伊勢・名古屋の巻/2025

10.歩く・歩く・歩く。

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11時のおはらい町は、朝よりも当然人通りは増えていたけど、混んでいるというほどではなくてありがたい。江戸時代の旅人の気分で歩きました。こういうのが旅は楽しい。タイムトラベラーの気分で。そうそう旅なんか出来なかった時代だもの、見るもの見るもの、すべてが珍しく、面白かったことだろう。

次は猿田彦神社を目指しますよー。もうちょっと内宮から距離があるかと思っていたが、おはらい町の入口(どっちを入口というか正解がわからん。市街地側)からだと500メートルくらい先だから隣みたいなもんですよ。

 

そんなに歩ける?

余談ですが、……今回全行程を元気に歩けて本当にうれしかった。

なにしろ旅行は久しぶりで。この5年で全然足腰が弱っている。旅行のために歩く練習しようと、旅行前はふだんより多めに歩いてみていたんですよ。「しっかり歩かなきゃ!」と気負ってガンガン歩いたら、あっという間に股関節がおかしくなる。ほんの数十メートルで。これは……もしかしてもう歩く旅行は出来ないの……?

しかし!結果的には毎日、けっこうな長距離を無事に歩けました!特にこの日が一番歩いたんじゃないかなあ。精度は自信がありませんが、位置ゲーの歩数によると20キロ近く歩いたのでは?この日ほどじゃなかったけど、他の日もだいぶ歩いていたので、平均1日10キロ程度は歩いていたと思います。

コツは、そーっと歩くこと。

昔は歩くのが相当早く、多分時速6キロくらいで歩けていたと思うのですが、それも今は昔。今回、心してそーっと、歩幅を狭くすることを心がけました。気分としては半歩くらい。時速は3キロくらいになっているかもしれませんが、その分耐久性が高くなりました。今までの旅行の時はたいてい足の裏にマメが出来たり、靴ずれを作ったりしていたのですが、今回は足や脚に関するトラブルはなし。今後もこの方式でいきましょう。

 

猿田彦神社。

猿田彦神社は幹線道路ぞいでわかりやすいです。この神社は、今回伊勢で行った神社の中では数少ない、神明造ではない建築物。新しいんだけれども。規模としてはこじんまりしてます。本殿の裏側に神田があったりするので、神域は広いのだろうけど。

猿田彦神社はなんか好きでした。おみくじをひいて、なんとなく「あ、これ大吉かも!」と思ったらほんとに大吉だったので気分が良かった。

境内のわきのところには配偶神とされる佐留女神社もある。しかしこちらは神社の建て替えの真っ最中で、猿女の君は猿田彦の宮に間借りしているの。「間借り」が微笑ましくも気の毒で、他のお賽銭箱には5円、10円の小銭を入れてきたのに、佐留女の君の神社には100円を入れてきました。この100円をお宮を建て替える足しにしてください。

 

伊藤小坡美術館。

どうしようかなと思いましたが、近くの伊藤小坡美術館にも行ってみることにしました。そんなに規模は大きくないはずだし、まあ寄ってみましょう。

伊藤小坡。伊勢を調べ始めてから知った人ですけれど、日本画家。女流です。猿田彦神社の宮司の娘さんなんですって。だからここに美術館があるのね。

が、ここへ行くのに少々道を間違えました。……間違えなくてもいい位置なんですけどね。
グーグルマップをスマホで使うと、どうも表示が納得できない。矢印がヘディングアップになってくれないんです。かといって、ノースアップになっているわけでもない。自分がどっちに向かって歩いているのか確認するのに手間がかかる。

これを何とかしようとさっき検索してみたんですけど、なんだか解決法にたどり着かないんです。iPhoneの解決法は散見されるが、androidの解決法がほぼ皆無。地図アプリなんだからさー、ノースアップにするのかヘディングアップにするのかなんて、その画面で簡単に切り替えが出て然るべきじゃないの?

……と、不満たらたら。

伊藤小坡美術館は予想通り小さい美術館だったけれど、小ぎれいなきちんとした美術館でした。猿田彦神社の付属なんですね。所要時間は30分くらいでしょう。
展示物もきれいな日本画。主に人物。源氏物語や静御前をモチーフにした、歴史的な女性像を得意としたようです。衣装の色がきれいで、とてもきちんと描く画風。竹内栖鳳門下で、上村松園と同年代の人。

ミュージアムショップというほどのものはなかったですが、絵はがきセットがあったので買いました。

 

二見浦へ行きます。

美術館を出て月読宮へ。住宅地を通る、観光客が通るにはちょっと変なルート。こういうのも少し楽しいです。

月読宮は、やはり神明造りのサイズ違いだったので特に印象はなかったのであった……。まあこうなると神社のオリエンテーリングですかね。この日は境内内の細かい神社も含めると、10ヶ所内外のお宮に詣でています。こういうの、御朱印集めの人は大漁でほくほくするなんだろうなあ。

さて。現段階で13:00近いです。これからどこへ行きましょうか。

思ったより外宮内宮に時間がかからなかったんですよね。月読宮まで行ったところで午後遅めになるかと思っていたら、多分2時間ほど前倒しになっている。ここから外宮の「せんぐうかん」に行っても近すぎて中途半端だろうし。

神宮尚古館、神宮美術館へ行ければ時間的にも気分的にもぴったりだったのですが、なんとこの日は定休日。そうすると、あと4時間くらいで行けるところって……二見浦?二見浦は行かなくてもいいかなと思っていたところだけど、4時間あれは余裕でしょう。二見浦へ行きましょう。

あ、そうそう。月読宮からの交通機関は、近鉄鳥羽線の「五十鈴川駅」という手がありますよ!

わたしはこの交通機関をすっかり見逃していて、旅行直前にyoutuberのスーツさんの動画を見て、「その手があったか!」と蒙を啓かれました。
内宮と外宮を結ぶバスに乗ってもいいけれど、猿田彦神社そばのバス停に戻るよりも五十鈴川駅の方が近いし(1キロ弱)、電車だと時間も読めるし、使い勝手がいいように思う。

二見浦へ行くには伊勢市駅でJR線への乗り換えで、若干の遠回り感はあります。
乗り換えに10分ほどかかる場合もありますが、トータルで30分弱で二見浦駅へ着けます。遠くはない。
少し歩き疲れているので駅の待合室で小休憩。この近くにちょうどいいカフェもあったけれども……お金をケチった。

 

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