16:00に近鉄名古屋駅を出て、なばなの里へ行くために近鉄長島駅を目指します。伊勢から名古屋に来る時も通った駅ですね。わりと近かった気がする。それでも30分ですか。
今回近鉄のなばなの里セット割引チケットを購入しました。安いのかどうかそこまで吟味しなかったですが、割引と書いてあるんだから安いはず、という思い込み。
セット内容は以下の通り。
近鉄名古屋ー近鉄長島間の電車往復乗車券
近鉄長島駅ーなばなの里のバス乗車券
なばなの里入村券
金券1000円分
これで3600円です。
そもそも「なばなの里」とは。
もう何年も前に同僚が「なばなの里」へ行った話をしていて、その時は全然ぴんと来なかったんですよね。ネーミング的に、聞いただけでは何なのかわからなくて。「〇〇海浜公園」とか「〇〇フラワーパーク」だったらイメージが湧きやすいけれども。
その後ググって概要はわかりました。なるほど、お花の場所なのね。きれいね。ああ、夜間イルミネーションが売りなのか。けっこう大掛かりにやっていそうだなあ。名古屋から行きやすい場所にある。名古屋へ行く時はきっと行けるなあ。混んでたら行かないけれども。
――そんなことを思ってから、多分10年くらいは経ったでしょう。今回名古屋に来て、ここも行く候補に入っていた。その日実際に行く前はちょっと面倒で、行くの止めようかな?と思ったけど、行かねば行かないで心にひっかかるんだろうから、めんどくささを押し殺していくことにする。
そしたらね。行って大成功でしたよ!
三重バスの運転手さんが優しい。
近鉄30分のあと、近鉄長島駅を出るとすぐバスが停まっています。そんなに電車と接続するスケジュールになってなかった気がするけど、実際はスムーズに乗車出来ました。運転手さんが「少し早いですけど、皆さんを寒い中立たせておくより乗っていただいた方がいいですもんねー。でも長くバス停に停まっていると、占有するなって文句が来ちゃうんですよねー」といいながら乗せてくれた。
この運転手さんがとてもフレンドリーでした!発車するまでの10分内外、いろいろな観光情報を提供してくれたり、乗り合わせた台湾の方にも話しかけ、グーグル翻訳でコミュニケーションを取ろうとする。当たりも柔らかく、運転している間も地域情報を喋ってくれる。ホスピタリティ溢れる。こういう接客に遭遇すると心が温まりますね。
なばなの里。
17:00過ぎになばなの里に着きました。
入場口の手前。まだわずかに陽が残っている。
少し早いけどお腹が空いたので、もう夕飯食べちゃおう。今の時間の方がお店も空いてて食べやすいだろうし。寒いから、なんかドリアが食べたいのよねー。一番入口に近い(値段も比較的安い)長島ビール園に入りました。
中のレストランは7、8カ所あり、総じて価格帯がかなり高めです。そこで威力を発揮するのが――チケットに含まれている1000円分の金券。レストランでも使えます。
金券に400円を足して。味は美味しかったが、ぴったり好みの味!というのとは違った。ドリアは好きで時々食べたくなるのですが、けっこう微妙なラインが難しくて、ここぞという店がない。ドリアだったらせいぜい1000円程度で食べたいしなー。まあわたしはサイゼリヤのミラノ風ドリアでいいんですけれども。でもたまに完全ホワイトソースでボリューム系のドリアも食べたくなるのよね。
あとはひたすら写真。
入場口付近は、花壇の縁取りにピカピカがついている程度だったので「なんだこんなもんか」と甘く見ていたのですが、敷地中央の池まで来たら本気でした。うわあ、すごいねえ。デザイン性も高い。そして光が動く。
これで比較していただきたいのですが、光の川が流れています。全体的にイルミネーションというより光のショー。音楽に合わせて光が流動的に滑らかに動く。こういうの初めて見たかも。洗練されていていいなと思ったわ。特に音楽の良さが印象的だった。適当な既存曲ではなく、イルミネーションにふさわしい音楽だったし、それに合わせた光の動きも素晴らしい。音量?スピーカー?が巧妙に配置されているらしく、没入出来る程度に音が大きいが、何ヶ所か違う音楽をかけていても干渉しあわない。
これはすごい。いいものを見た。見に来て良かった。
ちなみにわたしが撮っているこの場所は、さっきのバスの運転手さんが「撮影の穴場ですよ」といって教えてくれたところです。教会の裏。順路になっていないせいか、人がちらほらしかいないところで、いいアングルで撮れますよ。だいぶ暗がりですけれど。
こちらは池の反対側から撮ったアングル。中央のピンクがさっきまでいた教会。
カラフルなのもいいけど、こういうシンプルなライティングも好きだなあ。
こういう通路も何ヶ所かあって、単なる通路なんだけどなんかテンション上がるよね。
単なるLED電球じゃなくて、ちゃんと花型のを使ってるのね。
池とはまた別のメイン会場。ここも音楽と光の動きが合っていて良かった。……ここで思ったけど、普通の人はこういうのを動画で撮るんですよね。というか、むしろ動画で撮るべき、動画じゃなければ!という場面ですよね。
だがわたしは動画を撮るモチベーションが起こったためしがない。なので静止画を撮りまくる。
中央の謎の物体は「アイランド富士」という展望台。一瞥で「一体ナニモノ!?」と目を疑ったが、あれ一本足の部分がアームで、輪っかの部分がこの高さと地上を行ったり来たりするらしい。並んでいたし(別料金だったし)わたしは乗らなかった。
ちなみにベゴニア園も別料金だったので入らなかった。だいぶ省略している。まあベゴニアが好きかというとそうでもないので……
ここはルートの最後の辺り。あ、園内は基本的に一歩通行です。
ここ、多分温泉が川になっていてこういう湯気が発生しているんだと思うんだけど、左下の真っ黒なところが通路(客が歩くところ)で、このエリア全部、川と通路の間に手すりの類がないんですよね。足を踏み外したらと想像するとちょっと怖かった。たしかに手すりがない方が景観としては美しいけれども、いいんだろうか、これで。
最後は売店があって、この売店のB級地元お菓子がすごく惹かれるのばっかり!みんな美味しそう!……だがこれまでの時点ですでに3、4個お土産を買ってしまっているので我慢することにしました。量と金額に糸目をつけなくて済むのなら、5種類くらい欲しいのがあった。
なばなの里のイルミネーションは行った方がいいと思います!
だいたい2時間半くらいの滞在でしたか。夕飯込みで。
いや、これは芸術だなあと思った。イルミネーションって単なるにぎやかしのようなイメージがありましたが、実際は音と光による芸術でした。めんどくささに負けず行って良かった。
あ!しかし注意しておいた方がいい点が。
……なばなの里、相当寒いです。名古屋に比べたらレベル2段階くらい寒い。正直、仙台っ子ですから伊勢・名古屋の寒さなんて知れてるやろ、と甘く見ている(今でも見ている)のですが、なばなの里の寒さはけっこうマジです。ちゃんと寒さ対策をしていった方がいい。
そのことを後日、犬山城付近で「なばなの里は寒かったです~」と言ったら、「あ~、あそこは伊吹おろしがきついんですよ」と教えてもらいました。「伊吹山」という、古事記のヤマトタケルの段に縁ある地名をリアルに聞けたことがなんだか少し嬉しかった。
しかし寒いのは事実。
さて、名古屋へと帰りましょう。