旅あれこれ

◎小笠原諸島に行ってみるとしたら。ルート検討会ですよー。<観光編・その2>

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小笠原諸島は東京都から南へ1000キロ。通常は6日おき、最短3日~最長2週間おきに通うフェリーが唯一の交通手段という離島。到着まで24時間かかります。一口に24時間といいますが、実感として考えてみるとはるかな旅路ですねえ。飛行機なら地球の裏側まで行けそうです。そこを船で。海と空の間を、ひたすら船で。

前回は島の、山ほどある展望台とビーチの中で、行ってみたいところのリストアップをしました。今回は観光施設と、ツアー、そして父島からさらに2時間船で行く母島を調べてみます。

 

父島の観光施設。

山ほどある展望台とビーチに比較して、観光施設というのは少ない。あまり大規模な施設はないようです。そういうハコものを見に来るところではない。どれも小規模ですが、以下の施設があります。

小笠原ビジターセンター

小笠原の歴史、特異な動植物など、小笠原についてのいろいろを教えてくれるところです。ここはなかなか展示が充実していそう。新しそうですね。

定期船の歴史なんか、各時代の船の模型も並べてくれていて。これは見たいなあ。現在就航しているおがさわら丸は3代目のようです。小笠原諸島が1969年に返還されてから約50年、船の変遷が面白そう。前の船と比べるとおがさわら丸はすごく大きいんだなあ。今でも海が荒れるとかなり揺れるというんだから、船が小さい頃は島に渡るのは命がけだったのではないでしょうか。

おがさわら丸入港中しか開館していないそうなので、着いたその日に見ておいた方がいいかもしれません。中心部の、非常に行きやすい大村海岸にあるので、立ち寄りやすいと思います。入場無料。

小笠原世界遺産センター

こちらは自然・動植物の世界遺産部分にフォーカスした展示施設。2017年に開館したそうですから、まだ新しいですね。小笠原が世界遺産になっていたことを、今回調べ始めてようやく知った……。日本の世界遺産も増えましたねえ。

入場無料で、ビジターセンターからは目と鼻の先。こちらもおがさわら丸入港中の開館だそうです。展示規模は小さいようなので、さくっと見る感じでしょうか。

Bしっぷ(商工観光会館)

こちらは観光協会の窓口。各種ツアーについての相談もここで出来ます。クジラ・イルカツアーもたくさんあるようですから、選ぶのに迷う。

壁面にでっかいクジラの絵が描いてあり、目立ちます。ここも大村地区、ビジターセンターから100メートルかそこらですね。とにかく島は小さい。土日祝は基本的に休館だそうです。あ、それから12時から13時半はお昼休みだそうですので注意。

小笠原海洋センター

小笠原は何とかセンターが多い……。どこがどのセンターか混乱する。ここはカメが見られるカメセンターと覚えて下さい。カメセンターのカは海洋センターのカ。小笠原はイルカとクジラだけかと思っていたら、カメもいるようですよ!

しかもここには子ガメがいるらしい……!カメのエサやりも出来るらしい!子ガメと記念撮影も!テンションがあがるぞー。カメって意外と人懐っこくてカワイイんですよね。しかも子ガメなんていったら、もう!ここはぜひ行きたいですねー。カメの教室も開催しており、時期によっては子ガメの放流体験もできるそうです。

この施設もおがさわら丸入港中を中心に開館するようです。ここも入場は無料!大村海岸の対岸にあるので、遠いのかと思いきや、2キロ程度しか離れてないそうです。その気になれば歩いても行けますね。距離感がつかめない……。このくらいなら4キロくらいはありそうな感覚なのだが。

国立天文台VERA小笠原観測所

ここには巨大な電波望遠鏡があります。ふだんは入れないようなんですけど、年に一度、公開日があって、その時には300人くらい見学者が集まるそう。その他にナイトツアーでも来られるらしいですよ。ツアーによっては1人1台天体望遠鏡を貸してもらえて、天体観測が出来るのだとか。面白そう。周りに光がないから、星がきれいに見えるでしょうねえ。

ここの電波望遠鏡は、岩手県水沢市と鹿児島県薩摩川内市と、沖縄県石垣市の3つの望遠鏡とセットで運用されているそうです。複数の電波望遠鏡をセットで運用することにより、観測の精度が上げられるらしい。

小笠原水産センター

規模はほんとにちっちゃいけれども、意外なほどに水族館。水族館の水は水産センターの水。ウミガメや熱帯魚もちょこちょこいて、入場無料なのでお得な感じ。わたしは水族館が好きなので、こういうところで魚をのんびり見たいなあ。

ここではアカハタの歯磨きを体験出来るらしい。人間が魚の歯磨きをしてあげるの。……なんか不思議。魚にとってはさぞ迷惑なことだろうと思いますが、案に相違してアカハタは歯磨きが好きで、ブラシを見ると寄って来て口を開けるんだそうですよ。

ここは年中無休。ここも入場無料。

小笠原亜熱帯農業センター

こちらは島の南部、バスの終点である小港海岸の少し手前にある施設。植物園のような感じでしょうか。写真は温室が映っているものがよく使われているようですが、温室以外の屋外エリアもそこそこあるようです。あまり人はいなさそうだが。見学自由。入場無料。

 

実際に行ったとしたら、ガイダンス施設の3ヶ所はわざわざ行こうとしなくても行くだろうし、カメセンターと水族館は行きたいなあ。みんな無料というのがありがたい。でも基本的に、入港中しかやっていないというところが注意点ですね。

 

父島のアクティビティはすごく豊富!

小笠原のアクティビティで探したら、

小笠原村観光協会のサイトが一番情報が集約されているようです。

(海で遊ぶ)

ドルフィンスイム・ホエールウォッチング・南島
シーカヤック
サンライズカヤック・サンセットカヤック
アウトリガーカヌー・スタンドアップパドルボード
釣り
スキューバダイビング
体験ダイビング
シュノーケリング体験
ウェイクボード
サンセットクルーズ
チャーターボート
体験セーリング
サーフィン

(陸で遊ぶ)
森・山のガイド
戦跡ツアー
ナイトツアー
スターウォッチング
歴史・自然・文化探訪
ウミガメ教室
島内観光 乗合&貸切
農園体験

(カルチャー体験)
タコノ葉細工体験教室
染物体験
シーボーンアート
ハーバリウム・ディフューザー手作り体験

こんなにあるんですか……!選び放題ですね!

ありすぎて正直、わかりにくいです。予想よりはるかに主催団体数が多いので、ここから選び出すのは大変だなあ。

ちょっとサイトがわかりにくいかなー。

規模の小さい観光協会のサイトとしては、予約状況の一覧も作ってくれているので大手柄だと思うのですが……。でも根本的には使いにくい。ここからリンクしたページに飛んでもいまいち決定に関わる情報が載ってない。

たとえば、最初に出て来る「ドルフィンスイム・ホエールウォッチング・南島」のアクティビティ。現時点で、竹ネイチャーアカデミーさんを始めとする9社が主催ツアーを出していらっしゃって、6月の予約状況がGoogleスプレッドシートで一覧表になっているのですが、

せっかくその団体にリンクするように作っているのに、リンク先が内部サイトなんですよね。そしてその内部サイトには大したことは書いてない。イメージ写真と住所と電話番号とホームページリンク、くらいですね。

ツアーを決めようと思って、このサイトに来た人が一番知りたいのは、予約状況よりも何よりも、他にも数々のツアーがある中で、ここにしようと決めるに足る、情報ではないでしょうか。

決定に関わる情報とは、基本的なところで

金額
使用設備
雰囲気

ですよね。このあたりに最短でアクセス出来る作りにすればいいのになあ。そうでないと9か所分のリンク先に行って、下の方にある個々のHPにアクセスして、そのサイト内で金額と内容を探して……というのを9回行わなければならないわけですよね。これはなかなかに手間です。

HPはそれぞれの団体が独自なデザインにしているから、金額や内容を確認するまでそれなりにサイト内周遊に時間がかかります。ハードル高いわ。

あまり時間とお金をかけずにHPを改善するなら、
〇最初のページから飛ぶリンクは個々の団体のHPダイレクトにする
〇Googleスプレッドシート、店名の部分を固定にする
この2点は改善した方がいいと思うなー。
これで少ない手間で劇的に使用感が改善されると思う。根本的な解決ではないですけれども。

情報量としては若干上記より少ないかもしれないのですが、

小笠原旅行専門 株式会社ナショナルランド 小笠原観光情報センター

こちらのページが見やすいかもしれません。

 

豊富なツアーから、さて、何を選ぶ?

小笠原だったらイルカとクジラはマストですよねー。クジラはマッコウクジラとザトウクジラがいて、季節によって見られる種類が違うらしい。

マッコウクジラは夏。ページによって若干期間に変動がありますが、7月~10月くらいまでが見られる期間のようです。1年中見られると書いてあったところもありましたが。あまり派手なアクションをしないそうです。
ザトウクジラは12月~5月くらいまで。ホエールウォッチングといえばザトウクジラの方が一般的。

シュノーケリングやセーリングなどにも憧れはありますが、わたしの場合は身体的・運動能力的・周囲に及ぼす視覚影響により、実現はしないことと思われます。かろうじてシーカヤックは何とかならないだろうか……。メガネなんだよなあ。

あとはスターウォッチングとウミガメ教室に興味がありますね!ナイトツアーもちょっと気になるかなあ。トレッキングは、みなさんの体力についていけるかどうか。

同じようなタイプのツアーをあちこちで開催しているので、選ぶのがほんとに難しそう。値段も似たような設定になっているようですね。あちこちのサイトを訪問しまくってじっくり検討するか、父島に着いてから観光案内所で相談するか、あるいは宿泊先の方に相談するという手もあるかもしれません。宿泊施設が主催しているツアーだと割引価格で参加出来たりするようです。

 

南島へ行きたい!

南島、というところが父島の南にあります。ここ、すごく憧れる……!島をトレッキングしてたどり着くビーチが、まるで「紅の豚」のポルコの隠れ家みたいで素敵。岩で囲まれた白いビーチに、一人で寝転がってみたい。

しかしここにはガイド付きツアーでしか訪れることが出来ないそうです。しかも1日100人しか上陸が許されていないそう。崖を登ったり、波がある時は泳いで上陸が必要だったりと、ちょっとハードルは高い気はしますが、父島へ行ってここへ行かないのはもったいないと言われるところ。

南島への行きかえりにはイルカやクジラが見られることもあるそうですよ。半日コース7000円前後、1日コース12000円前後。1日コースはイルカやクジラの姿を探す時間もあるので、遭遇できる確率は高まるらしい。

なお南島は11月初旬から2月初旬まで、入島禁止の期間があるそうです。南島へ絶対行きたい人はこの時期は避けること。

 

父島から母島へ。1日1往復の、「ははじま丸」で2時間。

東京から小笠原諸島の父島までフェリーで24時間。そこから母島まではさらに船で2時間。26時間かかる「日本で一番遠い島」というのがキャッチコピー。

ははじま丸は、父島から母島へ1日1往復する連絡船です。片道約5000円。
通常:7:30父島発 9:30母島着 14:00母島発 16:00父島着
これが基本。

が、おがさわら丸の入出港と連動しているところがあって、週の半分くらいはイレギュラーなスケジュールになります。船が母島に1泊して翌日帰るとか。1日運休の日が週に1回あるとか。父島3日滞在の間に行くとすれば、母島は日帰りかなあ。

母島日帰りで半日コースの一例は、

清見が岡鍾乳洞→クラブノア母島→脇浜なぎさ公園→鮫が崎展望台→小剣先山→
ロース記念館→月が岡神社

地図を見るとわかりますが、港周辺をぐるっと回る感じ。このくらいなら個人でも回れる様子です。でもちょっと物足りないかなー。

母島でトレッキングをする場合、個人的に回れる場所もあるけど、ガイドさんを必ず頼まなければならないコースもあるそうなので、それもポイントですね。

母島で一番本格的なトレッキングは乳房山というところらしいです。4時間ほどで回れるという意見もありますが、7時間コースの設定も……。わたしはここは行けないだろうなー。体力的に。

その次にきつそうな小富士コースなら、ゆ~っくり登って何とか出来るかも……。高低差、苦手なんですよね。物理的に重い物体を運ばなければならないので。ガイドは必須ではないみたい。でもジャングルのような植生の中を、細い道に沿って1時間ほど登っていくのは、ちょっと自信のないところではある……。

島内観光は、ガイドさんに連れて行ってもらうのが良さそうなんですよね。歴史も動植物も風景もバランスよく見せてくれる気がするし。島内にはガイドさんが何人かいて、副業として行なっていらっしゃるようなので、時間が合えば予約が出来る。2時間半、5000円くらいから。

島を動き回るとしたらレンタカーとレンタルバイク。その他に有償タクシー(公認された白タクのようなもの?)あり。タクシーくらいの料金がかかります。

 

小笠原諸島の観光。

とりあえず「観光編・その1」で展望台とビーチを、「観光編・その2」で観光施設とアクティビティと母島を見てみましたー。思ったよりはるかにたくさん設定があって、よりどりみどりです。

わたしは旅行は基本的に、リゾートはあまり視野に入ってませんでした。きれいなところにお金をかけてきれいな建物を建てて、お金をたくさん消費するシステムを作る。これがリゾートだと思っている。

しかし小笠原はリゾートというよりは自然に還る場所のようで、人間サイズで観光している感じがとてもいい。こういうところなら、もしかしたら好きになれるかなーと思いました。

調べていたら、食べ物も気になるものがいくつかありました。小笠原には食指が動く食べ物がけっこうある。次はグルメと宿泊場所をちょっと調べてみたいと思います。

 

 

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