今日はニームへ行きます。
今回行ったプロヴァンスの街は、けっこう似たような雰囲気のところが多かった。
アヴィニョンにだけは古代劇場も円形闘技場もないんだけど、
オランジュにもニームにもアルルにも(サントマリー・ド・ラ・メールにも)その類があり、
正直そういうものって、フォーマット通りというか、それほど変わり映えしないというか……
早い話、ローマのコロッセオの縮小版なわけですよ。
そしてあっちは堂々たる“遺跡”なわけだが、こっちにあるのは、実は今も現役で、
闘牛場として使われていたりするので、遺跡感に乏しく。
雰囲気を味わう、という感じではないんだよなあ……

Roman Arena in Nimes.
ニームの円形闘技場。


この、赤かったりフェンスがあったり、ブルドーザーがあったりするところが……
2000年くらい前に作られた建物が現役なのはむしろ喜ばしいのですが、
やはり雰囲気はないなあ、という話。
そしてもう一つ、ローマ時代の遺跡。

Temple,named Maison carree.
ここはメゾン・カレという神殿。シーザーの孫に捧げられた神殿だそうです。
捧げられたというのは、神として祀られていたということなのだろうか。
まあローマ時代は皇帝が神格化されたり……していた気がする。さだかではないけれども。
日本でいうと、徳川家康が東照宮に神として祀られている。
他に怨霊化して霊鎮めのために神社が作られた例は数多い。
メゾン・カレもきれいすぎて、遺跡感がなく。アレコレ文句を言って申し訳ないけれども。
ここ、神殿のくせに、今は何になっているかというと、単にアトラクションになっていてね。
プロヴァンス近辺の歴史に関係する3D映画を上映しているの。
でもこの3D映画は面白かった。
最初にローマ時代の祭司が、まさに今メゾン・カレで儀式を行う、という設定で、
香を焚いたりお辞儀をしたりし。神様にお伺いを立てる。
「ニームで史上最も勇敢だった人は誰か?」
そうすると鳩(?)が時間と空間を超え、勇敢だった人を紹介してくれるという趣向。
グラディエーター、騎士、革命時の反乱分子、2005年の闘牛士とか、5、6人出て来た。
彼らは、史料にはちゃんと出て来るけれども、知名度は(特に余所者にとっては)ほとんどない人々。
そういう人を紹介するには、この映画はいい組み立てだと思った。
メゾン・カレという地の利も活かしている。
人生初の3D映画だったので、それも楽しめた。
メガネをかけているわたしは、もちろんメガネ・オン・メガネですよ。
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お昼ごはんを食べます。

Ordinary lunch.But good taste.
ランチメニューの、普通~~~~のステーキなんですけどもね。
これがなぜか美味しいんだなあ。普通に美味しい。普通にすごく美味しい。
今思い出しても、このステーキはまた食べたい気がする。13ユーロ≒1500円。
そして、ふと見かけた街角のショーウィンドー。

Kokeshi!! Japanese product!! Soooo big(1 metre over)! 690 euro!
What a person who think he can sell it.I will never buy this.
巨大こけし。
これがどのくらいの大きさかというと……うーん、1メートル強くらい?
横幅もあるので相当ですよ。
重そー。どうやって持って来たんだ。そもそも持って来る意味があるのか?
だってこれ690ユーロもするんです……。75000円くらいっすよ。買わんで。ワタシは。

smallers are not bad.....
ちっちゃい方は、てへっ★的なお値段。でもこれでも800円超えますけどね。
まあ輸入物としてはこんなものであろう。
ニームはこれだけで終わり。
本当はこの日、アヴィニョンから世界遺産のポン・デュ・ガールへバスで行き、
そこからニームへやはりバスで移動、というはずだったのだが、前述のごとく
長距離バスがちっとも信頼出来ないのでポン・デュ・ガール省略。
ニームももう少し見ようと思えば見どころはなんぼかあったのですが、……熱意がなかった。
じゃあ午後からはどこへ行こう?ニームの隣町のタラスコンへ行ってみよう。