伊勢・名古屋の巻/2025

23.三岸節子記念美術館は、幸いにも写真撮影不可でした。

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8日目。

本日の予定はわりと細かい――あんまり時間がかからないところを回る予定です。

 

まずは真清田神社へ。

名古屋市の隣の一宮市にある三岸節子美術館へ行きます。JRで15分程度なので近いですね。
美術館の前に、一宮駅の近場にある真清田神社へ。ここが尾張一宮だから市の名前になっているんですね。

……が、またやりました。
カメラの電池を忘れた……。

カメラは、1回の充電で3日ぎりぎり使えることが今回の実体験でわかったのですが(3日目はけっこうぎりぎりでヒヤヒヤした)、昨日の夜、充電しなかったんですよね。朝になってから、まだ2日目だからは余裕だと思ったけれども、ちょっとだけ充電しよう、忘れないようにしなくちゃ、と思って充電器に差し――そのまま忘れた。おーまいがっ。

なので、真清田神社は撮れませんでした。それに伴って記憶もあいまいになっている。たしか立派な神社だったはずです。この日は風が強かったんじゃないかなあ。写真が撮れないことでモチベーションが下がったのか、本殿しか見なかった気がする。

 

三岸節子美術館へのアクセスの注意点。

真清田神社から一宮駅へ戻って、三岸節子美術館へ。

ここ、実はバスに乗るのにかなり迷いました。東口西口に2、3ヶ所ずつバス停があるのだけれど、美術館を通るバスが出るはずの2番乗り場が見つからなかったんですよね。

東口、西口に2回ずつくらい行ってうろうろ。ない。ない。2番バス停がない。なんでだ。――お掃除の方に尋ねてようやくわかりました。2番バス停乗り場は西口でもなく、東口でもなく、「バスターミナル」にあったようです。

いや、土地鑑ない人にバスターミナルって言われても困るねん!どこからどこまでがバスターミナルがわからないんや!

西口の方向へ歩いて行って、外に出る前に北側へ出る通路がありますから、そちらへ行くと屋根のあるバスターミナル。いくつかバス停があって、2番乗り場もあります。グーグルマップにはバスターミナルの文字はないけど、一宮駅北側と、ホテルルートイン一宮駅前の間くらいがバスターミナルです。やれやれ。

バスに乗ってしまえばこっちのもの(?)。10分か15分くらいで三岸節子美術館に到着します。

 

三岸節子。

わたしは美術を見るのがけっこう好きで、まあまああちこちで見ていますが、美術と名の付くものが全部好きなわけではもちろんない。特に日本の洋画には好きなものが少ないんですよね。その中で数少ない、好きな洋画家の一人が三岸節子。

初めて知ったのは「新日曜美術館」かなんかだったと思う。暗い色合いか、そうでなければ強い色合いばかりで好きになれないと思っていた洋画のなかで、数少ない「純粋に色がきれいな絵」だと思った。
特に赤がきれい。力強く、あたたかい。

当時調べて、一宮市に三岸節子記念美術館があるのはわかったのですが、だからといってすぐに行けるものでもなく。どういう方法をとったのか忘れたけれども、美術館からポスターと絵はがきを送ってもらいました。わりと大雑把に、あるもの全部。あ、全種類という意味で。まだインターネット通販がこんなに一般的になる前の話だったと思う。

ポスターは余白を含めてA4より少し大きいサイズのもの。たしか5、6枚だったと思います。今も部屋に飾っている。多分これが3枚目か4枚目ですかねえ。わりと褪色が早いので(1枚何百円というレベルのポスターだからそれはしょうがない)、好きで飾っていた1枚目と2枚目はだいぶ前に赤が色褪せ、ヴェネツィアのピンクも色褪せてしまいました。今は「白い花(ウェロンにて)」を飾ってします。白い花と花瓶に、背景の黄緑色が利いた作品。

その時から長い時が経って。ようやく三岸節子記念美術館を訪問します。
(そして写真はない。館内撮影禁止だったのはむしろ幸いだったか)

 

ラインナップには飽き足らなかったが……

規模は小さいだろうとは思ってはいた。でも予想よりはわずかに展示作品数は多かった。建物のたたずまいも好きな方。特に展示室は落ち着いて見られる空間になっていて、ちゃんと三岸節子に真面目に向き合っていると感じた。

だがラインナップはなー。それほど好みではなかった。

まあ仕方がない部分ではありますね。規模の小さい個人美術館でよくあることだが、代表作を収蔵しているとは限らないんですよね。主にお金の問題だと思う。その人の名前を冠した美術館にこそ代表作はあって欲しいものだが、実際は代表作は値段が高く、小さい美術館では買えないことが多い。

たとえ収蔵品でも全部を常に出しておくということも出来ませんしね。入れ替えてそれなりに休ませなければ傷むんだろうし。わたしが好きだった「アルカディアの赤い屋根(カヂスにて)」とヴェネツィアで描いた「細い運河」はポスターがあるくらいだから収蔵品ではあるんだろうが、わたしが好きなくらいだから人気もあり、貸出中の可能性もある。

たっぷりした赤い色が見たかったなー。

しかし長年の思いが叶ったことはうれしい。1時間半ほどいて、美術館を後にする。
ちなみに帰りのバスは、来た時に降りたバス停の向かい側じゃなくて、降りたバス停そのものから乗ります。そのあたりってループになっていて、美術館に来る時も帰る時も、同じ方向からしかバスがこないんですよね。

あ、そうそう、一宮駅へ戻った時点でお腹が空いて。モスバーガーでもいいかと思ったんだけど、家の近所にもあるチェーン店になぜ入らねばならないのかという意識も働いて、成城石井のお弁当を買いました。……成城石井は地元にもあるけど、駅前だから交通費をかけてわざわざ行かないんですよね。物珍しいのと、美味しそうなお弁当があったので。

たしか一宮駅のホームのすみっこで食べたんだけど、風が強くて大変だったー。ビニール袋が飛ばされないように気をつけるので精いっぱい。味はあんまり覚えていない。でも500円でこれなら満足、という内容だった気がする。

 

ノリタケの森へ。

一宮市から名古屋に帰って、駅のそばのノリタケの森へ向かいます。……と思っていたが、何しろホテルへカメラの電池を取りに戻らないとどもならん。

しかしその前に高島屋の地下でお土産を物色。
わたしはねー。こんなちゃんとしたところじゃなくて、もっと安直なB級地元菓子が好きなんだけどねー。名古屋駅でそういう安直なお土産処が見当たらなかったのよ。どこにあるのかねえ、そういうエリア。仙台は改札を出た辺りはそういうお土産エリアで山ほどお菓子を売ってるのに。

まあまあ何とか見つくろいました。

ホテルへ帰って。買ったお土産を部屋に置いて。コンセントのところで一人寂しくお留守番をしていたカメラの電池を回収し。そこからノリタケの森へ向かいます。名古屋駅の近くにあるから、電池を取りに戻らなければ、30分無駄にしないで済んだのよねー。

しかし喜んでください。カメラの電池を取って来たおかげで写真が撮れるようになりました!

 

美しい陶磁器ばかり。気持ちがすっきりしますね。家に飾りたい。
まあこんな豪華な陶磁器を飾る家には住んでないわけだが……。

 

これは我が家で数十年使っているパン皿と同じですねえ。ノリタケだったか。「FLOWER TIME」というデザイン。1975年発売。

ここは工場見学も出来るし(人はほぼ動いてなかったけど)、絵付け体験も受け付けてるようだし、レストランやアウトレットもあるし、なかなか見ごたえがある。きれいな陶磁器を見たい人はぜひ行った方がいいですー。だがわたしは時間的に少々押し気味なので、1時間弱で急いで回る。あ、美術館は入場料500円です。

ノリタケを急いで回ったのは、この後に「なばなの里」に行こうと思っているからです。行こうかどうしようか迷ったんですけどね。少し離れているし、ちょっとめんどくさい気もしたんだけど。でもせっかくここまで来ているのだからと思って、行くことにしました。

もう少し日のあるうちに行って花自体も見たかったんだけど。ノリタケを切る気にもなれなかったし。メインは夜のイルミネーションなので、そっちだけちゃんと見られればいいかと割り切ることにします。

 

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