宿坊に泊まり、翌朝は勤行に参加しようと思ってました。勤行は6:00から。
――この早起きのプレッシャーが重すぎたのか、2:00くらいまで眠れなくてですね……。結果として、勤行に行くことは行ったのだが、和尚さんのど真ん前で、初めから終わりまで爆睡していました。何をやったか何一つ覚えていない。どうもすみません。
朝ごはんは多少ものたりなかった……
精進料理の朝食はこんな感じ。

個人的に、がんもどきなどの練り物があまり好物ではないので、この顔ぶれだとちょっとご飯が進まないんですよねー。夕食はなんの文句もなかったが、朝食は、鮭の焼いたのとか温泉玉子などが恋しかったです。味付け海苔を頼りにしてご飯を食べる。
8:30に安養院さんを出る。リュックは預かってもらう。今日はここから、高野山観光です。
壇上伽藍の爽やかな風。
まずは大門まで行ってみます。

てくてく歩いていく。1.3キロくらい。まあ高野山の散歩を兼ねると思えば。だが大門までたどり着く前に町並みが終わるので、何百メートルかはただ歩くだけ。
本当は大門の裏山に登って下界を見下ろしたかったのですが「熊注意」の看板には勝てませんでした……。山ですからね。何しろ。
大門を一目見た後、また同じ道をてくてく歩いて、壇上伽藍へ。
「壇上伽藍」って言われてもあんまりピンときませんよね?高野山には中心寺院として、「金剛峯寺」と「壇上伽藍」と言われる堂塔群があり、この2つは別物だそうです。……別物?別物なのかなあ。今一つ関係性がわからんなあ。一応、本堂としての壇上伽藍、本坊にあたるのが金剛峯寺とWikiには書いてあるが。

この日は天気が良く。でも標高が高いから暑くはなく。
境内は爽やかで清澄だった。
水色の風が吹いていた。
霊宝館&高野山大学食堂。
けっこう楽しみにしていた霊宝館。いろいろいいブツがありそうだったから。
――だが正直、実際に見終わるとそこまで心にこなかった。どうしたんだ、自分。久々のいいブツじゃなかったか?うーん。なぜノレなかったのか。心構えが甘かったのか。博物館という展示形式に没入出来なかったのか。
八大童子立像は前に展示会で見たな。
快慶の孔雀明王は良かった。
もう少しちゃんと気合を入れて見るべきでした。
高野山には高野山大学というものがあり、お坊さんになる若者たちが通うそうです。興味本位で、そこの食堂に行ってみようと思っていた。観光案内所で訊いたところ観光客でも利用可能だと言われたし。

だが人がいなくてねー。
大学の食堂だから学生が相当いるんだろうと思ったが、12時でもほぼ人がおらず。なのでお坊さんの大学ってどんなところだろう?という野次馬根性は満たせなかった。あんまり在校生自体も多くないんだろうね。
食べたのは唐揚げでした。いくらだったか忘れたけど外界よりは安めだったはず。味はそれなり。
徳川家霊台&大師教会。
その後は徳川家霊台へ。
ここもネーミング的には何なのかわからない場所でした。正直言って、行ってもあんまりピンとこなかったんだけど。まあ名前はともかく、徳川家の御霊屋なんですね。家康と秀忠を祀るそう。仙台でいえば瑞宝殿。長く権力を握った徳川家だからこそこんな遠い高野山にこんな立派な御霊屋を建てたわけで。

敷地が狭いので、威厳というか勢力の強さはあまり感じないかも?建物自体は桃山建築のいいもの。少し枯れた雰囲気のある。
少し歩くので、時間がない向きはまあ行かなくていいかもしれません。
その後、大師教会へ。
教会っていうとキリスト教のイメージに引きずられるが、もちろんそういうことではなく……なく……講堂らしいです。実はここのことは全然知らず、諸堂共通内拝券に含まれるから行ってみた。
「諸堂共通内拝券」は高野山の5ヶ所の拝観券を合わせて2500円のチケット。前日に観光案内所で買いました。だいたいこういうものは買うとお得になるから、ほぼ思考停止の状態で買ってしまったのですが、よく考えてみると買ってお得かどうか微妙でした。
金剛峯寺
壇上伽藍
根本大塔
徳川家霊台
大師教会(受戒料・菩薩十善戒)
含まれているのはこの5つ。
まあまあ入場料が高い霊宝館が含まれてなかったのに買ってから気づく。含まれてるからと徳川家霊台に行きましたが、なんだったらここはまあ行かなくてもいいところでした。行ったから言えることですが。
そして、わたしがこの顔ぶれで一番疑問だったのは「大師教会」です。
――ここはねー。諸堂共通内拝券に含めるのはそぐわないんじゃないかと思ったんですよね。
行ってからわかったのですが、ここは観覧ではなくいわば勤行への参加でした。菩薩十善戒というようです。御大師様と縁を結ぶ儀式。
ここは時間が決まっている。現時点では1日7回。しかも時間ちょうどくらいに行ったら10分か15分くらい前までに行かないといけないようで、次の回にならないとダメだって。わたしは金剛峯寺をまだ見てなかったので、ちょうどその間にそちらを回れたので良かったのですが、最後に来ようと思っていた人が事前集合に気づかず(チケットに書いてあったのかもしれないけど)時間通りに来たら参加出来ずとなったらやっぱりイヤなんじゃないですかねえ。
そして、より根本的にはそもそも「戒を授かる儀式」に参加する意識がわたしの方にありませんでした。
わたしの時は参加者が2人だけ。お坊さんに案内されて本堂のようなところに行くと、とても広い本堂がほとんどまっくら。正直、足元がコワイ。まっくらな中に見知らぬ人と2人でいるのは気まずかったですよー。
そのうち、お年を召した僧侶の方が登場して、お経を上げて下さり、法話をしてくれた上でお札様のものを渡してくださるんですが、それを受け取りにいくのも真っ暗なななか。薄明りで移動するのはとてもコワイ。
これは……。正直腰が引けました。これは積極的に戒を授かりたいという意思がある人が参加すべきで、共通券の中に入れるべきではないんじゃないでしょうか。「何がどうなっているの?」と思いながら御大師さまとは心から縁を結べない気がした。そして会場があまりにも暗すぎるのも何とかして欲しい。
納得できにくいあり方でした。
金剛峯寺。
金剛峯寺に実際に行ったのは大師教会での授戒の前でした。

ハシゴが……
こちらは石庭と襖絵を見るお寺でした。……とメモには書いてあるのですが、この襖絵のことはまったく記憶に残ってなくてですね……。写真を撮ってないということは撮影禁止だったんでしょうか。それとも撮りたいという欲が湧かなかったんでしょうか。
庭は撮った。

大師教会の時間までだいぶあったので、大広間でかなりの時間休んでいました。お茶のサーバーがあった気がします。滞在は1時間15分くらいだったけど、お寺自体の観覧だけならそこまでかからないでしょう。
この後、大師教会へ行って授戒の儀式。
再度、奥の院へ。
この日はとても天気が良くて日差しも強かったのですが、風が冷たかったので長袖のTシャツでちょうど良かったです。やっぱり山なんだね。暑いの辛いからありがたかった。
さて。大師教会を出て、この時点で15:30です。ここから今夜の宿坊まではすぐなんだけど、せっかく来たんだからもうちょっと歩き回りたいよなー。でも行きたいところは全部行った。どうしようかなあ。
――再度、奥の院へ行こうか。高野山で一番心に響いたのが奥の院から中の橋までの参道。昨日歩いてとても楽しかったんだけど、素直に歩いて来たら、著名人の供養塔をだいぶ見逃しているのよね。今度はちゃんと地図を見ながらチェックして歩こう。
金剛峯寺の前のバス停で、奥の院へ行くためのバスを待ちます。

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