こんぴら歌舞伎というと、歌舞伎自体のことか。芝居小屋は金丸座というそうだ。
おお、笑也さん、なつかしいなあ。先代猿之助一座の花形女形。
きれいだったし、声が高くて女性っぽいんだよね。玉三郎はきれいだけど、声がいまいちで艶消し。
そうそう、この枡形席がいかにも江戸時代っぽくていい。
ガイドのおじさんがぼそぼそと案内してくれたんだけど、おじさんに断って、
この木組みの上を歩かせてもらった。……そしてバランスを保てずに畳席に落ちた(^_^;)。
今も売り子はこの木組みを通って売り買いするそうな。
天井の葡萄棚と各役者の家紋入り提灯。顔見世提灯というそうだ。
こんぴら歌舞伎は毎年春に1回行うらしいけど、その芝居に出演した役者の提灯を
その後1年飾るんだって。
舞台上より客席。右下の四角は小型のセリらしい。
奈落。人力による回り舞台。想像よりも殺伐とした雰囲気。
ここで早変わりをしたり、なんだりかんだり、芝居の本番では活気に溢れるのだろう。
額がかかっている席が貴賓席だそうだ。ちょっと幅が広いだけで、……他と変わらんね。
構造的には海外のオペラハウスと同じ作りなので、こっちと向こうで豪華さがこれほど違うのが
なんかすごいわ。それなりに上流階級向けのオペラと、庶民向けの歌舞伎という違いがこの差を生むのか。
……いや、日本では茶室なんかでもぎりぎりまで簡素を求めるお国柄だから、
あのロココのキラキラフワフワは、日本では生まれ得なかったものなんだろうな。
全景。いいですね。
今年の春の出勤板。
多分猿之助の顔見世興行だったんだろう。当代の猿之助。ちょっと前までの亀治郎。
歌舞伎もほんの少し凝ったことがあったなー。
歌舞伎座の、一幕席チケットはいい制度だと思う。ちょこっと歌舞伎。
全部見ようとすると時間も長いしね。
まああれは常設の強み。地方では望むべくもないからなー。