こんな困難を乗り越えて根来寺へ行くわけです。――大げさですか。
バスがわかりにくいのよ。
根来寺へ向かうバスに乗ったあと、発車するまでの何分間かで運転手の方に根来寺付近のバス状況を教えてもらう。それによると、――運転手さんでも一口に説明が難しいくらいには入り組んでいるようです。なんか最寄りバス停が3ヶ所くらいあるのよね。
まあこのバスに関しては、降りるバス停を教えて下さるように頼んだので大丈夫。
駅から根来寺まではグーグルマップ上では5キロくらい。バス自体は10分ちょっとでしょうか。岩出図書館前バス停で下ろしてもらえます。「あっちの道を行けばいいから!途中にバス停が何ヶ所かあるから、時間見ておくといいよ」と運転手さんは後方の道を指す。バスはここで降りるのに、そしてバス停が何ヶ所かある……。うーん、やっぱり理解不能。
歩いていくと、大門が現れる。

ほぼ人通りがないところで、大門には子犬を散歩させている男性がいた。
「さわっていいですか?」「まだ人馴れしてないんですよ」
わんこは手を出すわたしにうっかり近づき、途中で気づいて「まちがった!」という顔をしてころころと逃げていく。そのしぐさが可愛かった。たしかトイプードル。
さらに歩いていくと、ひなびた小さな神社。

三部権現という神社らしい。権現は大変に仏教と神道の混合の神格なんですよね。根来寺との関連も深いらしいが。暑い暑い日差しのなかの、ぽつんと静かな神社。
根来寺にたどり着く。
降りたバス停から15分ほど歩いて根来寺。なかなか広い根来寺の敷地は、西側が本堂、東側が大塔や大伝法堂などのエリア。本堂は広い建物なんだけど、平べったい広い建物なので、写真で見る分には東側の方が特徴的ですね。独立した建物だけに。

特徴的じゃない方の本堂の一部。なんか改修中だったんですよねー。なので一部行けないところがありました。
本堂から出てから拝観料を払う場所があることに気づく。先に見ちゃったんだけれども。そこの窓口のおにーちゃんに根来寺へのバス事情を(例によって)訊いてみると「なんだかややこしいんですよね。うちでも把握してないんですよー」なんていう。
ええ?そういうもの?
「ついこないだも、そこに根来南という新しいバス停が突然現れてまして……バス会社から連絡が来るわけでもないし、こちらも通常バスを使わないですし」たしかに。これねー、参拝者の便を考えてくれるなら、天下の根来寺には、バス会社から時刻表なりと届けてくれてもいいんじゃないかなーと思いました。地域バスのようだから、そこまでお客さんが増えなくてもいいのか?

やはり根来寺といえばこの大塔。
高野山の大塔は朱塗りだったけど、こちらの大塔は落ち着いた黒。どちらもいいけど、好きなのはこっちかな。多宝塔はどこにでもあるものじゃないので、見られてうれしい。

大伝法堂。
根来寺は高野山から分かれた、弘法大師ゆかりのお寺なので、伝法堂、そして大師堂があります。高野山の反対勢力がこちらに移って来たという歴史を考えれば、この静けさがひときわ染みる。夏の境内に吹く風の。緑滴る。

1時間くらいいたでしょうか。拝観というよりは日陰で涼んでいた時間も多く、拝観時間としては30分強くらいでしょうかねえ。
根来歴史の丘。
ここからどうしようか迷いました。時間的にはお昼ごはんなんですが……根来寺のそばには古民家カフェもあったし、ラーメン、カレーなどの軽食系もあったようだが、なんとなくどちらも気分じゃなくて。とりあえず根来歴史の丘へ向かうことにします。
そこには道の駅もあるし、ねごろ歴史資料館、旧和歌山県議会議事堂があってカフェもあるようだ。歩いて5分くらいだし。なにより大事なことは、ここにはバス停もある。暑いから、涼しいところで待ちたいのよねー。
暑いなか、5分歩くのは若干大変だったけれど。でも全然徒歩圏内ではあります。
着いてとにかく、まずはバス停でバス時刻チェック。わたしは今日、高野山側から来て、高野山と和歌山市の途中にあるJR岩出駅で降りて、北上して根来寺に来ているわけですが、ここから岩出駅へ戻るのではなく、左上(ほぼ真北)の関西空港(の手前のりんくうタウン)へ行こうとしています。
このルートがちょっと面白かったので、最終日根来寺へ来ようと思ったのよー。岩出駅へ戻るよりはるかにいいルート。直接関空へ向かえるし、乗り換えも無くなるので若干のお得感。和歌山市へ戻るとわざわざ感が募るしね。
よしよし。バスの時間まで30分弱。食事をする時間はないから、なんかちょっとしたものを食べよう。そしてねごろ歴史資料館、旧和歌山県議会議事堂を見なきゃ。せわしいな。
道の駅のカフェもあったが、今回は「和カフェTAKASAGO」さんへ。モンブランソフトが美味しそうだったのよー。お店に入ったら、あられの試食を薦められた。買ったら荷物になるので買えなかったが、美味しいあられ。モンブランソフトの支払いのところでも別な味のあられの試食をさせてくれた。こちらはあられが推し商品らしい。
ソフトを飲食コーナーの椅子に座って食べていたら、レジから一番遠いところだというのに、その後2回、あられの試食を持って来てくれました。4回も試食をさせてくれたからいうわけではないが、こちらの店員さんは親切でした!高校生くらいに見えたなあ。最後お店を出る時に「ごちそうさま」といったら、「6月末には桃のシーズンがあるので、その時もぜひ」と言われた。桃かー。来るとしたらまた飛行機に乗って来ないと。
ソフトをぱぱっと食べ終わって、旧和歌山県議会議事堂。時間があまりありません。

こういうタイプの県議会議事堂は、今残っているものは少な目な気がする。わりと西洋建築が多いのよね。和風建築だと残りにくいという事情もあるだろう。この立派な木造建築を建て、残したのはさすが木の国、というべきにやあらむ。
ねごろ歴史資料館は、小さい小さい施設でした。そこまで見るものもなかった。時間があって腰を据えて見たらもっと面白かったのかもしれないけど。でもここがすごく面白いとバスに乗れないので、このくらいであってくれてありがたかった。
あ、ひとまず運行系統図を乗せておきます。

根来寺に行くには、
根来寺
根来寺南
根来寺大門前
岩出図書館南
岩手図書館
根来歴史の丘
この辺のバス停が徒歩圏内。根来寺へのアクセス方法については、後日改めて一記事にまとめたいと思います。……調べてみないとわからないけど。多分。
バスが来た。
なんとこのバスは、根来寺まで乗って来たさっきのバスの運転手さんでした。「行けましたか?」「はあ、堪能しました」。親切な運転手さん。
ここからりんくうタウンまで、およそ40分ほどの道のり。バス代は570円くらいだったか……?もう少し手前の樽井駅で降りて、っていう手もあったけど、乗り換えが1つ増えるし、りんくうタウンを見て時間をつぶせるし、りんくうタウンまで行った方がいいだろう。終点だし。
降りる時にも運転手さんと話をした。目の前のデカいホテルを指さし「カルロス・ゴーンが隠れてたホテルがここですわー」というとった。いたねえ。そんな人。

さて。もう14:00近い。ご飯食べてないのでりんくうタウンで食べましょう。

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