ギリシャ/Greece:2008

31・ヘロド・アティクス音楽堂。

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ギリシャ最後の夜は観劇で締めます。いや、正確には観劇ではなくて観ダンスですが。

開演がたしか21時。チケット売り場のおねーさんに「少し早めに行った方がいいわよ」と
言われたもんだから、19:20にホテルを出る。自由席だし。再度プラカ地区を
うろうろしようと思ったし。プラカ地区でちょこちょこっと買物。
ここで意外に時間をとったので、ちょっと気が急いた。

「ヘロド・アティクスへ行くのにはどう行ったらいいの?」
最初に道を訊いたおばあさんは、おもむろに階段を指さしきっぱりと言う。
「階段をのぼれ!」
「……あの階段?」
「階段をのぼれ!」
……階段を上がるのはいいんだけどさ、その階段を上ったら道が左右に分かれていた。
どっち行ったらええねん?そこまで教えてくれないとさー……

その後、別な人に訊いた。
教えられた通りに歩いて行くと、数日前アクロポリスへ行く時に通った道に出る。
プラカ地区からヘロド・アティクス音楽堂へ行くのに少し遠回りでもいいから
平地を行けないかと思ったが、……やっぱりアクロポリスを超えなければならないらしい(T_T)。

Lovery lane in Praka.

途中、プラカ地区の少し高台の道。オレンジの壁が可愛い。

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ヘロド・アティクス音楽堂のそばまで来ると、人通りが多くなった。
うーん、やっぱりみんな見に行くんだね。少し早めに来て良かったかも。
入口付近は混んでいる。そこから階段をのぼって劇場内に入るんだけど、
階段の段差がだいぶ急。古代人の足は長かったのだろうか。けっこう高い所までのぼるし。

そのかわり、下る階段は楽。とんとんとんと飛び降りる。
劇場入り口にいた係員の人に「GOOD STEPS!」と褒められる。
この係の人がオーランド・ブルーム似のイケメン。……だった気がするのだが、
それに気づいたのが、席に着いてからだったので証拠写真はありません。
(もっと早く気づけよ)

Inside of Herod Atticus Odeon.

劇場内。実はこの時点で席はガラガラ。もっと後で来ても良かったくらい。
もう少し経つと、それでもまあまあ埋まって来る。
最前列にはカメラとマイクが何台も。舞台の初日なので、どうやらセレブが来ているらしい。
……インタビューをしているっぽいが、誰かわからん。
だいたいギリシャの現代人なんてほんとに知らんわなー。メリナ・メルクーリの名前くらいしか。

I could see some TV cameras.Who were there?

夕暮れから夜へ。古代劇場の上の空は、青から淡いピンク、紫、群青。

そして開演時間が来て、パフォーマンスが始まったんだけど……

これが!

実に!

つまらなかった!

創作ダンス。パフォーマーはポール・テイラー・ダンスカンパニー。
アメリカからわざわざ呼ばれて来ているらしい。
……わざわざ来るほどの集団か?

まあ、わたしは創作ダンスの類が好きじゃないからね。見る目がないのかもしれないけど。
こういうのってダンスっていうより、身体表現。わたしは音楽にきちっと乗った振り付けのものを
ダンスと呼びたいので、こういうのをダンスの範疇に含めたくない。
現代アートを美術と呼びたくないというのと似ている。現代アートは思い付きだけで成立し、
美でも技でもないものが多すぎる。少なくとも技は備えていて欲しいとこだ。

すぐ前に座っていた人が第一部が終わった時点で席を立って行ったのは、
やっぱりつまんなかったからだろうか……
ヤレヤレ、と思いながらわたしは最後まで見たけどね。

終わって帰るところだから人はだいぶ減っているが、最終的にけっこう座席は埋まった。
よほどの端っこと後ろの席を除いて、だいたい入っていた。
他の人は楽しく見ることが出来たのだろうか。

でもまあいいんだ。わたしの目的は「ヘロド・アティクスで観劇をすること」だから。
とりあえずあの場所にいられただけで。(面白かったらもっと良かったけど!)

23:45、ホテル帰着。

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