ギリシャ/Greece:2008

11・初めてのちゃんとした食事。

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ヴェネツイア砦を出た後は、お土産求めて中心部をうろうろ。
わたしは基本的にプレゼントを選ぶのがすごく下手で……みなさん、いつもカレンダーですみません。
それでもカレンダーに決定するまでは、それなりに悩んでいるのです。

バザール通りと言われる1866通りにも行ってみる。

1866 Street.It is called Bazaar street.

こういうとこ好きだな。縁日みたいで楽しい。奥の方には魚屋さんが並んでいる通りもあった。
ギリシャはトルコの支配も受けていたので、こういう形式のマーケットは、
イスラム圏のバザールの影響なんだとか。

Eleftherias Square.

ついでに(別に思い出もないけど)写真的にまあまあかと思われるので、エレフテリアス広場。
例えていえば勾当台公園のようなところ。いやー、それにしても空が青いね。

買い物を済ませ、ホテルに戻って荷造りをし、11:20チェックアウト。
夜のフェリーで出発するまでスーツケースはそのまま預かってもらう。
まだメインイベントが控えている。

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朝食を欲張って食べたしお腹はまったく空いていないんだけど、
イラクリオンでちゃんとした食事をするチャンスはこの昼ごはんしかない。
港町のシーフードも食べたいし、ここまで来てサンドイッチだけ食べているのもなんかくやしいし。
レストラン、レストラン。レストランに入ろう。

実はガイドブックで見て、入ってみたいタベルナもあったのだが、
そこは開店まで30分ほどあるらしい。時間が勿体ないので、別な店。
結局8月25日通りの海側のはじっこ、いかにも観光客向けという雰囲気の店に入る。

A restaurant for today's lunch.

各国語のメニューが揃っているのが観光客向けの店の証拠。
わたしには黙って英語のメニューを持って来てくれる。サンキュー。
おすすめセットの6つくらいから「トマトサラダ・太刀魚のグリル・フルーツサラダ」のセットを選ぶ。
16ユーロ。≒2600円。

……あ、やべ。
今ちゃんと辞書をひいたら、「Sword fish」って太刀魚じゃないな。メカジキだって。
「剣の魚」だからすっかり太刀魚だと思いこんでたよ。
すみません、以前写真を見せた皆さん。わたしは嘘をつきました。
太刀魚と説明したけどメカジキが正解です。

やがて出てくるのがこんなトマトサラダ。

A mountain of tomatos.

う。……そーでした。外国は一皿の量が多いんだった。
しかし最初の料理が目の前に出てくるまでいつも忘れてしまう。
普通日本でセットメニューのトマトサラダって言ったら、
トマトがせいぜい5,6切れ、それにレタスでサラダでござい、って感じでしょ?
こんな山盛りのトマトって……想像の5倍くらいあった。
トマト好きだけどさ。この山盛りをどうしろと……。
しかもパンは自動的に付くのかー。これもけっこうな塊だよー。日本で普通出てくる量の倍はある。
ちなみにミネラルウォーターのボトルは1リットル。

Grilled sword fish.

メカジキのグリル。まあ、こっちはびっくりするほどの大きさではなかった。
パンは最初から手をつけない。このパンは、のちに聖マルコ大聖堂前の鳩のエサとなりました。

よく考えてみれば、トマトは切っただけ(オリーブオイルがかかっていたけど全然感じない)、
メカジキのグリルはオリーブオイルで焼いただけ、フルーツ切っただけ。
あまり「料理」って感じじゃないな。材料そのまま。
目新しさもないかわりに、すんなり胃に収まる食べ物。
(味としては、ね。量としてという意味ではなく。)

こんな風景を見ながら。風が気持ちいい。

From my table.

……傍から見れば優雅に食事をしているように見えただろうが、わたしの頭の中は、
「オナカいっぱいだよー、オナカいっぱいだよー。トマト減らないよー」なんてことでいっぱい。
今さら気付いても遅いけれども、別にセットメニューを頼む必要はなかったんだよね。
ついついセットメニュー=お得という刷り込みが働いて……

家族経営の店らしく、10歳くらいの子供の姿も。
客が少ないうちは空いたテーブルで何か書きものをしていたんだけど、
12時を過ぎてテーブルが埋まってくると、途端に小さな店員に早変わり。料理運びに精を出す。
たとえば10年後。また同じ店の椅子に腰をかけたら、きっと彼がメニューを持ってくるんだろうな。

1時間ほどかけて食事をし、店を出る。パンとミネラルウォーターは貰って行く。
パンを貰って行くのは普通あまりやらないと思うけど、別に嫌な顔はされない。
「パン持って行っていい?」「パン?ああ、はいはい、どうぞ」ってな感じ。
チップ2ユーロ。

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チップについてですが。

何度海外に来ても、チップは慣れませんね。やっぱりめんどくさい。
でも、あまり構えても仕方ないから。元々チップの習慣がない我々が完璧にこなそうとしても無理。
チップをあげたからどう、あげなかったからどう、ということはほとんどないと思うし。
シチュエーションによって、事前に渡せば何がしかの便宜をはかってもらえることはあるだろうが。
そんな高等テクニックは知らん。

通常であれば「適当」で。その「適当」は自分が決めた適当で良い。
「普通どのくらいが適当なんだろう」と考えるから面倒になる。
「普通」を旅行者が体得する機会ってないですから、知らなくて当たり前なんです。

ただ、チップをやり取りする時のお互いの「ありがとう」の笑顔は、
ちょっといいもんかな、と思います。まあ、にこりともしない人も時にはいますけどね。

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