ギリシャ/Greece:2008

27・プラカ地区へ。

投稿日:

ミケーネからホテルへ帰って17:10。1時間ほど休んでからプラカ地区へ。

プラカ地区はアクロポリスの北側に広がる、観光客向けのレストランやお土産屋さんが多いところ。
ご飯も食べたいし、そろそろお土産も確保しなければならないし、
ここはリキ入れて?町をうろうろしよう。

プラカ地区付近の中でも、エルムー通りは別名「女物通り」というほど
服、靴、バッグなどの店が立ち並んでいるところ。地元で言えばズバリ一番町。
わたしはここをずーっと歩いて、母親へのお土産を探したのだが……
母親には、餞別をくれる分少々他と差をつけることになっている(^_^;)。

いつもだいたい服飾関係に落ち着くんだけど。
たとえば革製品が有名な町ではバッグとか。あるいは通りすがりの個人商店の
ショーウィンドーに飾ってあるのを見てわたしが一目ぼれしたセーターとか。
(で、お土産といって渡して、時々借りる。)
「これだ!」と思えるものをゲット出来た時は大層幸せ。大袈裟ではなく肩の荷が下りる。

でも今回は、探しても探してもこれというものが見当たらなかった。
あちこちでバーゲンしているのはいいんだけど、
「シックで上品」とか「落ち着いていてちょっと可愛い」とかそういうのはない。
多分ヨーロッパ共通だと思うんだけど、日本より洋服のデザインはかなり派手。
派手でピラピラ。さすがに母親にこういうのは……
かといって、ブランドものってのもアホらしいしなあ。うーん。

何本かの通りを端から端まで歩いてもダメでした。かなり歩き回ったのだが……
翌日自宅へ電話をした時に「お土産ないから」ととりあえず言っておく。
だからといって文句を言われたりはしないけど、自分が悔しいんですよね。

お土産求めて歩き回っている途中の風景。
うっ。教会の名前がわからない。とても小さな教会でした。繁華街のどまんなかにある。

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さんざん歩き回ったから。夕食。

わたしは、海外で日本食を食べたくなることはあまりない。
だがやっぱりずっと洋食の味付けだと飽きる。
そんな時は中国料理を食べることにしている。中国料理なら世界中のどこででも?あるし、
日本料理より概ね安い。それに「わざわざ海外で何で日本料理を食べているんだろう……」という
何とはなしの敗北感も抱かずにすむ。
(といいながら、海外で回転寿司を見つけるとついついトライしてしまうんだけど)

でも、アテネはあまり中国料理店が多い町ではなかった。
時々見かけても長いこと閉まっている雰囲気だったり。
漢字の看板があがっている雑貨屋のようなところも、閉まっているところが多かったなあ。
しかし反面、コジア広場近くの立派なビルに中国系雑貨の少し高いもの(置物とか)を扱う、
何とかいう店が入っていて、羽振りがよさそうだった。ゴールデン・ドラゴンとかいったかな。

町を歩いていてもアジア系の顔はそれほど多くない。
まあ、ロンドンやニューヨークと比べてはいけないけれど。このくらいの規模の都市なら
こんなものかも。わりあい意外だったのは、アフリカ系が予想より少ない。
アフリカ大陸はすぐそばなんだし、もう少し多くてもいいと思ったが。
でも、稼ぎに行くならアテネはあまり魅力的ではないかもね。ギリシャは小国だし、
経済力もあまりない。同じ行くならロンドンやパリの方が何かとチャンスは多いかも。

あ、そうそう、数日前、夕食か何かを買いにKFCへ行った時。
そこはハンバーガーショップのチェーン店であるGoody’sというところと
KFCが隣接している場所だった。最初わたしは間違ってGoody’sへ入り、
ちがうちがう、と出て来た。
その後KFCへ入ったら、店の客のほとんどが有色人種。アジア系、アフリカ系。
Goody’sは白人ばっかりだったのに。
たまたまだったのかもしれないけれど、この見事な分裂ぶりは大層印象深かった。

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話を戻そう。本日の夕食。
この日はアジアの料理、と決めていた。町にあまり中国レストランが見当たらないので、
ガイドブックに載っている店に行ってみる。候補は2軒。
韓国料理&日本料理の「ドシラック」か、あるいは麺類の「ヌードル・バー」か。

「ドシラック」の前に出ているメニューをじっくり見たんだけど、あまり食指が動かず。
「ヌードル・バー」はすぐそば。そちらへ行ってみると、店の中から店員さんに
声をかけられてしまった。まあいいか。こっちで。

Noodle Bar.I wanted to eat Asian food.

店名から予想したよりオシャレ。赤いグラスに入っているのはアルコール飲料ではなく、
ジンジャーエール。麺になぜジンジャーエール、という疑問はナシで。

「RAMEN」を頼んだんだけど、日本のいわゆるラーメンとは違います。
コリアンダーが入っている。辛くはないがスパイスがけっこう使われている感じ。
美味しいかどうかと訊かれれば……うーん、珍しい味ですな。

しかし自分でも意外なほど、食べていてほっとする。
やっぱりアジアの味覚は共通するものがあるのか。決して食べなれた味ではないのに、
今まで食べたギリシャ料理には感じない親近感を持つ。
ギリシャ料理だと「食べるぞ!」と自分を奮い立たせないとあかんというか……
そんなことを思うのは、もしかして単に量が多すぎるだけだったりして。

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食事後、さらにうろうろ。(各種お土産はこの時にゲット出来ました!)

工事中だけれどもミトロポレオス大聖堂。多分アテネの主聖堂だと思う。
しかしギリシャの名前は難しい……

Athens Cathedral Mitropoleos.So beautiful hymn.

ふらりと入口から入ってみると、夕べのミサをやっていた。
ギリシャ正教の典礼は音楽重視なんですねえ。
聖職者はささやかに3,4人しかいないんだけど、彼らが歌うんです。その声が美しい。
みな、おっさん……もとい、中年男性なので、ボーイソプラノではないが、
なんというか充実した声。聖堂内に美しく反響する。耳に満ちる歌声。

宗教はこういう仕掛けをして、宗教的感情を盛り上げるわけだね。つまりノセるわけだ。
その手にはのるかい、と思いつつもやはり歌声に感動する。
美しいものは神に近いよ。

レストランは陽が落ちてからが書き入れ時。

暮れかかった町も雰囲気がありますね。
だがわたしは町が一番盛り上がる深夜は外にはいられない。
一人旅だとこういう部分はちょっと損かなあ。

ホテル着、21:20。

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