今さらですが、この春のキュンパスを体調不良によりキャンセルした時の話をします。
……大したことではないけれども、まあ実体験としてごくわずかに情報の価値もあるだろうということで、駄文とともにお届けします。
キュンパスとは。
キュンパス、ご存じですか。全然知らない人も、名前だけ聞いたことがある人も、使ったことがある人も、いろいろだと思います。
キュンパスは、たしか2シーズン前から発売されるようになったJR東日本の期間限定パスです。おそらく名前の由来は、使用期間が「2月14日のバレンタインデーから、3月14日のホワイトデーまで」と設定したところから来ているんでしょう。大事なのは平日限定であること。乗り放題であること。これにより、JRは寒くて旅行者が少ない時期の、しかも平日需要の掘り起こしを狙ったのだと思われます。
――そしたらこれが大当たり。(多分)
初シーズンもそこそこ売れた様子ですが、2年目のシーズンは前回使えなかった人も嬉々として参加したらしく、けっこう売れたようです。当該日の人気路線など、指定席の売り切れが激しかったとか。データは特に調べてませんが感触として。
おそらく来年もキュンパス、発売されると思います。細部はシーズンごとに修正されながら実施されるんだろうから、詳細については12月くらい?もっと前?に本家から発表されるものでご確認いただきたいんですが……
あやふやなところをざっくりいうと、JR東日本路線の、
1日乗り放題きっぷ。
新幹線も乗り放題。
地方路線もけっこうカバー。
当然それ以外も乗り放題。
まあ例外は多少ありますので、直近のシーズンにご確認ください。
そして1日1万円。このわかりやすさ。
昨シーズンは2日連続……あれ?2万だったかな?19000円だったかな?も出ました。
まあ2日連続にするならむしろ2泊3日の旅程にしてバラバラに1日券を買った方が、観光する余裕も出て楽しいんじゃないかと思いますが。それはわたしが移動だけの旅行にそれほど魅力を感じないという価値観を持つからでしょう。
わたしは過去にキュンパスで青森に行きました。
1日の旅行が全3回の記事になっております。
この時も楽しかったんですよね。
その前に東京日帰りで美術館に行った。これも楽しかった。が、やはりインパクトは青森の方があった。お得な運賃+たっぷり観光のバランスが良かった。仙台からだと、1日JR東日本乗り放題っていう条件で一番旨味があるのは青森かもしれないなあと思います。盛岡だと運賃的な旨味はほとんどない。新潟まで行くのは日帰りはツライ。
まああとは東京とその近辺。だが鎌倉あたりまで行くと東京から向こうはJR東海管轄なので、別に運賃がかかる。わたしもキュンパスは引き続いて利用する気満々なので、いろいろ目的地を探ろうとは思っていますが。秋田もありかなあ。
だが、今年のキュンパスは利用できませんでした。
理由は何の変哲もないもので。――当日、体調を崩したんですよね。
朝いちばんの新幹線に乗るつもりで目覚ましをかけていた。その何十分か前に目が覚めて、寝返りを打った時、――しまった。目が回った。
何年かに一度あることですが、ちょっとした拍子にめまいを起こすことがあり、その後寝ればだいたい治るんだけれども、治るまでは目がぐらぐらして体を起こしていられない。あれー、まずいなー。治るといいなー。治らないかなー。
予約した新幹線にぎりぎり乗れる時間帯まで様子を見ました。だが、ちょっと治らないみたい。まあ一度眠らないとね。
ぎりぎりまで様子を見て、とりあえず新幹線の指定席をキャンセルしました。わたしは出来る限りのweb手続きをパソコンでやりたい派なので、寝ながらスマホでキャンセル出来るか不安だったけど大丈夫でした。キャンセルの仕方はわりと簡単。具体的にはどうやったか覚えてないけど。でも目がぐるぐるしている時にでも出来るくらい簡単だった。
その後、しばらく眠り。
9時過ぎになりました。状態はまあまあ治った。判断力を取り戻したところで改めて考えて、今からどこかへ行こうと思えば行けるけれども、時間的にもったいない気がするし、体調に不安がある状態で出かけても心から楽しめない気もするので、キャンセルしようと決めました。キャンセル手続きも問題なく。簡単でした。
キュンパス自体の当日キャンセルにはキャンセル料がかかります。これがたしか600円。でも不思議なもので、600円を払えば9400円が返ってくると思えばむしろお得な気がして気分は悪くない。ケチなのか?まあケチかもしれぬ。
2か月後に弘前・秋田への旅行が決まっていたのもあまりがっかりしなかった理由かもしれません。とはいえ今回は東京へ行く予定で、細部もきっちり考えていたので、それは次の機会に実現させようと思っています。2月に1回、3月に1回行けたらけっこうはかどるなあ。
キュンパスは今後も積極的に使っていきたい。
でもこの2年間で調べてわかったんですけど、東京の美術館はたくさんあるけど――その多くが特別展ありきな構成なんですね。わたしは大きな美術館って常設展で基本満足出来るものだと思っていたのですが、常設展がほぼないところも多いみたい。この作品がこの美術館にある!というのは調べられても、その作品を実際に見られるかは全く別な話で、むしろ見られないことが多い。すごく残念。
今後は特別展をメインに目的地を勘案しようと思っています。……だが意外に興味ある特別展は少なくて、結局思ったよりも東京の美術館はよりどりみどりってわけじゃないんだなあ。10カ所でも20カ所でも行きたいところがあったのに。まあ10カ所くらいは今後行きますけどね。
……すまん、なんか思ったよりさらに駄文になってしまいました。
とにかくキュンパスは気に入っています。名前がキャッチー。名前により期間がわかりやすい。金額も1万円ポッキリで気持ちいい。これらはけっこう大事。
「青春18きっぷ」を改悪された恨みは消えませんが、キュンパスについては高評価です。