徳川園から西へちょっと行くと白壁地区。ここらへんの洋風建築を見て回ります。
……白壁地区へ向かっている途中で、名古屋陶磁器会館なる看板が目に入りました。ここから極近なんですが、時間がないなあ。とりあえず行けない。だって今日もバスケットボールの試合があるのよー。昨日と同じく15:00からなのよー。開始まであと2時間しかないのよー。
それから、昼ご飯も食べなきゃなのよー。旅行の際、常に犠牲になるのは休憩と食事。
二葉館(旧川上貞奴邸)。
旧川上貞奴邸。ここが良かった。
日本で初めての女優として有名な人ですが、――こんなにオカネモチだったデスカ!?と衝撃を受ける。むしろイメージとしては、一時期は人気者でもてはやされたけれども、徐々に人気が亡くなり晩年は不遇……とか、そういう零落パターンである気がしていた。
ああ、なるほど。死ぬまで女優をやっていたわけではないのか。わりと早めに引退して、実業にも手を出したり、福澤桃介(福澤諭吉の娘婿)と撚りを戻したりしている。詳細はよくわからないが、福沢桃介との共同の住まいだったりしたのかな?けっこう広いですもんね。洋館の向こう側には、写真ではよく見えないけれども和館部分もあるし。
ステンドグラスの多用。ステンドグラスは何ヶ所もあって、若干統一感はないなと思ったけど、それはもしかして貞奴が自分の好みで選んだからかもしれない。ステンドグラスっておそらく住人よりも、建築家が選んで設置することが多いんじゃないかな。それこそ統一感が大事だし。飾り物というよりはっきり内装ですもんね。
この照明デザイン好き。だが暗い中歩いていたりすると、いつか手とか頭とかぶつけそう。
下の広間自体はよく写ってないですが、この階段を下りた時に、劇的登場を演出する造りだなーと思った。多分パーティなども頻繁に行われていたことでしょう。そこに豪華な和服、またはドレスで降りていく貞奴を想像した。――だがそれを優先したせいか、階段下のスペースは非効率的なスペースになっていると思った。
もう少しゆっくり見られれば良かったけど、ここで20分ほど。何しろ押しております。
撞木館。
次は撞木館。陶磁器の貿易商の自宅だったらしいね。
ここは和館も広めで、生活の場と商売の場をたっぷりとっている。入口からのぱっと見はそれほど大きくない館ですけど、奥に相当広がっています。
しかしここは、さくっと見たけど主目的は食べ物。Shumoku Cafeさん。
ドーナツにしか見えないけどパンケーキとして売っていました。飲み物の方はティーフロート。珍しい。美味しかった。
出来ればもう少しお腹にたまるものが食べたかったが、最良の選択としてこれだった。これで昼ご飯といたします。時間が!時間が!
でも撞木館を14:00に出れば、アリーナまで30分で着くでしょう。昨日がぎりぎりだったから、今日は少し余裕を持ちたいのよね。出来ればアリーナグルメも何か買いたいしさ。
カトリック主税町教会の前を通って。
ここからアリーナは30分弱。余裕だ。……だが、今回2度目の災難が降りかかるのよねえ。
しまった……
もったいぶってもアホらしいからそのまんま言っちゃいますけど、――今日の試合のチケットを持ってくるのを忘れました。情けない。これは災難ではなくて人災。……というか、単に自分がアホだっただけですね。
わたしはスマホに大事なものを極力いれときたくないので、今回のチケットも紙で印刷して持ってきたのです。それをホテルに忘れた。え~~、間に合わないよ~~~~。
ホテルまで戻らなきゃ。2キロ強といったところ。歩く?タクシー?バスは使えないだろうしなー。とりあえずホテルの方向へ動きながら考える。
今になって考えると、正解は、ちょっと逆方向に動いて地下鉄に乗る、だったかもしれないですね。地下鉄東大手駅へ11分。栄町駅で乗り換えて伏見駅。ただ乗り換え時間などを考えると大差はなかったか。途中まで、タクシーが見つかったら乗ろうと考えていたが、いざ見つかってみるとあと1キロ程度だったら歩いても良くない?とついケチる。
結局ホテルまで歩いて戻り――名古屋の特徴である道の広さが地味に堪える――、可及的速やかにチケットを手に取り、カバンに入れて再びホテルを後にする。地下鉄でドルフィンズアリーナに向かう。10分ほど遅刻しました。
仙台89ERS VS 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 2日目。
そして会場入り口でチケットを出したところ「あのー、これ昨日のチケットですけど……」――え!?………………いや、そんなはずはない。大丈夫。さっきホテルで日付だけは確認したから。正しいチケットを持っている。これは単にわたしがカバンに入れっぱなしにしていた昨日のチケットを出してしまっただけ。
カバンをごそごそとあさって正しいチケットを見つけ出す。「ああ、良かったです~」と受付のお姉さんが安心してくれる。「泣いてしまうところでした」と受けて会場へ。
しかしここでさらにやらかすんですね。いい加減学習すればいいのに、ここでも昨日のチケットを見て、昨日の席に行ってしまうの。当然他の人が座っている。え!?と思ったが、今日の席はもっと向こうでした。
だが今日の席に実際に座ったところ、――根本的に失敗したことに気づく。チケットを取った時に通路側を意識してこの場所にしたのだが、残念なことにわずかに89ERSの陣地(?)から外れている。通路を挟んだ隣のブロックは89ERSのブースターが(多少なりとも)多く座るエリアなのだが、わたしのブロックは完全に名古屋側。……もう応援につられてつられて。
アウェイ観戦初めてなのでうっかりしていたが、座席は重要ですねー。ちゃんと味方のエリアを意識しないと。――相手の応援につられないことばっかりに気を取られていたので、試合内容はあまり覚えていません。ただそこまで悪くなかったはずです。まあ負けたんですけどね。
――いろいろあった身に橋の照明の美しさが刺さる。
夕飯はデリカキッチンでした。
この日の夕飯はホテルの近くのデリカキッチンで食物を買って、中食にしましたー。デリカキッチンって一般名詞っぽいけど実はチェーン店で、中京・関西地区を中心にしたお惣菜のお店のようですよ。店内は明るいカフェ風。というか、買ったお弁当とかパンをその場で食べられるカフェスペースもあるようです。
美味しそうなものいろいろあって、迷っちゃう。お弁当・御惣菜・パンがそれぞれ独立したお店くらいのスペースずつあります。わりと財布のひもが緩んで、この日の夕飯と翌日の朝ごはん代で1500円になりました。角煮チャーハン、卵サラダ、ドーナツ、スコーン。
角煮チャーハンはかなりのサイズで、角煮美味しかった。ふだんチャーハン・ピラフの類を好まないamairoですが、角煮の魅力に負けた。タマゴサラダを買ったのは、この日のモーニングの影響を受けていると思われる。ドーナツはたしか半額になっているのが美味しそうだったから。これらを適宜、夜と朝に食べます。
地元にあったらわざわざ車で買いに行くかというと微妙な値段設定だが(品揃え豊富で楽しいが、一人分の量としては少し多い、多いにしては少しお安めという感じなので。お得かどうか実に微妙)、ホテルのすぐそばにあればコンビニよりはるかにいいものが食べられます。テンションをあげてホテル帰着。嬉々として角煮チャーハンにかぶりつく。半分ほど食べたところで、……あ、また写真撮るの忘れた。
さて、問題は明日以降のスケジュールです。
名古屋のメインの名古屋城・徳川園を済ませたし、バスケの試合も終わった。明日からの予定は本当に自由に組める。が、条件なしに組めるのもなかなか難しいことで。まあそういう時の基本戦略は、「重要度に(素直に)従う」ですね。要は行きたい順に行くということです。
残りはあと4日。正確にいえば3.8日。どうなるでしょうか。