旅行6日目に名古屋の白壁地区で洋館群を見て回りましたが、時間がなくて見残しているところがあるので、今からそちらへと向かいます。
名鉄犬山遊園駅から乗って上小田井駅で降り、地下鉄に乗り換えて高岳駅へ。地元民のようなルートだと思ってちょっと得意。高岳駅からどこへ行くかというと、名古屋陶磁器会館。
先日この近くを通りかかった時には建物の前までは来なかったから、こんな外観だとは知らなかった。いいですねいいですねー。デコですねー。しかもけっこう優しいタイプのデコ。すごくわたしの好み。
中は狭いけどきれいな陶器が展示されています。無料だし、近くを通りかかったら立ち寄るのおすすめ。ただ、わざわざ行くまでではないかも……。ちょこっとですがアウトレット品の販売もしています。
この時点で15:00頃。
名古屋市市政資料館。
時間があれば、先日急いで見た川上貞奴邸を再訪したいという思いもありつつ、もう時間はありません。旧豊田佐助邸も旧春田鉄次郎邸も外観をちょろっと見ただけ。この辺は昔の武家屋敷なんですねえ。そういう雰囲気も味わう。今は高級住宅地。
あっ、今グーグルマップを見ていたら、堀美術館ってところで三岸節子の作品が見られたらしい……。くう。お近くの方はわたしの代わりに見に行ってください……(涙)。
結局、洋館群のうちで追加で行けたところは1カ所だけでした。しかしそこが素晴らしかった!
その名は――名古屋市市政資料館!
いや、これはね。わたしが文句をいう筋合いではないですが、字面が地味だわ。市政資料館というネーミングから想像できる規模感って、もっとささやかな物でしょう。それこそ単に外観を眺めるだけのつもりでその前を通りかかって、そのあまりの豪華さに「へ??」と言葉を失う。
レンガといえば、日本では辰野金吾。しかしこの建物は辰野金吾ではありませんでした。設計者には辰野金吾の弟子の一人も加わっていた可能性があるそうだが不詳。ちなみにその人は山下啓次郎という名で、ジャズの山下洋輔の祖父だそう。
これは中も見ないと駄目でしょう!
この階段ホールがすごいですよ!豪華!当時、お金をどれだけかけたんだ……!
元々は裁判所として建てられたようです。公権の示威として役所の建物は立派になりがち。これ、「市政資料館」じゃなくて「市政博物館」とするだけで、イメージのずれを簡単に修正出来る気がするけど。
時間がなければ玄関ホールを見るだけでいいと思いますよ。豪華だけれども威圧感はない感じ。このデザインにしては階段の傾斜が少々急すぎるきらいはあるが(なのでラグジュアリーはわずかに減る)、他はゴージャス。ステンドグラスのデザイン好きだなー。
玄関以外はまあまあ地味というか普通。役所の部屋なので特に飾り気はありません。あ、でも喫茶室がある。ドリンクとトースト、サンドイッチくらいのラインナップみたいですが、少なくとも腹ごしらえは出来る模様。内装はごく普通。
いや、ここは来て良かったと思いましたねえ。うっかり見逃すところだった。
愛知県庁舎&名古屋市庁舎。
夕暮れも迫り、時間も押していることとて、県庁と市役所は外から見ただけ。
県庁は修理中です。いやこんなに歴史が積み重なっていればそりゃ修理もしますよ。
帝冠様式。立派ですねえ。
市庁舎。こっちも立派ですよねえ。さすが大都市。貫禄。
あっ、昭和初期なんだ!もっと古いと思ってた!
あっ、そもそも帝冠様式って昭和初期なの?もっと古いと(以下略)。
いや~、ほんとゴージャスな作りの建物ばっかり。名古屋は……空襲ありましたよね?そこからあの道路を広く設計したはずですもんね?名古屋城焼けたしね?その時この県庁や市庁舎はどうなっていたんでしょうか……。これさすがに全復元ではないでしょうね。
中も見れば良かったのかなー。まあ夕方だしねー。もう一カ所行くところもあったし。これはこれで満足ですよ。
それでは最後の。観光場所に向かいます。