6時起床。なんでこんなに早起きかというと、お散歩をしようと思ったからです。
前日とこの日は、今回の旅行中、移動+移動でとても忙しい日。
ブルノ発9:20の電車に乗る予定なので、普通に起きていてはブルノを全く見ないで
出発してしまうことになる。それはイカンでしょう、ブルノに対して義理が悪い。
せっかく行ったんだから(そして二度と来ることがないかもしれないんだから)、
少しは歩いてみましょうよ。
でもその前に、朝ごはん♪
John's favourite.
高級ホテルなので朝食にも実は期待していた。
朝食ビュッフェ、期待に違わぬメニューの多さにテンションが上がる。
……が、全部を賞味するほど時間に余裕がない(T_T)。
ああ、この朝食をじっくり食い倒したい!
いやまあ、写真で見る通り、それでもかなりイロイロ食べてはいるんですけどね。
でも左上のオードブルっぽいものの中で、クリームを使ったものは美味しくなかった。
というか、クリーム自体がなんだか美味しくないんですわ。
後に食べるパンケーキのクリームも美味しくなかった。
なんだかバタークリームみたいな、シツコイ味なんです。
I was alone in the breakfast room.
朝早いので、わたしが一番最初で、ほぼ唯一のお客さんだった。
ちょっと緊張しますな。
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7時過ぎからお散歩開始。
ガイドブックに載っているような有名どころをなんとなく廻ってみようと思っていたので、
とりあえず聖ヤコブ教会へ向かう。短時間だし、500メートル四方ほどの狭い範囲。
もっともブルノはチェコ第二の都市とはいえ、人口は37万人弱で、街の規模としては
それほど大きくはない。
St.Jacob's church.
中では早朝ミサ?が行われていた。片隅に座ってしばらく聴きいる。
教会建築の内部空間の音響はさすが。声が荘厳に響く。
しかしミサを主導するべき聖職者の姿があったかどうか定かではないので、
単に早起きの3人のおばあさんが、祈りを大声で読み上げていただけかもしれない。
City centre of Brno.
時間的には通勤の人々をもっと見かけてもいい気がしたが、わりあいに人は少ない。
犬の散歩をしている人とはちょこちょこすれ違う。
肉屋さんがこの時間から店を開けている。スーパーマーケットとコンビニで成り立っている
平均的日本人の生活からは“お肉屋さん”は遠い存在だが、ここではこんな早朝から
買い物をしている人がいる。
狭い範囲に、大小様々な教会。
Churchs.
ガイドブックの地図に載っているだけでも、500メートル四方の範囲に8つもある。
チェコは社会主義時代を経たこともあって、宗教生活はあまり盛んではないと読んだが。
うろうろしていると、朝市に出会った。
規模は小さいけれど、思いがけなかったので得した気分。
Morning Market.
朝市は大好き。
いかにも地元の人という顔ぶれが集まるし、地元で採れた野菜や果物がピカピカしてるし、
みんなが元気よく楽しそうに見える。テンションが上がるぞ。
これぞ朝市!という写真が撮れていないのが無念である。
He(She?) was stubborn.
この犬がね。可笑しいの。
どうもね、他の犬と遊びたかったようなんだよね。
でも飼い主の人が「ほら、行くよ!」という感じで引っ張ろうとする。
それでヘソを曲げたらしく、朝市の中央部でがっつり伏せちゃって、動かないの。
その時の表情が……「ぼく絶対やだからね!動かないからね!」というふくれっ面。
ああ、あのふくれっ面を撮りたかった。シャッターチャンスを逃した。
飼い主の人が伏せた犬を無理やり抱き上げて移動しようとしたところで声をかけて、撮影。
飼い主さんも写っているけど、肖像権的にどうだろうと思うのでトリミングしてみた。
それから、リンゴの屋台の前にいた女の子。
3、4才くらい。お父さんと来てたんだけど、リンゴ売りのおばさんがめんこがって
(“めんこい”という方言。もっとふさわしい方言があった気がするが……)
色々話しかけている。でも話しかけられて恥ずかしいらしく、その恥ずかしがり方が可愛かったー。
撮りたかった。撮りたかったものを逃すと、けっこう引きずる。
(大学時代に初めて行った海外で、取り損ねた香港の市場がいまだに気になっている……)
わたしは女の子とお父さんが帰った後、そのリンゴ売りのおばさんからリンゴを買った。
今から思えばそのおばさんも笑顔が素敵な人でした。
あの人も撮らせてもらえば良かったな。
このリンゴは後に大事な食糧になります。
この辺ですっかり嬉しくなっていた。
天気もいいし。朝の空気はさわやか。旅をしている、という実感が湧くのはこんな時。