イタリア/Italy:2010

29.最後の街。

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旅も終盤。今日ラヴェンナからボローニャに移動して一泊、そして明日は午後の早い時間に離陸。
なので、まるまるの滞在としては本日が最終日。
朝霧とあいまって、少し物寂しい。

9時にホテル発。

Piazza di Popolo in the morning mist.

School boys.

彼らの許可は、実は取ってはいないんだけど「ブログに載せていい?」と訊いたら
むしろ二つ返事で了解してくれるだろうと信じて無断掲載。

ホテルから駅へ向かう間、霧のポポロ広場を撮ろうとしていたら、彼らがそばを通っていったのね。
その時にちょっかいを出して来た。
イタリア語だし、何を言っているかよくわからないけど、多分「ほらほら、あれを撮るといいよ」
かなんか言ってたんだと思う。「はいはい」つって流して。

で、彼らが通り過ぎた後、ポポロ広場を撮ろうとすると、どうしても彼らにカメラを向けることに
なるわけですな。それが上の写真。
カメラがこっちを向いていることに気付いた彼らがポーズをとったのが下の写真。
距離的に結構遠いので、ピントが合うまで「ウェイト!ウェイト!……3、2、1、オーケー!」
などと言って撮影した。めんこかったね。

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その後、なしくずしにボローニャ。電車移動です。今度は日付印字を忘れません。
……でも印字の機械が時々壊れている……

予め申し上げますが、実はボローニャはすごく散漫に見てます。
いやー、街を歩いて、雰囲気はすごく良くてテンションが上がったんだけど、
見どころという意味ではちょっと物足りない。
井上ひさしの「ボローニャ紀行」によれば、街の深いところではかなり面白いことが起こっているらしいのだが。
一介の――しかもたった一泊の――旅行者にはなかなか味わえない魅力のようです。

実はつい先日、この「ボローニャ紀行」の基となったNHKのドキュメンタリーをタイミング良く
見る機会があり。
面白いことは色々あったのだが、38万の人口の市にちゃんとした図書館が80ヶ所ある
というのが一番衝撃的な知識だった。
こっちなんか100万都市とか言って、せいぜい20ヶ所だというのに……。
まあ規模の問題もあるから、“ちゃんとした”がどの程度のことを意味するのかは大事だけどね。
(と思ったが、市の人口は38万人でも、実はボローニャ圏の人口は1千万人だそうだ。
これではちょっと比較するのがかわいそう。)

でも毎年4月には「ボローニャ絵本原画展」も行われているらしいから、
本に対する関心はおそらく高いんだと思う。実際、ほら。

Secondhand books market near Bologna station.

駅前の片隅で小さな古本市が開かれていた。安部公房の「砂の女」があったで。
当然イタリア語版。

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ホテルは駅から500メートルくらい。インテルナツィオナーレホテル。
このホテルは、わたしが泊まるホテルの中で最上クラス。
……と言っても、まあ値段は1万円なんですけど。
でもわたしは7000円を1泊の目安にしているので、1万円ならやはり高い。

Hotel internazionale.

このホテルはヴェネツィアのホテルもラヴェンナのホテルもダメダメだった時の安全策。
それほどホテルを重視しないとは言っても、全ホテルがテンションの下がるホテルだったら、
やはりイヤじゃないですか。最後、気持ちいいホテルにすれば、終わりよければ全て良し、
と思えるかもと考え。
とはいえ、ボローニャには1泊しかしないからこそ出来た選択だったかもしれない。
2泊する場所で1泊1万円だったら、普段の3泊分ですからね。

しかしスカイTVが、このホテルでは有料だった。
……一泊5000円以下のラヴェンナのホテルでは無料だったというのに!!

ホテルで30分ほど休み、12:00ホテルを出る。
まず昼ごはんを食べましょう。

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