amairoの旅日記 西四国・南九州の巻/2019

10.オーテピアに行けば良かったんじゃないか!

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桂浜から高知市中心部まで、MY遊バスだと1時間くらいかかります。この間ぐっすり寝ていた。戻って15:30。

行き場がなくてうろうろ。

さて、これからわたしは19:35の松山への長距離バスに乗るまで、時間をつぶさなければなりません。このくらいの時間に戻って来られるんなら、朝のバスはもう1時間遅いものでも良かったなあ。でも観光地って、行ってみないと所要時間読めないしね。今さら言っても仕方ない。

予定としては、夜ごはんをひろめ市場で食べ、その後ホテルに荷物を取りに行ってウェルカムドリンク(2泊したので2枚ウェルカムドリンクのチケットを貰ったけど、1泊目は着いたのが遅かったのでチケットがまだ1枚ある)でくつろぐつもりだけど、それをやったって、晩ごはんは17:30か18:00でいいよなあ。あと2時間強、どうしよう。

市電乗り放題を利用して、南北線の終点の桟橋通り5丁目の電停まで行ってみます。

そこから港にでも行けないかと思ったが……。6、700メートル歩いてもそれらしきところは見えて来なかったし、港に行っても必ずしも一般人の散歩に適したところとは限らないし、途中で引き返しました。この頃には午前中雨っぽかった天気も回復し、日差しがとても暑い。むなしく30分浪費。

その後はりまや橋まで戻り、市電で東か西か、乗り放題区間の最後まで行ってみようかと思ったが止め。なんの目的もなく商店街をうろうろとさまよう。

 

 

高知のアーケードは仙台よりも幅が広い。……しかし正直なところ、観光客に訴求するお店はほとんどありません。旅で洋服を買っても荷物になるし、全国展開のドラッグストアに行っても何ってことはないし。旅行中にふとんも買わない。このあたりは仙台も同じです。地方都市共通の味気無さ。ああ、奈良の商店街は味があって良かったなあ。

高知みやげの店があったので入ってみました。といっても、これから先が長いので、欲しいものがあっても買えないんだけどね。あ、でも、これ。

 

高知といえばミレービスケット。

高知といえばミレービスケット、という情報もネットの海から釣れていました。昔から地元民に愛されているお菓子らしい。そういうのはいいですね。現地に来たら買うつもりでいた。

でもね。実際に来たら意外に……ミレービスケットって高いの。高いたってたかが知れてますが、小袋4つか5つで300円、とかだと割高に感じて。駄菓子的なイメージだったのに、けっこうするんだ。

でもこのお店ではミレービスケットと芋けんぴがくっついたものが売られていたの。これなら買ってもいいかな。芋けんぴもさっきひろめ市場で売られていたのを見たけど、わりと高い。今はあちこちのプライベートブランドが100円で出している時代じゃないですか。
これは270円でした。明日の朝ごはんにする。

 

 

しかし30分もアーケードを無目的に歩き回ってたら疲れました。もう無理。だいぶ早いけどあきらめて、ひろめ市場で夜ご飯にしよう。

 

オーテピア。

ひろめ市場へ行こうとして、高校生がたくさん入って行く建物の前を通りかかる。ここは点字図書館だったよね?なんで高校生がこんなに入って行くんだろう。不思議。とりあえず入ってみる。

 

 

そうしたら、――ここって普通の図書館なんです!観光情報には「点字図書館」としてしかフィーチャーされてなかったから、全然網にひっかからなかった!

それになんとプラネタリウムもある!

入口で呆然と立ち尽くす。無駄に桟橋まで行ったり、アーケードを無意味にうろついてたりしないで、まっすぐここに来ていれば!図書館の見学(見物)も出来たし、座れて涼しかったし、何よりプラネタリウムも見られた!

その情報を教えてくれなかった何かを恨んで渋い顔をしていると、受付の女の人がプラネタリムの時間を案内してくれる。まっすぐ来てれば16:15の回を見れたなあ。ちょうど良かったのに。次は17:45だって。これでは遅すぎる。いや、遅すぎる……か?

えーと。19:35のバスに乗るためには、ホテルを19:20には出たい。ウェルカムドリンク&玉子サンドを食べるとして最低20分。プラネタリウムは17:45から18:30まで。ホテルはここからすぐだから……。今17:00。あれ?いけそう?

そのためには夜ごはんを今から30分で食べなきゃいけないけど。

時間を持て余していたのが、突然大急ぎになりました。

 

 

オーテピアとひろめ市場は隣り合っている。そそくさと外観の写真を撮り、中へ。昨日のお昼に3周回ったことは無駄ではなかった。これを食べようと決めていたんです。

 

 

シラス丼とカツオのたたき。これで850円。お値打ち。一直線にお店まで行って注文し、出て来るのをじっと待つ。そんなに時間がかかったわけではない筈ですが、急いでるもんだからちょっと長く感じた。届いたシラス丼をぱくぱく食べる。

そんな状態で食べた味を食レポしても信頼性がないでしょうが、シラス美味しかったー。ホテルの朝食で出て来たシラスも美味しかったんだよなー。一般的にはカツオだけれど、個人的な見解では、高知はシラスです!カツオも多分美味しかったと思うけど、地元のスーパーでもけっこう美味しいものが食べられるので普通です。

すっかり高知=シラスのイメージを確立して、15分で晩ごはん終了。プラネタリウムに行かなくちゃ!箸を置いた瞬間に立ち上がる。お店の人が怪訝な顔をしてこっちを見てる。

17:45のプラネタリウムに何とか滑り込みました。

 

高知のプラネタリウム。

入場料は500円で割安に感じる。仙台市天文台なんて1000円ですよ……(と思ったら、仙台市天文台もプラネタリウムだけなら600円でさほど変わらない。)

展示は今回時間がないのでまったく見られず、プラネタリウムのみ。ああ、ほんと、無意味に費やした時間をオーテピアに来れば興味深く過ごせた筈なのに!今さら言っても仕方ありません。

プラネタリウムのプログラムは、仙台市天文台のプラネタリウムと同じプログラムを使っているんじゃないかと思うほど。スタンダードなプラネタリウム、という感じですね。

今日の高知の星空を映し
→夜になって明るい星は惑星だと教え
→北斗七星、北極星を探し
→それらはおおぐま座、こぐま座という星座の中にあるんだよと教え
→季節の星座の話に移っていく。ぎりぎり5月であるこの日は、おとめ座、うしかい座などの春の星座の話でした。

驚いたのは……北極星の位置が低いこと。そうか!緯度がだいぶ違うから、高知市から見ると北極星はこんなに低い位置にあるのか。なるほど。

ちなみにプラネタリウムのプログラムって、あの機械に1プログラムしか入ってないんでしょうか?仙台市天文台のプラネタリムは何十年も同じな気がする。あの機械はいくらくらいするんだろう。超精密機器だろうからなあ……。
でもプロジェクション・マッピングやバーチャル・リアリティの技術が飛躍的に上がって来た昨今、そういうやり方も取り入れて、安く上げる方法もあるのではないかと思ったりする。

何年も前にプラネタリウム制作者のドキュメンタリーを見たことがあり、今時のプラネタリウムはすごく進歩してるんだなーとわくわくしたものだが、新しいプラネタリウムは新しい施設に行かないと見られないんですね……
そして新しい施設は高い。今ちょっと調べたところ、東京スカイツリーのプラネタリウムなんて、入場料が1500円~3000円ですって。うーん。それもなあ。

高知のプラネタリウムは、500円のプラネタリウムとしては満足。18:40に出ます。

 

松山へ移動。

ホテルへ戻って、カフェで昨日と同じ文旦ジュースと玉子サンド。ゆっくりくつろぐというには時間が少なかったけど、少し休むことが出来ました。

ホテルで預かっていてもらったスーツケースを受け取り、長距離バスが出るはりまや橋のバス停まで歩きます。10分弱。これで2日間の高知観光は終わりです。これから松山へ。

高知はね。高知城。こじんまりとした可愛いお城。いい風の吹く天守閣。龍馬。野良ニワトリ。いい風の吹く桂浜。忘れちゃいけない、シラス。たっすいがは、いかん。

市電が走る町はのどかに見えます。ごきげんよう。高知。

 

 

19:35、高知はりまや橋バス停発。

 

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