青森市・日帰りの巻/2024

1.南へ行ったので今度は北へ。青森市日帰り、キュンパス旅行第二弾。

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こないだ「キュンパス」で東京の美術館めぐりをして、大変楽しかったのに味を占めて、今度は青森に行ってきました!

……実はここには嘘があって、東京に行く前に青森行きの切符はすでに入手していました。なんだかキュンパスが思った以上に人気で、下手したら指定席が売り切れてしまうのではないかと不安になったから。青森まで立ち席で行くなんて大変でしょ?いや、もしかして最初から指定席のみの新幹線の場合、立ち席発売もないのかな?

でも結果としては6:40仙台発の新幹線の席は空いてて、隣にはほとんど誰も来ず、くつろいで乗れました。

 

当然ながら始発で出発です。

でもやっぱり2時間超の新幹線は少し長く感じる。142分だから2時間22分ですね。仙台から青森市への新幹線は各駅停車と短縮があるんだけど、短縮コースだと104分。2時間切るのはありがたい。

が、短縮コースだと到着が50分ほど遅くなってしまいます。それはもったいないでしょー。当然、始発一択。少し疲れながら2時間を超える電車時間を過ごします。

わたしは普通電車に乗っているのはあまり苦にならないんだけど、新幹線はなんだかちょっと苦手なのよねー。窓が開かないからか?風景が遠いからか?昔から疑問に思っていたんだけど、答えは見つかっておりません。

でもねえ。スマホを触るようになってから、結局窓の外の風景を見るよりスマホを見ている時間の方がずっと長い。まったく情けないことです。車内用の本も持ってきているのに読みやしない。心が貧しくなる。

9:02新青森駅着。

遮光器土偶がねぶたになってお出迎え。わかってるねえ。観光客としてはこういうのがベタだけど嬉しいのよね。弘前のねぷたにも思い出があるし、この金魚も好き。可愛い。

本当は、新青森駅のお土産屋売り場?駅ビル?の「あおもり旬味館」などもちゃんと見たかったんですけど、この日の観光の方を重視してすぐ青森駅行きの奥羽本線に乗ります。新青森駅と青森駅の間はほんの数分の距離なのだが、本数は少なくて、すぐ乗らないと次の電車が30分後。

青森駅に着いて。青森駅舎から見える青森ベイブリッジ。

旅情を感じる風景。

新駅舎工事中の青森駅と、立派な駅ビル、ラヴィーナ。見知らぬ土地。青森市の第一歩。テンションが上がってくる。うふふふふふ、と心の中で変な笑い声をあげる。

 

というわけで、朝ごはんをアウガ新鮮市場で食べます。

9:30にアウガ新鮮市場着。

青森駅近辺の海鮮としては「のっけ丼」のあおもり魚菜センターが有名ですが、――火曜日定休なのよ。やっぱりこういう施設でも定休日を設けなければだめですかねえ。

実は行きたかった「カフェ・シュトラウス」も「味の札幌 大西」も火曜が定休日で。余計なお世話かもしれませんが、青森市に日帰りで行くときは火曜日は避けた方がよろしいかと思います。グルメ的に。

のっけ丼もカフェ・シュトラウスも味の大西も行けない。残ったたった一つの希望(←おおげさ)このアウガ新鮮市場で海鮮を食べたいがために、この日の朝ごはんは適当なものしか食べてなかったのよ。朝6時に前日の夕食の残りを多少お腹に入れ、あとは新幹線の中で、家から持ってきたおせんべいをかじっただけ。

食べたのは丸青食堂さんで、「あおもり丼」2200円。

最初に食べたサーモンが脂がのってて美味しかった。まあ青森県産じゃないかもしれませんが。ホタテも美味しかったよ。やっぱり嬉しいのよね、「青森で海鮮丼を食べる」こと自体が。昔はそうでもなかったけど、ここ10年くらいは地元のB級グルメを楽しむことを覚えました。満足満足。いつかはのっけ丼を食べられる機会もあるといいな。

約30分で食べ終わり、新鮮市場を一通り回って外に出る。これから1日歩き回るし、生鮮食品は買えません。

 

すかさず洋菓子店「シュトラウス」へ。

そしてすかさず!洋菓子店「シュトラウス」へ向かう。
おいおい、海鮮丼を食べたばかりじゃないんかい!!

でもどうしてもザッハトルテが食べてみたくて。今までザッハトルテと聞いても、いいもん、いつか本場で食べるから、と思って食べたことないんですよ。でもオーストリアにはもう行けないかもしれない……と思い始めていて。このタイミングで食べてみたくなった。

本当は、「シュトラウス」のステキな喫茶店で優雅にザッハトルテとお茶を楽しみたかったんですよ。――なぜ喫茶店が火曜定休なんだ!

店買いして、どこか座るところを見つけて何とかこっそり食べようと思っていた。そのためのスプーンも持ってきていた。でも……何しろ土地鑑がないからなあ。人目につかない、座れるところがあるだろうか。ここがかなり心配なところ。見切り発車。

そしてお店に行ったら、……そこに小さなベンチがあるんですよ。正確にいえば、繋がっている甘精堂さんのお店の片隅に和風のベンチが。小さな声でお店の人に「すみません、あそこで食べてもいいですか?」――応対してくれた人は快く「どうぞどうぞ」と言ってくれて、そそくさとそこでいただきました。

ザッハトルテは想像を絶する軽さでした。今まで見てきたザッハトルテは軒並みこってり重そうな見た目で濃厚な味を予想していたのだが、これは重そうな見た目に反してとても軽いの。美味しい。特にチョコレートの部分はサックサクで、あれはどんな風に作っているんでしょうかねえ。さくさくのチョコレート。謎だ。

そそくさと食べたので写真はございません。

 

善知鳥神社へ。

そこから徒歩で善知鳥神社へ。

実は今回の旅は限界に挑戦している。……まあそこまでいうのは大袈裟か。行きたいところをピックアップしてみたら、一日でこの予定をこなすのはヒドイ、しかし不可能ではない、というスケジュールにたどり着いてしまったんですよねー。なので常に予定は押せ押せです。なるべく前倒しでこなしていかないと、と気が急きます。

そんななか、わざわざ行くまでではないか?と迷ったところが善知鳥神社。まあ結局神社でしょ?建物自体は現代だし。

でも昔から、妙に惹かれていたのよね。主にその名前に。善知鳥。その漢字の意味も詩的だし、それを「うとう」と読むのも不思議だし、能にも演目があるそうだし。ところは北の果て。北の海を臨む港町にある不思議な名前の神社。

まあ結局行ってきました。

行ってみれば特に怪しさのない普通の神社。境内の末社と小川に少し趣を感じる。ずっと心の片隅にあった場所に来られたことで満足。この近くのちょうどいいところでバスに乗れるわけだし。

 

棟方志功記念館へ。

次は棟方志功記念館へ向かいます。善知鳥神社からねぶたん号のバスに乗る。新町二丁目のバス停が近かったから助かった。商店街を歩きながら少し探したけど。青森市の商店街ってこんなんなんだなあ、と思いながら歩いてました。そんなに派手ではないけど、寂しくはない雰囲気。そもそも一番賑やかなところはこの辺じゃないんだろうし。

ねぶたん号に乗りました。観光バス。

ねぶたん号時刻表

1日乗車券を買う場合は、降りる時に他のお客さんがいなくなってからどうぞ。運転手さんによるのかもしれないが、私の時の運転手さんは降りる人を優先したいようだった。おつりは運転手さんに渡す前に自力で両替機で両替。

新町2丁目バス停から棟方志功記念館へはあっという間。今回はねぶたん号を使いましたが、2キロちょっとだから、(時間がある場合は)歩くという手もタクシーという手も使えました。
……ました、と過去形なのは、実はこの施設は今年(2024年)3月31日で閉館が決まっていたからです。この文章を書いている時点ではもう閉館していますね。

49年の歴史。昔からいつかは行くんだろうと思っていて、実際今回行って、その半月後には閉館してしまうことに感慨を感じました。ぎりぎり行けて良かった。

建物の面積は広くはない。それに伴って展示物もそこまで多くはなかった。右の枝垂れ桜が咲くのは、閉館した後でしょうね……

わたしは棟方志功のピンクが好きなので、この絵が良かったかな。
「天乃宇受女之美古登の図」アメノウズメノミコト、です。

あと、棟方志功ではほとんど見たことがない油絵。「大印度顔図(だいいんどかおず)」。

棟方志功はインドに行って、たいそう感銘を受けたそうだ。わかる気がする。わたし自身はインドへは行かないだろうけど、棟方志功はハマるタイプの人じゃないかなあ。

棟方志功といえば「二菩薩釈迦十大弟子」が代表作だが、今回初めて見た「華厳譜」も目新しくて良かった。

棟方といえば激情系の芸術家のイメージだけど、これは慎重に理性的に制作された一枚。

季節が早くて庭は寂しかったけど、盛りの頃の美しさは十分推察出来る庭。郷土の芸術家を49年の間抱いてきたこの場所。

でも棟方志功の作品は今後、青森県立美術館へ引き継がれ、現行のコレクションと合わせて、さらに充実するそうですよ。便利になるし、それはそれでいいこと。

そしてわたしは再びねぶたん号へ乗らなければなりません。なので、滞在時間は50分弱。まあ施設の広さ的に50分で足りないとは感じませんでした。ねぶたん号はここが始点だが、けっこう乗る人がいてぎりぎり着席出来たくらい。

次は今回の青森市旅行のメインイベント、三内丸山遺跡に向かいます。

 

 

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