眉山は、徳島駅から6、700メートル歩いたところに麓のロープウェイの駅がある。
そこまでブラブラ歩く。川を横切る。川沿いに親水公園。


徳島駅から眉山までの道路は、昔ながらの商店街なんだろう。……正直、人がいない。
アーケードは珍しくないけど、こういう日除けは余所者には珍しい。西日がきついだろうからねー。

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ロープウェイは、徳島阿波踊り会館の5階?から乗る。


このロープウェイは、夏場は21時までやっているのだが……18時の現段階で、わたししか乗ってない。
ほんと、徳島市の観光はみんなどこに行ってるのだ?
阿波踊りの時期だけなのだろうか。
そして、何と上に着いても人っ子一人……

いや、実はいたのだ、人が。しかし一人だけ。
観光客なんだか地元民なんだか、よくわからない身なりの人。
おっさんなんだか若者なんだかもよくわからない。こんな展望台に2人しかおらず、大変に気まずい。
まあそんなことを言えば、こっちもうさんくさげな旅行者ですけどね。
上にはこんなものが。

相撲は見ない。なので白鵬も知らない。
さっそくこういう観光名所になってしまうわけですねえ。
微笑ましいのか、商魂の逞しさに呆れるべきなのかわからない。

頭をすっぽり入れるタイプの巨大万華鏡があった。まあきれいでした。
しかし真上を見上げることになるので、長歩きしてきた後の腰痛持ちにはツライ。
……何だか、最初からここまで、すごく地味な話に終始しているが、だって地味なんだもの!
早々にロープウェイでまた下へ降りました。阿波踊り会館の1階はかなり広い観光物産館になっており、
わたしはそこでタオルハンカチを買った。ハンカチ、一枚しか持って来てなくて。
そこのロビーで、20人くらいの老若男女が阿波踊りの練習をしていた。
写真撮りたかったけど、肖像権を心配して撮らなかった。
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ところで、実は今までアニメ絵があちこちで目についていた。
南海フェリーにも、会社のイメージとはそぐわないアニメ絵のポスターが貼ってあったし。
眉山の展望台に貼ってあった阿波踊りのポスターも何枚もアニメ絵。実写のもあったけど。
はて?どういうことだろうこれは、と思っていたらこういうことらしいです。


ははー、なるほど。だからか。
観光資源のないところが、ある意味いつでもどこでものアニメで町おこしを、と考えるのは
方向性としては正しい気がする。アニメなら、巧くやれば無から有を生み出すことが出来るから。
だが、そのための動きってどんなことをやってるのかねー。
調べたわけではないけど、大規模コミケとか誘致してる?
徳島市を舞台にしたアニメを作ってるとか?
ここでしか買えないレアものグッズの販売とか。
有名作家の美術館とか。
……まあそのくらいは最低やらないと、単にポスターをアニメ絵で描くだけでは難しいのではないか。
と思ったところ、こんなことをやっているらしい。
おお、けっこうがんばってるんだねえ。良い話だと思う。工夫することは良いことだ。
結局、人を呼ばないとね。もちろん経済効果という意味が現実的には一番大きいんだけど、
やっぱり人の息がその場所に熱を与えるんだよ。
1万円使う観光客が1000人来るよりも、1000円使う観光客が10000人来た方がいい。
金を集めるつもりじゃなくて、人を集めることを目指して。
今は時期ではないせいか、時間的なものもあるのか、商店街は寂しい限りだったけど、
そういうことが続いていけばね。楽しいんじゃないか。
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19:00過ぎに徳島駅発。19:46鳴門駅着。

ここの鈍行が今回一番旅情を感じた部分かなあ。夕暮れ。地元高校生が大勢乗った電車。
家の明かりが点り始める。頬杖をついて、窓の外を見ている。旅人の感傷に浸る。
実は鳴門で泊まるホテル、地図を持ってくるのを忘れた……。
必要最小限部分をプリントアウトしたつもりだったが、ホテルの電話番号も入ってない。
今どき、携帯を全く使いこなせないわたしはパケホーダイなどに入っておらず、携帯で検索するとなると
相当に金がかかりそうだ。まあいざとなったら家に電話してパソコンで調べてもらおう。
まあとりあえず、駅付近で一番高いところのような陸橋へ登ってみる。
記憶によれば、たしかこの方向にホテルが……
あった!!
多分あれだろう。昼なら見えなかったろうけど、夜で看板が目立っている。
問題なくホテル到着。20:00でした。
