観光バスで阿寒湖、摩周湖に行きたいと思います。
ピリカ号。
釧路駅前(8:00発)~ 釧路湿原北斗展望台 ~ 摩周湖 ~ 硫黄山 ~ 屈斜路湖砂湯 ~ 阿寒湖温泉(下車可13:05頃) ~ 釧路空港(下車可16:10着) ~ 釧路駅前(16:55頃着)
最終日にして釧路空港で降りちゃうのもありか……。札幌にも2泊くらいしたいしなあ。
調べてみて、だいたいの日程が形になりました。
札幌から釧路まで夜行バス、という可能性もゼロではありませんが、もうちょっと普通に空路で釧路までと考えると、
1日目:仙台→新千歳→釧路。夕方の早いうちに着けそうです。早割がちゃんと買えるくらいに早いうちから計画を立てることを前提に、飛行機代往復2万5千円。
2日目。レンタカーを借りて、塘路湖近辺のカヌー。1万円くらい。レンタカー保険料含めて12時間4000円くらい。塘路湖近辺の散策。帰り道で細岡展望台から夕日を見る。釧路湿原東側コース。
3日目。レンタカーを借りて、釧路湿原西側コース。乗馬をするかしないか、するなら鶴居どさんこ牧場かふれあいホースパークか、という選択が必要ですが、鶴居に行くのなら阿寒国際ツルセンター、ふれあいホースパークなら鶴公園、とルート的には無理がないはず。
いずれにせよ釧路市展望台と温根内ビジターセンター近辺の散策も可能だと思います。鶴居に行くならとりあえず釧路市展望台に行って、乗馬をしたあとの体力と時間をみてから温根内の散策をするかどうか決められるしね。乗馬5000円~1万円。レンタカー4000円。
4日目はピリカ号。4600円。夕方釧路空港から新千歳へフライト。札幌泊まり。
5日目、札幌を堪能し夕方の便で仙台へ。
うーん、意外に北海道東部、4泊5日というか3泊4日で堪能出来そうですね。もっと時間がかかるかと思っていました。
ホテル代1泊6000円、荷物を宅急便利用4400円、札幌新千歳間JR1000円×2で旅費はざっと9万円です。そこに食費と雑費で1日5000円×5ですか。だいたい12万円くらい。乗馬を欲張らなかったらマイナス1万。でもカヌーは欲張りたい。
今、家にあるチラシを確認してみたところ、3泊4日の日程で摩周湖・阿寒湖・釧路・丹頂鶴・帯広を回るちょっとお高めのツアーが1人当たり20万で出てました。この季節だから品薄なのかもしれないし、もっとお手頃なツアーもある筈だが、カヌーも乗馬もなしで20万!と考えると(あ、食事はついてます)、ここは個人旅行の方がいいな。自分の見たいところだけに時間を使えるし。
いつか釧路湿原に行きたい気分が盛り上がった時は、上記のようなコースをたたき台として回って来たいと思います!ご参考までにどうぞ!
ピーチ航空が関空-釧路便を出してるんですよねえ。いいですねえ。3月の半ばあたりは5490円があります!最安値で往復を揃えるのはちょっと難しいかもしれませんが、15000円見れば余裕です!大阪から釧路まで直行、往復15000円ですよ!うらやましい。はー。関空のそばに住みたい。
しかしピーチは仙台からも、関空、新千歳、台北桃園が就航している。ついつい検索すると……うわっ!台北桃園は1月半ばのこの時点で3月末まで高い~~~!片道5万なんてのもある!安くても1万2、3千円……。台北に行きたい時は飛行機代もかなり前から気にしなきゃだめだなー。
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