正午のサイレンが聞こえる。お城では衛兵交代が始まる。
Changing the guards ceremony.
写真だけ撮ってすぐ中庭へ移動。衛兵交代の類はそれほど興味がない。
さっきの聖ヴィート大聖堂のところまでまた戻って来る。
なんだか王宮の建物の前にテレビカメラが集まっている。VIPでも出てくる雰囲気。
物好きにもちょっと待ちました。
Who? He must be someone famous........but I don't know.
誰?
扱いからして、間違いなく有名人なんだろうが、知らないということはしようのないものです。
その後、プラハ城内見物を続けるのだが……
プラハ城内を見物するためには、入場チケットを購入しなければならない。
今後行く人には、わたしはショートツアー(250コルナ≒1330円)を薦めます。
わたしはロングツアー(350コルナ≒1860円)を買ったんだけど、
少なくとも実際に行った部分の展示はいまいちしょぼかったですから。
ロングとショートで入場出来る場所は当然違うが、ロングのみで入場可の場所――
プラハ城についての展示→よほどプラハ城そのものに興味がなければ特に見なくても……
国立美術館→前述通り。
王宮美術館→地味なテーマの展示っぽかったので入口で引き返した。
聖イジー修道院→(聖イジー教会とは別もの)
国立美術館の19世紀ボヘミア美術部門だそうなので、あまり興味がない。
ついでに、火薬塔は裏の方にある小さな建物だけど、軍服に興味がなければあえて行くまでではない。
広いは広いけど、あまり見ごたえがないなあ。と思いながらあちこちさまよっていた。
何しろ足がガタガタなので(すでに小指は靴ズレで流血)、出来ればあまり動きたくない。
そういう状態でがんばって見に行って、つまんない展示だとなんだかなーと思う。
プラハ城で見るべきは、
聖ヴィート大聖堂→これは入場料不要。
旧王宮→ヴラディスラフホールが建築的に有名。ただ実際に見ても別に感動はしなかった。
聖イジー教会→必見というほどではないが、内部の古い雰囲気はまあまあだと思う。
St.George church.
あとは、最後に黄金小路。
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まあ、わかってはいるけど。実際にそんなにイイものではないことは。
が、やっぱり気合は入った。行くぞ、黄金小路!
だが、入場しようとしたところでチケットが見当たらず真っ青。
カバンを漁っても「ない!」。火薬塔へ入る時に見せたし、捨てるわけないんだし。
やだよう、この後に及んで黄金小路のためだけに250コルナするチケットを買い直すの~?
昨日の1500円事件と相俟って、情けない思いがこみ上げたところで、
……カバンの内ポケットにすっぽりと入ったチケットを発見。
あーよかったあーよかったあーよかった。でもなんでこんな所に……。
いずれにせよ、カミサマありがとう。胸をなで下ろしつつ、改めて黄金小路。
The Golden Lane.
写真にもいいのがないが、場所自体も特筆すべきものではなく。
可愛い小さなおうち、というだけ。ま、こんなもんですよね。
The house of No.22.Franz Kafka rent this house as a study.
22番の小さな家は、フランツ・カフカが仕事場として借りていたことのある場所。
(このwikiは労作だな……。ここまでされるとコワイよ。)
現在はカフカ主体のお土産屋さん。わたしはここでリルケの「若き詩人への手紙」を買いました。
いや、行きの飛行機の中で、持ってきた本を読み終わってしまったので。
短編集とはいえ、500ページ強のわりと厚みのあるミステリで、
この人の本はけっこう読みにくいイメージがあったから旅行中もつかと思ったのだが。
マズった。さくさく読みやすい本だった……。
わたしは軽度の活字中毒なので、手元に本がないと落ち着かない。
ここで買うなら記念になるし、と思って買ったが――なぜカフカの家でリルケなのか。
カフカさん、ごめんなさい。
でもリルケが一番薄くて安くて(50コルナ≒270円)簡単そうだったんだもん。
さすがにこめんどくさそーなカフカの作品を、英語で読む気にはなれません。
ちっちゃい時計が可愛い。
わたしが求めて来た「黄金小路」は、かろうじてこの時計が応えてくれたな。
よし。これでプラハ城に思い残すことはないぞ。
……と、出ようとしたが、その前に謎のこの写真。
I took this photo in Prague Castle.
Whose washing? Whose underwear?
これを撮ったのはプラハ城内の出口近くなんですが、どう見てもステテコとか干してるよね?
どういう類の洗濯物なんだろう。すごく謎。
プラハ城は高台にあるので、眺めがいい。
さて。暑いし疲れたし、一旦ホテルに帰ります。